奈良田越、大井川源流釣行 12
彼らが下るのをやり過ごし、昼飯とする。まずビールを河の流れで冷やす。この間にお湯をわかすが、風もあり、時間がかかるが待ちきれなくてビールを一口、ブハッ 、うまい。
ソーメンを二把、少し追い水もして、軟らかめにゆで、すぐさま、タモにあけ、流れでさらす。
わさびをたっぷり効かせたつゆ、冷えたそうめん、ズズーッ、ズズーッ、一息ついたところで、いつものスナップ写真だ。
昼飯を終え、先へ行きたい気持ちを押さえもときた道を引き返す。
少しピッチをあげる。四人組が下って、かれこれ一時間、追い越せるかな、少し下ると、石のうえに濡れた足跡、まだそう遠くない、と先を急ぐ。
間もなく四人組をとらえ、「お先に」と声をかけ追い抜いていく、「いつも憤れておられるから速いですね」と重い荷物を背に、足は登山靴の下にわらじスタイルの彼らは、恨めしそうに言う。
軽い優越感に浸りながらどんどん下っていく。