もともとは、荒川静香さんのイナバウアーをフィーチャーした、オリンピック金メダリストとしての、荒川静香ありきの企画だったという理解で合ってるよね。だから実際に競ってるのは、より過激なイナバウアーだった。
つまり、この奇妙な競技内容はというと、リンボーのようであってリンボーじゃない。スケートがネタ元なんで、床が動く。「柔軟女王」という呼び方自体が後付けというか、取って付け。もともとはイナバウアー女王。
ちなみに、イナバウアーが、氷上のマトリックス技のことではなく、あれは本来「アラカワ」と呼ばれるべき技であること、技としてはポイントが付かないことは、いちおう蘊蓄として書いとこ。
そこに、たまたま須田さんがはまってしまった。これが企画ものの面白さというか、まさかこんな怪物が隠れてるなんて、テレビサイドも思いもしなかっただろうし、須田さん自身、自らの驚異的な身体能力を発揮できる、こんなチャンスに巡り会えるなんて、思いもしなかっただろう。このあたり、チャンスがどこに転がってるかなんて、誰にも分からないの典型だし、今は無きテレビチャンピオンを彷彿とさせる。
「関ジャニの仕分け∞」に須田さんが初登場しいたのが、3月30日。この時の占有時間が20分40秒ほどだった。明らかに、カラオケや太鼓ゲームの方がメインコンテンツであり、「柔軟女王」は、荒川さんのネームバリューにおんぶした、お試し企画のようなものだった。
ところがそこに須田さんがいた。有名どころのアスリートを、「たかが」無名アイドルがなぎ倒した。しかも、そのバーをくぐる姿が、明らかに人間離れしてた。驚異的と言えた。おそらくは、テレビサイドがまったく予想していなかった、瓢箪から駒的な、オモシロネタにして、オモシロ映像だった。
2回目の出演回は、6月22日。占有時間は28分55秒と4割増しになったけど、まだメインコンテンツ扱いではない。このあたり、テレビ業界の劣化というか、スピード感のなさが如実に表れてると見るのは、考えすぎか。
その後、他局の番組「人体科学ミステリー」で、須田さんが取り上げられて、その身体能力の秘密をCTで調べるという、とんでもない内容だった。CTで調べるという方法論自体が論外なんで、この番組それ自体については、徹底的に批判的な立場に立つしかないけど、それでもこれで、テレビ朝日的には、尻に火が付いたということなのかもしれない。
12月14日放送の今回は、実に1時間以上の占有で、完全にメインコンテンツ扱い。ようやくにして須田さんの番組になった、そう当初は思ったんだけど、うーん、見終わってしばらく経ってからの印象としては、それは違ったかも知れない辺り。これまでテレビ局が、須田さんに必ずしも飛びつかなかった理由というのは、けっこう残酷な現実だったのかも知れない、そう次第に思えてきた。
その露骨とも思える編集意図から、今回のメインは、明らかに室加奈子さんだったと言えてしまいそう。オリンピックメダリストを含めて今回の参加者は、須田さん、室さんの二人以外は、明らかに当て馬。というか、何よりテレビ局が刮目したのは、室さんだったという風に見える。
失礼を承知で書いてしまうけど、須田さんの弱点は、やはりアイドルとしての容姿にあるんだろう。容姿的な説得力が無かったから、これだけの超人的な身体能力を示しながら、アイドル枠であるが故に、訴求力が弱かった。
ところが今回、「オーディション」という枠で、室さんが現れた。「オーディション」という説明については深入りしないけど、まあ何にせよ、室さんが須田さんに迫る活躍をした。そこで何より重要だったのが、室さんが、一般的な容姿の見え方として、アイドル枠として極めて説得的なこと。
ここからは、合理的な推測のつもりで書いてみる。室さんの容姿と実力が認知された時点で、テレビサイドとしては、「柔軟女王」をメインコンテンツにできる目処がついたということなんじゃないか。須田さんだと、「アイドル」という本来の看板がむしろ邪魔になる。けれども室さんなら、なんの疑問もない。
そこで強すぎるチャンプとしてのヒール須田と、その須田さんにどうしても勝てない、ベイビーフェイス室というプロレス設定が組める。この戦いに、AKB選抜総選挙を絡めるために、AKB名義の参加者として、横山さんが呼ばれる。一般人は、SKE、NMBと言われても、今一ピンとこないはず。そこはAKBという大看板が必要という判断。AKB選抜総選挙という、分かりやすい順位で表現される下克上。
そして、この「「柔軟女王」がいかに凄いのかを示す、その一般指標として、タレントや芸人に挑戦させ、一方でその超人ぶりのマーカーとして、オリンピックのメダリスト、シルクドソレイユを配す。これで、ゴールデンのメインコンテンツとしての仕込みはオッケーということになり、あとは関ジャニに弄らせ、編集でさらに煽る、そういうことなんじゃないか。
そういう「邪心」な要素は置いといて、内容的には、須田さんが素晴らしかったし、室さんもよく食らいついた。爪痕を残したんじゃないか。そこに尽きると思う。これで室さんにチャンスの順番が回ってくるとしたら、それが何より。
つまり、この奇妙な競技内容はというと、リンボーのようであってリンボーじゃない。スケートがネタ元なんで、床が動く。「柔軟女王」という呼び方自体が後付けというか、取って付け。もともとはイナバウアー女王。
ちなみに、イナバウアーが、氷上のマトリックス技のことではなく、あれは本来「アラカワ」と呼ばれるべき技であること、技としてはポイントが付かないことは、いちおう蘊蓄として書いとこ。
そこに、たまたま須田さんがはまってしまった。これが企画ものの面白さというか、まさかこんな怪物が隠れてるなんて、テレビサイドも思いもしなかっただろうし、須田さん自身、自らの驚異的な身体能力を発揮できる、こんなチャンスに巡り会えるなんて、思いもしなかっただろう。このあたり、チャンスがどこに転がってるかなんて、誰にも分からないの典型だし、今は無きテレビチャンピオンを彷彿とさせる。
「関ジャニの仕分け∞」に須田さんが初登場しいたのが、3月30日。この時の占有時間が20分40秒ほどだった。明らかに、カラオケや太鼓ゲームの方がメインコンテンツであり、「柔軟女王」は、荒川さんのネームバリューにおんぶした、お試し企画のようなものだった。
ところがそこに須田さんがいた。有名どころのアスリートを、「たかが」無名アイドルがなぎ倒した。しかも、そのバーをくぐる姿が、明らかに人間離れしてた。驚異的と言えた。おそらくは、テレビサイドがまったく予想していなかった、瓢箪から駒的な、オモシロネタにして、オモシロ映像だった。
2回目の出演回は、6月22日。占有時間は28分55秒と4割増しになったけど、まだメインコンテンツ扱いではない。このあたり、テレビ業界の劣化というか、スピード感のなさが如実に表れてると見るのは、考えすぎか。
その後、他局の番組「人体科学ミステリー」で、須田さんが取り上げられて、その身体能力の秘密をCTで調べるという、とんでもない内容だった。CTで調べるという方法論自体が論外なんで、この番組それ自体については、徹底的に批判的な立場に立つしかないけど、それでもこれで、テレビ朝日的には、尻に火が付いたということなのかもしれない。
12月14日放送の今回は、実に1時間以上の占有で、完全にメインコンテンツ扱い。ようやくにして須田さんの番組になった、そう当初は思ったんだけど、うーん、見終わってしばらく経ってからの印象としては、それは違ったかも知れない辺り。これまでテレビ局が、須田さんに必ずしも飛びつかなかった理由というのは、けっこう残酷な現実だったのかも知れない、そう次第に思えてきた。
その露骨とも思える編集意図から、今回のメインは、明らかに室加奈子さんだったと言えてしまいそう。オリンピックメダリストを含めて今回の参加者は、須田さん、室さんの二人以外は、明らかに当て馬。というか、何よりテレビ局が刮目したのは、室さんだったという風に見える。
失礼を承知で書いてしまうけど、須田さんの弱点は、やはりアイドルとしての容姿にあるんだろう。容姿的な説得力が無かったから、これだけの超人的な身体能力を示しながら、アイドル枠であるが故に、訴求力が弱かった。
ところが今回、「オーディション」という枠で、室さんが現れた。「オーディション」という説明については深入りしないけど、まあ何にせよ、室さんが須田さんに迫る活躍をした。そこで何より重要だったのが、室さんが、一般的な容姿の見え方として、アイドル枠として極めて説得的なこと。
ここからは、合理的な推測のつもりで書いてみる。室さんの容姿と実力が認知された時点で、テレビサイドとしては、「柔軟女王」をメインコンテンツにできる目処がついたということなんじゃないか。須田さんだと、「アイドル」という本来の看板がむしろ邪魔になる。けれども室さんなら、なんの疑問もない。
そこで強すぎるチャンプとしてのヒール須田と、その須田さんにどうしても勝てない、ベイビーフェイス室というプロレス設定が組める。この戦いに、AKB選抜総選挙を絡めるために、AKB名義の参加者として、横山さんが呼ばれる。一般人は、SKE、NMBと言われても、今一ピンとこないはず。そこはAKBという大看板が必要という判断。AKB選抜総選挙という、分かりやすい順位で表現される下克上。
そして、この「「柔軟女王」がいかに凄いのかを示す、その一般指標として、タレントや芸人に挑戦させ、一方でその超人ぶりのマーカーとして、オリンピックのメダリスト、シルクドソレイユを配す。これで、ゴールデンのメインコンテンツとしての仕込みはオッケーということになり、あとは関ジャニに弄らせ、編集でさらに煽る、そういうことなんじゃないか。
そういう「邪心」な要素は置いといて、内容的には、須田さんが素晴らしかったし、室さんもよく食らいついた。爪痕を残したんじゃないか。そこに尽きると思う。これで室さんにチャンスの順番が回ってくるとしたら、それが何より。