AKB48の旅

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NHK「ハロー・グッバイの日々~音楽プロデューサー佐久間正英の挑戦~」

2013年12月27日 | AKB
先日の「君の名は希望」エントリで、生田絵梨花さんと佐久間正英さんについて触れたばかりなんだけど、あれの背景が読み取れるような、そんな番組だったように思う。恐らくは佐久間さんの最期を看取る、そんな思いに駆られて、多くの関係者が動いてるんだろう。「君の名は希望」のコラボも、そんな一環だったんじゃないか。

佐久間さんは61歳とのことで、日本人の平均寿命からすれば、まだ若いとも言える。けれども癌という病気は、年齢と相関して誰かに割り振られてしまう。正直、今回の生田さんとのセッションで、お名前はもちろんのこと、輝かしい経歴についても初めて知ったんだけど、そんな実績のある有能な人にも、病は平等に訪れる、そんなあたりまえにして残酷な現実を、他人事のように、けれども頬をかすめる銃弾のように実感させられる。

一つひっかかりと言うとアレだけど、ミュージシャンとしての辞世の句ということになるんだろう、最期の曲"LAST DAYS"の歌詞が英語であることに、なんというか、あの年代のミュージシャン、いや、あの年代の選ばれた日本人とまで拡張しても良いかも知れない、その「心の旅路」を見る思いと言い放つのは、不遜すぎる物言いだろうか。

「君の名は希望」の映像の最後、生田さんの言葉「また いつか」が実現してた、それでもそこに希望を見出したいし、そんな生田さんを見つめる眼差しに、死を目前にした佐久間さんの、魂の救済のあらんことを祈りたい。