AKB48の旅

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「Flower」に見る「当て書き」

2013年08月11日 | AKB
「君は僕だ」がそうなんだから、当然"Flower"も「当て書き」ということになる。と言うか、そういう「色眼鏡」で見れば、そうとしか読めなくなる。基本、前田さんを顕彰してると見なせるけど、何カ所か不思議な言い回しがある。

まずは、「あなたのひたむきさが 太陽のように くじけそうな私に 勇気くれた」の部分。これはレトリックなのか、それとも秋元氏の心情の吐露なのか。なんとも判断はつかない。これまで秋元氏が、このような主旨のことを語ったことは一度もない。けれども、AKBの苦難の歴史を振り返る時、前田さんの姿を見て気を取り直した、あらためて奮起した、そんなエピソードがあったとしても、常識的に考えても、そんなに無理筋ではないような気がする。

次も同様にして「じっと眺めていると 涙溢れて 止まらなくなる もし あきらめてしまったら 何も咲かない 土だったんだ」という部分。最初の引用と呼応した内容だけど、やはりAKBの歴史を背景に読めば、秋元氏の心情の吐露と読めてしまう。あきらめないことについては、秋元氏は何度も語ってる。

この2カ所以外は、基本、前田さんを讃える内容となってる。つまりは、この歌詞は前田さんの功績をたたえ、同時に秋元氏がどれだけ前田さんに依存していたかを、正直に述べている、そういう内容と言うことになる。それが事実かどうかはともあれ、そういうフィクションとしても成り立ってるところが、いかにもAKBらしいと言えばらしいか。