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AKB48の旅

AKB48の旅

見逃した君たちへ S3rd 「制服の芽」公演

2012年07月08日 | AKB
Sへの興味が尽きないと言うことで、次はS3rd「制服の芽」公演を視聴。2ndと比べて、チームよりも個人側に振ったセトリと理解すれば良いのかな。Sのチームカラーに合わせたということなんだろうと思う。「思い出以上」のJはさすがとしか言えないし、「狼とプライド」はリクアワでも思ったけど可愛いとしか。矢神さんて、うまく育てれば大化けするんじゃないかな。「枯れ葉のステーション」は言わずもがな。

ただどうなんだろ。劇場で見ればまた違うんだろうけど、少なくともDVD視聴では、あんまり成功してるようには見えない。これだけ個性的でハイスペックなメンバーが、統率の取れた群舞を踊る、それでも踊って見せてくれる、その圧倒される感じがSの最大の魅力のように思うんで、これだとかえってSらしさが薄れてるようにすら感じられてしまった。まあ思い過ごしと言えばそれまでなんだけどね。

しかし、あらためて感じるのが、たかみな的な要素の見事な欠如。いや、むしろ逆か、たかみなという存在の異常さと言った方が正しいのか。AKBにたかみながいるから、ついついそっちを基準に考えてしまいがちになるけど、Sのあり方の方がたぶん「常識的」なんじゃないか。なのに、KIIはもちろん、今度書くけどNMBも、たかみなの存在を指向してしまってるように思う。ここら辺の話は、また今度別稿をたてて取り上げてみたい。

何が言いたいかと言えば、つまりはチームとしての求心力かな。うっかり「統率のとれた群舞」と書いてしまったけど、Sを「統率」してるのは誰なのか。どう見ても平田さんには見えないし、ならばJなのか、中西さんなのか、それとも桑原さんなのか。外から見てて分かるものじゃないのかも知れないけれど、メンバーそれぞれがぎりぎりのところで鎬を削りながら、結果的に高いレベルでの群舞が実現されている、そんな理解で間違ってないんじゃないか。Sに組織力的なものが感じられない理由もこれだろう。

リーダーがリーダーシップを発揮しているように見えない、いや、そういう表現は平田さんに失礼か。どうしても高橋みなみという存在を前提にしてしまうんだけど、あんなリーダーシップが例外中の例外なんであって、チームが成立してる、その事実をもって良しとすべしなんだろう。けれどもそれでも、なぜ?という言葉は残ってしまう。Sはなぜこうなのか。一般的にはともかく、48Gとしては「異端」になってしまっているのか。

Sの歴史を追うと、その人事の異質性に注目せざるを得ない。まずそもそもが、なぜ中西さんは移籍したのか。イレギュラーとも言える、メンバーの昇格降格を繰り返したのか。敢えてチームビルディングを乱すような危険なことをやり続けたのか。まあ、こういう書き方は予定調和的なんだけど、それでも言い切ろう、それは行き当たりばったりではなく、意図的に行われたことなのか。

意図的に行われたとするなら、答えがシンプルになるように思う。断言するのをためらいつつ、それはJのために行われたんじゃないかと。SKE第1期オーディションの話は既に伝説となってるし、「大声ダイアモンド」という曲名になり、ジャケにすらなってる。Jが特別な存在であることは、紛れもない事実だろう。Sというチームの最優先の課題は、Jを育てること、Jの揺籃、Jにとっての虎の穴だった、そういう考え方は妄想が過ぎるだろうか。

公演の最後の曲、「バンザイVenus」でKIIとの実力差がモロに出るなあ。