AKB48の旅

AKB48の旅

「乃木坂46に欠けている最後の破片」

2018年08月20日 | AKB
乃木坂46、“国民的ヒットソング”への挑戦 「ジコチューで行こう!」は新たな夏の定番曲となるか

誰もが口ずさめるようなヒットソングがこのグループにないことをメンバーが悩んでいる、という話をよく目にする(参考:乃木坂46 星野みなみ&若月佑美 1期生コンビが語る、7年目突入したグループの勢いと未来)。

彼女たちが昨今の活動で作り上げた独自のアイドルイメージが、“もし”、国民的ヒットへの足かせとなっているのだとすれば、今回の夏をイメージした王道サウンドは、彼女たちが目指しているステージに足を進ませるためのひとつの手段と言えるのではないか。

この曲はたしかに「乃木坂46がAKB48の曲を歌っている」ように聞こえるかもしれない。けれども、同時に誰が聴いても爽やかで、耳に馴染みやすく、違和感なく盛り上がれて、誰もが歌えるように作られているはずだ。それは“誰もが口ずさめるようなヒットソング”には欠かせない要素ではないか。

実際この曲は、夏のあらゆるシチュエーションに違和感なくフィットする。海、ドライブ、リゾート……。「やりたいことをしよう」と聴く者を後押しする今回の新曲は、新しい夏の定番曲となっても何らおかしくはない。

 名実ともにトップアイドルである乃木坂46に欠けている最後の破片。そのラストのピースを掴むために彼女たちは今、挑戦している。(改行位置変更)


妥当なことが語られてるように読めるかも知れないけど、見方を変えるなら、実は奇怪なことが語られてるとも取れるかも知れない。

乃木坂46についての私見は既述の通りだけど、それって能動的にかどうかはともかく、結果的になのかも知れないけど、乃木坂46が選び取った存在様式なわけで、たぶん「誰でも口ずさめるようなヒットソング」とは対極にあるとも考えられる。

荘子の「混沌」になぞらえての比喩がわかりやすいのかなと思うけど、言わばAKB48の行き方が「混沌」であったのに対し、乃木坂46は、そこに「目口を空ける」ようなものだったと。うーむ、なんか逆に分かりづらくなったかも。

なんにせよ、だから「乃木坂46に欠けている最後の破片」という視点こそが、実は乃木坂のアイデンティティの逆照射ということにならないか。

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