AKB48の旅

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第9回AKB48選抜総選挙感想5「246376票」

2017年06月22日 | AKB
たぶんこれで最後ということで、「第9回AKB48選抜総選挙感想」のトリは、当然のように指原さん。

これまでの実績を考えるまでもなく、指原さんが1位になることは火を見るよりも明らかだった。であればこそ、注目すべきはその票数なわけで、どこまで数字を伸ばせるのか、果たして前年割れはあるのか、そこだけが少なくとも私の関心事だった。

そして出た数字が246376票。前年をさらに3000票あまり上回り、ついに上り坂のまま有終の美を飾ることとなった。この結果は指ヲタさん達の底力(というか「ダイブ?」笑)と、なにより指原さん御本人の努力の賜なんであり、素直に賞賛させていただきたい。

こういう言い方は野卑というか、不躾に聞こえるかも知れないけど、2位の渡辺麻友さんとの10万票になんなんとする差は正に圧倒的であり、その違いを見せつけた形になってる。もちろん渡辺さんの15万票近い数字も大したものなんであって、あくまでも言いたいのは指原さんの獲得票数がいかに凄まじいものなのかということ。渡辺さんをdisる意図は一切ない(念の為)。

これは以前にも書いたことだけど、指原さんは常に過小評価されている。最近はそうでもないとする見方もあるようだけど、私的には今なお圧倒的に過小評価されていると思ってる。その理由として最も考えられるのが、様々な偏見と無理解によるものなんであり、言わば構造的な陥穽に陥ってるためではないかと考えられる。アイドルという偏見、AKBという偏見、秋元康という偏見、そしてそれ以前のそもそもの無理解、そんな複合的な理不尽の罠。

そんな状況にあって、AKB48選抜総選挙の結果というのは数字として現れるものなんであり、数字そのものにはほぼ色は着かない。どんな色眼鏡で見ようと、数字は数字として認識可能であり、多くの偏見から免れ得るものなんであり、なおかつ最も理解しやすいものの1つと考えられる。そんな数字として1位、そして圧倒的な票数が提示されたことになる。これほど容易に偏見と無理解の壁を乗り越えるものはない。

指原さんとはどんな存在なのか、その内実は理解してなくても、あるいは歪んだ理解をしていたとしても、1位、そして246376票という数字が、その実態を指し示すことが期待できる。そのような理解へと導く道標となることが期待できる。実際、近年の指原さんへの高い評価は、もちろんその圧倒的な才能によるものであるのは間違いないところだけど、これまでのAKB48選抜総選挙2連覇と無関係ではあり得ない。

そして3連覇、かつ票数は上り坂のままでの「殿堂入り」という結果は、これ以上ないほどの完璧ぶり。けれども視点を指原さんからひとたびAKBGに移してみるなら、それは究極の到達点にして1つの終焉と捉えることができる。選抜総選挙はこれからも続くのかも知れないけど、指原さん(そして渡辺さん)のいない選抜総選挙は、その存在様式を変えざるを得ないだろうと思う。それがどんな形になるのかは、たぶんやってみないと分からないだろうけど。