AKB48の旅

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AKB48選抜総選挙、沖縄開催の“本当”の理由

2017年06月15日 | AKB
AKB48選抜総選挙、沖縄開催の“本当”の理由
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1706/14/news024.html

糸数氏には勝算もあった。「秋元さんはよく予定調和は嫌いだとインタビューなどでおっしゃっています。大阪や名古屋であれば驚きは少ないが、沖縄で開催、しかもコンサートどころか選抜総選挙となれば話題が集まります。十分に可能性があると思いました」と力を込める。

 こうした強い意思決定の下、選抜総選挙の沖縄開催に向けてプロジェクトがスタートする。16年10月ごろから地元の広告代理店である宣伝の安里享英社長を通じて、秋元康事務所やAKSにアプローチを図っていった。

 年が明けてすぐ、条件付きではあるが沖縄開催がほぼ内定したという。その決め手に関して、安里氏は「沖縄という独特のロケーションに魅力を感じてもらえたことに加えて、ほかの都市よりも短期間で開催に必要な体制を組み上げたからではないか」と見ている。

具体的には、地元企業はもとより、県知事や那覇市長、豊見城市長などの協力を得て、那覇空港や国際通りなど公共空間でのプロモーション、さらにはイベント会場確保、当日の交通整理のオペレーションなど、さまざまな重点項目を埋めていった。「恐らく名古屋や大阪にもそれぞれ課題があったはずでしょうが、その課題を最も早くクリアしたのが沖縄だったのでは」と安里氏は話す。

 ただし、沖縄にイベントを引っ張ってくる上で条件となっていた課題の1つがコストだった。今回の選抜総選挙はAKB48グループのメンバー322人に加えて、スタッフなど関係者だけで1000人を超えるという。さらに本土と異なり、交通手段は基本的に飛行機しかなく、宿泊が伴うのは必至なので、今までの選抜総選挙イベント以上に運営コストが膨らむ。

 そこでその負担を少しでも下げるべく、沖縄ファミリーマートは特別協賛の金額を過去にほとんど例がないくらいまで引き上げた。さらに地元企業や沖縄県、那覇市へ協力を要請して資金を集めた。

 協賛金額は非公表だが、決して少なくない金額を投じたことについて、糸数氏は「収支だけ見れば確実に赤字だが、沖縄ファミリーマートのブランド価値向上のための先行投資であり、同社の野崎(真人)社長もその重要性を分かっているからできた」と語る。


なるほどそうだったのかと腑に落ちる。読み応えがあるし、何より今回の沖縄開催の仕掛け人が沖縄ファミリーマートだったこと、その芽は伝説のチームK沖縄公演にあったことが分かる、優れもの。そして、例によってリスクテイクをスポンサーサイドに逃す運営の面目躍如が活写されてる。