まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

『おもちゃのいいわけ』

2008年12月08日 | 
12月4日・木曜日、久しぶりの代官山ヒルサイドテラスでのセミナーでした。

末盛さんの「クリスマスの絵本―贈物について」のお話は
胸のうちをゆっくりと暖かくしてくれる絵本のこと。
さらに末盛さんのご家族のこと。
全てが真直ぐに深く響いてくるお話でした。

*詳しくは同席させていただいた margaretさん琴子さんはらぺこさんrucaさんのブログをご覧ください。苦笑

末盛さんがお話をされた時から、とても気になっていた一冊。
ゆっくり頁をめくる時間が愉しみでなりませんでした。

『おもちゃのいいわけ』 作・舟越 桂
またしても「自分へのプレゼント」として。。。


彫刻家の舟越 桂さんがご家族の為に作られた数々のプレゼント。
それは主に『木彫をやっていてでてきた、捨てるにはもったいない大きさの木っ端を利用した・・・』もの。
とはいえ、どれもが非常に魅力的で美しいのです。

添えられたその「おもちゃの生い立ち」を読むうちに
舟越さんの手が木を削り、組み立て、するその場の空気のようなもの
そして家族の一人一人の顔を想い描いている“時間”も
こちらに伝わってくるような気がします。
素朴で心地よい肌触りを伴って。

4日の夜から毎晩、おもちゃの物語を一つ、二つ、読んでは
すぐに眠ってしまうのですが
翌朝、ぼんやりした頭で枕元の本の表紙・板人形の並んだ姿を目にすると
クリスマスの朝にプレゼントの包みを見つけた時のような
楽しさがいつも起きてきます。

沖縄 * 2008年11月

2008年12月03日 | 沖縄
この度の沖縄では、思いがけない出会いがありました。

旅先に限らず、予想外のコトはよくある~私なのですが・苦笑

まず、その一つはホテルでの事。
今回は初めて泊まる「県庁前」近くのホテルです。
部屋の鍵を受け取って、フロント脇のエレベーターに向うと、
そのエレベーター前のちょっとしたスペース(失礼)にターシャ・テューダーさんの
大きなポスターが何枚も貼られているのです。

なぜ?なぜ?・・・オフ・シーズンとはいえ沖縄のホテル。
なぜ?ターシャ・テューダーさん?
写真を見るたびに起き上がる疑問。。。

翌日、ホテルの「取締役専務」という方と偶然お話をさせて頂いた時に
思い切ってたずねた所、なんと今年の夏にターシャさんの娘さんを招いて
このホテルでターシャ・テューダー展が開かれていた事がわかりました。
沖縄でもターシャさんは大変な人気で、この専務さん(女性)も
2年前にはバーモントのあのお庭を訪ねたのだとか。
ターシャさんの暮らしまわりのものや、実際に作られた品々、
そして絵本の原画の展示もあったそうです。
何も知らずに、この夏を過ごしてしまった事が悔やまれます。

そしてホテルで見つけたもの、もう一つ。
ロビーにかけられた赤い富士山の写真。
離れてみると絵画のように鮮やかな
夕日色のその写真は『高ボッチ』から見た富士山の姿でした。
『高ボッチ』といえば、毎日のように拝見しているmt77さんのブログで初めて知った名前であり、
この頃では一度も行ったことの無いその場所が、なんだか親しみ深く思えてしまう程です。
沖縄で、出会ってしまった。。。うまく説明できないのですが
この地にも、あの地にも、ご縁を感じて 何だか嬉しい偶然でした。



そしてさらに、こんな出会いも♪

じゃぁ~ん!
『琉球絣「ほぼ日手帳」専用カバー・オン・カバー』です。



国際通りにある琉球絣専門店・おおき屋さんのオリジナル商品です。

ほぼ日手帳
来年は現在の赤いカバーに透明のカバー・オン・カバーをかけて使おうと決めたのですが、
それ以上のアイデア(素敵に使うアイデア・苦笑)が想い描けずにいた私。
もうこれは、必然の出会い!です・笑
お店でこちらを見つけた時はかなり興奮してしまい、
その勢いにつられて(?)
未だほぼ日手帳を使っていない夫までがこのカバーを購入する始末。

こちらは絣織のネックストラップ。



ホテルに帰って、おおき屋五代目・大城さんのブログを拝見した所、
このストラップの絣の糊はり行程が紹介されていていました。
何かのハギレを利用したものではなく、ネックストラップとして織られたものだったのですね。
それがわかって、断然欲しくなってしまいました。

職場で使っていますが、この絣織の紐に触れてみては
何か他に使うとしたら~と勝手な想像をめぐらせているこの頃です。

非日常の旅先で、いつも身近に感じているコトと“出会う”というのは
不思議なほど興奮する出来事でありました。
いつもとはちょっと違う沖縄の思い出です。

*トップの写真は月桃の実。灰色の種がぎっしり詰まっているのが見えます。

第29回壺屋陶器まつり

2008年12月02日 | 沖縄
先月(・・・もう、あっという間に、月がかわってしまいました。)

秋風のふく沖縄へ、『壺屋陶器まつり』へ行ってきました。

沖縄に行くたびに必ず伺う壺屋の町。
年に幾度かのイベントが開催されていますが、一度も見たことがありませんでした。
この『壺屋陶器まつり』は壺屋陶器事業協同組合の主催で出展は全て窯元のみ。会場も、この焼物の町の中にある壺屋小学校で、とてもアットホームなおまつりでした。
旅程の都合で、11月23日(日)一日限りの参加(?)でしたが
この日は、かねてから一度は見てみたいもの!と願っていた「カーミスーブ」の日。楽しかったです♪

「カーミスーブ」とは「甕」の「勝負」という意味だそうで
陶工たちが紅白に分かれて、リレー形式でロクロの腕前を競う、というもの。

*この後に行った読谷では「山芋スーブ」という看板がありました。
 あれは、山芋掘り大会だったのでしょうか?
 それとも、山芋食い競争だったのでしょうか? 今頃になって、気になります。

壺屋小学校。
写真では捉えられませんが、屋根の上には沢山のシーサーが並んでいます。



まずは、地元の『旗頭披露』から。
ゆいレールがすぐ近くに見えます。


時折鳴らされる爆竹の激しい音と、匂いに気分も盛り上がってきます。


この日のカーミスーブ出場者。
直前まで名前を書き加えていたり 和やかムードです。


審査員の方々はもとより、
作る人もお客さんも、みんなロクロにかかる手元をみています。
同じ課題でも、それぞれ作り方が違っていてとても興味深いです。
近くにいた子供たちからは「かっこいい~」「すごい」と声が上がっていました。

旅行者の私も、とっても楽しくって幸せな時間を共に過ごさせていただきました。

 

次々と目の前に並べられる器たち。
迫力があります。


応援は、鉦や太鼓にほら貝も。


「勝負」のすぐ横では、シーサー作りの実演。
ついつい、紅白の熱戦に気をとられていましたが、出来上がったシーサーの迫力はすばらしいもので、もっとじっくり見ておけばよかったと少し後悔。



そして勝敗の行方は~?
仕上がりの審査で赤組が1点差で勝ち。
タイムでは白組圧勝。で、今回は白組の勝ちとなりました。


*トップの写真は街路樹・鳳凰木の葉。
 沖縄の事、もう少し続きます。