三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

かかとを意識する

2022年01月07日 | 健康・病気

 15年来の坐骨神経痛である。30分も立っているとお尻からつま先にかけての坐骨神経が痛む。神経が痛む訳だから、筋肉をどれほどほぐしても痛みが軽減することはない。寝ていても痛みで起きることがある。医者は治らないと言った。腰椎間板ヘルニアに加えて、腰椎分離すべり症だとのことだ。手術すれば治る可能性もあるが、それよりも車椅子生活になる可能性のほうがよほど高いとのことだ。痛くても歩くようにすれば、日常生活は送れると言われれば、そうするしかないだろう。

 それから15年が経過した。悪くなってもいないが、よくなってもいない。じっと立っているよりも歩くほうが楽である。ただ立っていると徐々に痛みが湧いてくる。電車の中が最もつらい。自分の体重を支えているだけでもつらいのに、電車が揺れたりすると他人の体重までのしかかってきて、これは本当につらい。しかし歩くのは一定時間は歩ける。痛みが増してきたら、少し休むとまた歩けるが、その間隔がどんどん短くなって、最後は歩けなくなる。

 赤坂の整形外科で打たれた神経根ブロック注射で逆に症状が悪化した。3週間ほど、立つこともできなかった。その後はあちこちの整形外科や整体、整骨院、カイロプラクティックなどに通ってみたが、一向に治らない。しばらく諦めていた。しかし1日に8000歩は歩いている。筋肉は衰えていないのだ。痛みさえなければ富士山だって登れるかもしれない。そこでペインクリニックを思いついた。一昨年の話だ。善は急げと硬膜外ブロック注射を打ってもらった。そして神経に効くというタリージェを処方してもらって、少し楽になった。

 歩いたり立っていたりするのが楽になると、歩き方について考えるようになる。歩くと決めるのは意識だが、歩き方は無意識が担当しているようで、自分がどんな歩き方をしているのか、考えたこともなかった。歩くメカニズムはかなり複雑である。大まかに言うと、腸腰筋が働いて脚を持ち上げる。それから大腿筋やその他の筋肉が一体となって動いて、足を前方に出す。着地と同時に片方の脚が持ち上がる。そのときは背筋や腹筋も働く。つまり歩くということはほぼ全身運動である。
 では歩幅はどのように決まるのか。歳を取ると歩幅が小さくなると言われる。若いときに比べて歩くのが遅いのだ。同じ歩数でも歩幅が大きいほうがより効率的に歩ける。当然だ。一歩が10センチも違うと、8000歩では80000センチ、つまり800メートルも違う。800メートルというと結構な距離である。大股で歩くに越したことはない。そうすると、次は大股で歩くにはどうすればいいのかという話になる。
 大股で歩くにはどうすればいいのか。これが意外と難しい。意識して大股で歩くようにすると、前につんのめりそうになるし、濡れている路面や雪の上では滑ってしまう。靴を歩きやすいものに変えてみたり、腕の振り方や荷物の持ち方を変えてみたりもしたが、どうにも上手くいかない。体重の移動がスムーズにいかないのだ。歩き方そのものも考えた。胸を張る、お腹を引っ込める、なるべく足を前方に出す。全部を意識して歩くのは、数分がせいぜいだ。歩いているときには歩き方以外にも気にしなければならないことが沢山ある。信号、障害物の有無、脇から飛び出してくる子供がいないかなどの確認もしなければならないし、木々の花や紅葉、道端のきれいな花も愛でる必要がある。歩いているときに自分の歩き方を意識し続けることは難しい。

 いろいろと試行錯誤した挙げ句に、ひとつだけ意識すればいいことに気がついた。かかとを意識して歩くということだ。かかとで歩くのではない。とにかくかかとを意識する。すると自然に姿勢がよくなる。足がちょっと前に出て大股になるし、かといって前につんのめることもない。それに何故か濡れた路面や雪の上でも滑りにくくなる。そういえば、2014年のバレンタインデーに東京で大雪が降った翌日、当方が四苦八苦しながら雪道を歩いているとき、ひとりだけスタスタと他を追い越しながら歩いているサラリーマンがいた。どうしてあんなに滑らずに歩けるのか不思議だったのだが、いまになって考えてみると、彼の歩き方は踵を意識して歩いていたに違いないと思う。

 かかとを意識して歩く歩き方をしばらく続けていると、ちょっと痩せてきた。座っているときにもかかとを意識すると、座っている姿勢もよくなる。それに坐骨神経痛も少し緩和してきた。富士山登山は無理だが、ある程度の長い距離を連続して歩けるようにもなった。ペインクリニックの治療が効いているのかもしれないから、坐骨神経痛との関係については一概には言えないが、かかとを意識することの悪影響はいまのところない。今後もかかと意識生活を続けていく予定である。


坐骨神経痛~15年目

2020年12月25日 | 健康・病気

 このブログを開始した2006年の6月には既に坐骨神経痛が酷くて会社を休んでいた。発症は2005年。もう15年の付き合いになる。痛みがずっと続くとそれが日常的なものになり、痛いのが普通だという感じで徐々に慣れてくる。しかし長時間歩いたりすると痛みが耐えきれないほどになるので、なるべく避けるようにはしている。発症した当初は、たくさんの病院や整体やカイロプラクティックや整骨院などに通ってみたが、一向に痛みは治まらない。

 逆に痛みが増して休職に追い込まれたこともある。赤坂の前田病院で前田泉医師に進められた神経根ブロック注射だ。手術台のようなものに載せられて、遠隔で大きな針を腰椎に直接打つ。これが想像を絶する痛みで、思わず叫びそうになった。すぐに麻酔液が注入されて痛みはたちまち治まった。しかし今度は動けない。ストレッチャーで病室に運ばれて、1時間位休んでくださいと言われたのでそのままじっとしていた。麻酔が切れるにつれて、痛みが増してくる。1時間経ったらおばちゃんが来て、ストレッチャーの高さを下げる。そして無情にも、降りて帰ってくださいと言い放つ。降りてみると注射を打つ前よりずっと坐骨神経が痛む。まともに歩けないので、壁伝いに受付に行って精算した。このままだと帰れないと思いながら外に出る。途方にくれながらタクシーが通りかかるのを待って手を振るが、病院の入口まできてくれる運転手はいない。漸く気づいてくれた親切な運転手がいて、病院の入口から車まで肩を貸してくれた。「すみません、ちょっと歩けなくて」と言うと「大変ですね」と同情してくれる。降りるときもマンションのエレベータまで肩を貸してくれた。これまで乗ったタクシーの中で最も親切な運転手だった。この注射で歩けなくなり、1ヶ月ほど自宅で寝たきりになった。復帰したものの、痛みが激しくて休職することになってしまった。神経根ブロック注射は一般的に行われている療法なので、多分相性が悪かったのだと思う。

 半年休職してデスクワークに戻った。座っている内は痛みがないので、仕事はこなせる。立ったり歩いたりすると痛いが、長時間でなければ我慢できる。寝ているときには痛みがないので、日常生活は問題なく過ごしていた。しかしそれから14年。この秋になると、座っても寝ていても痛みが続くようになってしまった。整形外科や整骨院や整体や鍼灸にはもう懲りたので、ペインクリニックを受診してみることにした。腰に注射を打つというが、神経根ブロック注射ではなくて硬膜外注射とのこと。それなら大丈夫かと思い、打ってもらうことにした。危険もあるようで、病院を訴えたりしない誓約書を書く。

 打ってみると、麻酔が効いている間は痛みがないが、切れてくると痛みが増す。元の木阿弥だが、硬膜外注射は何度も打つもので、回数を経るうちに痛みが減少してくるとのこと。これまで処方された薬を説明すると、メチコバールは単なるビタミン剤だと言われた。神経痛に効く薬として、タリージェ5mgを処方される。朝夕に1錠ずつ。翌朝に1条飲むと、少しだけ痛みが治まる。会社の椅子に座っても痛みがない。これなら大丈夫そうである。はじめて痛みを抑えてくれた医者に逢った気がした。夕方になると痛みがますのでタリージェを飲む。寝るときも少し痛いが、眠れることは眠れる。

 1度目の受診の際に言われた通り、検査屋でMRIを撮る。1週間後にその検査結果を持って、2度目の受診。1度目と同じく硬膜外注射を打つ。術後は1度目より少し楽になる。タリージェ5mgを飲んでも胃が痛くなったり眠くなったりしないことを伝えると、タリージェ10mgにしましょうとのこと。翌朝に1条飲むと、タリージェ5mgよりも効きがいい気がする。しかし夕方になるとまた痛みだす。帰宅してタリージェを飲むと少し治まるので、痛みで眠れないということはなくなった。次は3度目の受診である。2度目の受診よりもさらに楽になることを願っている。


環状オリゴ糖~飲み続けて3週間

2011年08月27日 | 健康・病気
環状オリゴ糖を飲みはじめて3週間ほど経ったある夜に、2週間ぶりに訪れたバーに座るなり、ご主人と奥様から、「少し痩せました?」と口々に言われました。

体重は時々計っていますが、増えたり減ったりでよくわかりません。体調によって2~3キロの増減が珍しくないものですから、体重計で減っていたとしても本当に痩せたのかどうかは微妙なところです。2キロくらいは1日で元に戻ります。
ただ、4~5キロ太ったときは太ったなという実感があります。環状オリゴ糖を飲みはじめてからも従来と変わらない生活をしていますが、太ったという実感がないので、太ってはいないと思っていました。しかし痩せたのかとなると、その実感もありません。

という訳で「痩せてないと思いますけど」と答えると「顎のあたりがほっそりしましたよ」と言われました。「そうですか?」とその場ではとぼけて終わりにしましたが、帰宅して鏡を見ると、二重顎だったのがそうでもなくなっています。もしかしたら痩せたのでしょうか。

体重計には体脂肪計がついていますが、これがまた体重に劣らず、計るたびにコロコロ数値が変わるのであまり信用できないのですが、これまでは19%~22%の間だったのが、今回初めて18%台になりました。もしかしたら脂肪が減ったのでしょうか。

環状オリゴ糖は分子構造の中に脂肪を取りこんでそのまま排出する性質があるそうなので、体重が変わらずとも体脂肪が減るのはとてもありがたいことです。何せ医者から次の5項目を減らせと言われています。

中性脂肪
血圧
血中コレステロール
血糖値
尿酸値

前回の健診の後の再検査では「メタボリック症候群ていうのは、お腹周りが大きいとか、そういうことではなくて、まさにこういう検査結果のことを言うんだよね」と、全くぐーの根も出ない嫌味を言われました。そして「薬を出したりするよりも、もう少し生活習慣の改善を頑張ってみますか?」と、医者らしからぬ正論を言います。
それで少しはこの医者のことを信用する気になりました。来年の1月の健康診断までには少しでも改善したいところです。

環状オリゴ糖の効き目は1ヶ月くらい飲み続けると現れる、ということでしたが、3週間で二重顎が改善されたことを考えると、これから期待できるかもしれません。
というよりも、溺れる者が藁を掴む気持ちで飲み続けることになるでしょう。


環状オリゴ糖の効き目や如何に

2011年08月06日 | 健康・病気
日刊ゲンダイに「環状オリゴ糖」というものが紹介されていました。粒や粉末で売られており、食事の際に飲むと脂肪を抱えたまま外に排出してくれ、抱える脂肪がない場合はビフィズス菌などの善玉菌のエサになるとのこと。体重が落ちるだけでなくてお腹も引っ込むし、血糖値も下がると、いいことずくめのようです。
飲むだけで脂肪を排出してくれるなら、なかなか楽そうなダイエット法だと思い、瓶入りの粉末をアマゾンで購入しました。商品名を見ると「難消化性デキストリン(環状オリゴ糖)」となっています。ゲンダイには商品名は書かれていなかったので、これでいいのかどうかは定かではありませんが、もう購入したので飲んでみるしかありません。8月3日から飲みはじめました。今日で4日目。
最初はなんとなくお腹が痛かったり下痢っぽかったりしましたが、慣れてきてもう何ともありません。聞き目はどうかというとまだ何とも言えません。1ヶ月くらい飲み続けると効果があると、インターネットのあるページには書いてありました。
1日1グラムでいいとありますが、上記ホームページには1日6gと書かれてあったので、よくわかりませんが、毎食1グラムずつ、合計3グラムを毎日取ることにしました。何せ医者から、体重を減らせ、血圧を下げろ、中性脂肪を下げろ、悪玉コレステロール値を下げろ、血糖値を下げろとうるさく言われているので、それらの内のひとつでも改善すると大変ありがたい話です。


サプリメントでひどい目に遭った話

2011年04月09日 | 健康・病気
健康診断で血圧が高いことを指摘されました。ネットで調べるとカリウムを摂取すればナトリウムを排出するということが分かったのでカリウムのサプリメントを飲もうと調べてみました。なかなか見つからなかったのですが、アマゾンで見つけました。マルマン株式会社の「カリウムバランス」という商品です。。3本で5700円です。

栄養機能食品(ビタミンB1・B2・B6)
<主な成分内容(9粒中)>
カリウム・・1100mg 山査子・・・100mg
名称はカリウム・山査子エキス含有食品
原材料名は還元麦芽糖、結晶セルロース、山査子エキス末、麦芽エキス末、塩化カリウム、ショ糖エステル、シェラック、V.B6、V.B1、V.B2
内容量は86.4g(320mg×270粒)
販売者:マルマン株式会社MG 東京都千代田区内神田1-15-10 問合せ先03-5577-1130
お召し上がり方:栄養機能食品として1日9粒を目安にそのまま水またはぬるま湯と一緒にお召し上がりください。
<ご利用上の注意>
開封後は蓋をしっかりと閉め、乳幼児の手の届かないところに保管してください。
自然原料を使用しているため、粒の色が若干変わることがございますが、品質には影響ありませんのでご安心してお召し上がりください。
体質に合わないと思われる場合は、召上がる量を減らすか、一時利用を休止してください。

こうして書きうつして見ると、容器には結構いろいろな情報が書いてあるものですね。

ところで、塩化カリウムという言葉を聞いて真っ先に思い出したのが、看護婦学校に行っている人から聞いた犬の解剖の話でした。犬を解剖して内?やら何やらを実際に見て勉強するのですが、最後に塩化カリウムを注射して薬殺すると言っていたのです。それ以来、塩化カリウム=猛毒(シアン化カリウムに匹敵するくらい?)という思い込みがありました。

それでもサプリメントとして販売しているから大丈夫だろうと思い、あまり考えずに飲みはじめました。最初は食後に3粒を飲んでいたので特に問題はなかったのですが、日曜日の朝出かけるときに、持って行くのも面倒だなと思って、置きぬけの空腹状態で1日分9粒を一度に飲みました。それから出かけて昼食を取っていると、何故か胃が痛くなって、それから少し息苦しくなり、そして脂汗がどっと出てきました。サプリメントのせいだとは思わなかったので、薬局で胃薬を買って飲み、暫くすると治りました。

その後も何度か同じ症状が出て、胃の痛みのせいで口内炎まで出来るようになり、思い当たるのが空腹時にこの「カリウムバランス」を飲んだときに限ることでした。そこで暫く飲まないでいると、胃の痛みと息苦しさと脂汗が一度に出ることはなく、もしかしたら大丈夫かもしれないと思って再び空腹時に9粒を飲んだら、前以上にひどい症状が出ました。翌日には何カ所も口内炎が出来て、喋るのも食べるのも苦労しました。

注意事項の最後に「体質に合わないと思われる場合は、召上がる量を減らすか、一時利用を休止してください」とあるので、まさに私の場合は体質に合わなかったのだと思い、残ったものをすべて捨てましたが、胃が丈夫な方だと思っていた私でも酷い症状が出たくらいなので、本当に「体質に合う」人などいるのかなと甚だ疑問に思いました。

これからはサプリメントに頼らずに、生活習慣を見直すことにします。勉強になりました。


腰痛にダイエット

2008年08月16日 | 健康・病気
ここ2年ほど、日赤医療センターに通っていました。腰痛外来には定評のある病院です。特にヘルニアの手術が有名で、その高度な技術は新聞にも紹介されていました。

しかし私の場合は、ヘルニアと腰椎分離すべり症を併発しているので手術は簡単ではなく、骨と骨をすべらないようにボルトで固定しなければなりません。成功率はあまり高くなく、不成功の場合どうなるのか訊くと、もしかすると歩けなくなって車椅子生活になる可能性があると言われました。また、成功しても今度は隣の骨が分離すべり症やヘルニアを起こす可能性があるそうです。さすがにそう言われると、それでも手術してくださいとは言えず、医師が勧める保存療法を選びました。医師は物理的な療法ではなく薬を処方してくれました。ユベラNとノイロトロピン、それに胃薬のソロン、脚がつったときのためのテルネリンという筋弛緩剤です。最初は毎月1回通院しましたが、診察で「具合はどうですか?」と訊かれるたびに「同じです。よくもならない代わりにそれほど悪くもなっていません」と答えていると、日常生活にあまり困っていないという理由で、もう暫く同じ薬で様子を見ましょうと言われて、では次は2ヶ月後、では次は3ヶ月後というふうに間隔が伸びて、最後は半年に一度となりました。

しかしこのところ、たしかに自覚症状としては変化を感じないけれども、感じないままに悪くなっているような嫌な予感があり、このまま日赤医療センターに通い続けてもダメかもしれないと思うようになりました。最後に診察を受けてから半年後、薬がなくなりましたが、病院に行かないで薬なしで過ごすことにしました。そして1ヶ月後、症状も痛みの具合もまったく変わりません。薬を飲んでも飲まなくても一緒ということです。あるいは薬が私の症状には合わなかったのか、自覚症状がないけれども実際の症状は悪化しているのかもしれません。しかし医師は対症療法でいいと言っていました。自覚症状に改善が見られなければ、対症療法がうまくいっていないと思わざるを得ません。
そこで薬よりも理学療法が利くかもしれないと考えて、自宅近くにある治療院つきの整形外科に行きました。問診と簡単な触診を受けたあと、レントゲンを撮りました。すると、分離すべり症のすべり度合いが大きくなっていて、「このまますべりが広がると神経が麻痺します。神経が麻痺するというのは脳梗塞を起こすのと同じことで、簡単には元に戻りませんよ」と言われました。なるべくコルセットをつけるようにも言われました。そして日赤医療センターとは違う薬を処方されました。その後、階下の治療院でマッサージと、温めながらの牽引治療を受けました。牽引は別の接骨院で25kgくらいで何度かやってもらったことがあります。そのときは「まだ大丈夫ですか?」と訊かれながら調整したので、つい限界まで頑張ってしまいました。今回受けた牽引は10kg。微かに引っ張られているのがわかる程度で、物足りなく感じ、これで利くのかなと思いました。でももう少し通ってみようと考えています。

それからダイエット。コルセットをつけるにも、お腹の肉が邪魔で、ギューッと締め付けないとズボンが穿けないのと、締め付けたところに汗疹(あせも)ができて痒くなります。医師からも理学療法のスタッフの方からも、痩せた方がいいという意味のことを言われました。実際は
「重い物を持たない方がいいですよ」と言われただけです。
最初は、文字通り日常的に重い物を持たないように注意する意味にとっていましたが、あまりに何度も繰り返されるのと、それを言うときのニヤッという薄ら笑いを見て、なるほど痩せろということなのかと了解しました。

という訳で、このところずっと69キロ台で一定している体重を、なんとかあと10キロほど落とさなければなりません。体重計には毎日乗っていますが、やっぱり乗るだけでは痩せません。当たり前ですね。腰痛と坐骨神経痛があるので激しい運動は無理ですが、腕立て伏せと腹筋くらいなら、膝をついてやるとか、膝を立ててやるとかすれば腰に負担をかけずにやれそうです。大胸筋、広背筋、腹筋のトレーニングですね。様子を見てスクワットもやれば大腿筋も鍛えられるので、基礎代謝を上げることができそうです。運動はそれで大丈夫ですが、問題は食事。朝はドリンク剤を飲んで、昼は好きなものを食べて、夜はビールをやめて焼酎にし、食べるのはできるだけ我慢。どうしても我慢できないときは豆腐とかひじきとか豆とか、そういったものを食べる。

問題は、どれだけ続くかでしょうね。


体脂肪計つき体重計

2007年10月18日 | 健康・病気
形から入るのが好きな私としてはダイエットも例外ではなくまずは体脂肪計つき体重計をコジマで買いました。税込で3880円。オムロンの体スキャンはずっと高くて1万円以上でいろんな機能がついているようでしたが、もともと持っていたアナログの体重計が見えづらくなったことが新しく買う主な動機で単に体重さえ量れればよかったので、これで十分です。早速年齢と身長を設定入力して体重を量ってみました。
これまで使っていたアナログの体重計は東急ハンズで買った、足よりも小さい可愛いものでした。お洒落ではあるのですが、乗る位置によっては2kg以上の差が出たり、見にくいので屈み込んで見ると針がブレたりしていました。最後に量ったとき、例によってよく見えないながら、なんとなく70という数字が見えまして、まさかと思いつつも再度量る気にはならず、この際だから精確に量れるデジタル体重計を買おうと思いました。
という訳で量った結果ですが、案の定、デジタル体重計でもアナログと同じく70kgでした。50kg代の体重が一気に70kgまで増えてしまった現実に愕然としてしまいました。もう絶対に夜は何も食べない!と宣言したいくらいですが、誰かに晩メシを誘われたら決して断われない自分を顧みて、それはよしました。改めて表示を見ると、体脂肪率が22%。最近の太り具合から考えて25%は下らないだろうと覚悟していたので、体脂肪率については意外に少ないと感じました。しかし体重計についていた体脂肪率の目安表によると標準は約14%で、現状から8%も減らさなければなりません。8%というと単純に70kg×8%=5.6kg減らせばいいのかというとおそらくそうではなくて、50kg代だった頃の体脂肪率から考えて少なくとも5.6kgの3倍、16.8kgは減らさないと体脂肪率が14%には下がらないだろうと思います。
ただ、驚いたことに、体重計を買って体重を量った次の日にはもう1.3kgも体重が落ちていました。ショックで何も食べなかったという訳でもなく、やや抑え気味にしたのと、長風呂をしつつ深呼吸を繰り返してサラサラの汗をたっぷり流したのが効果があったのかもしれません。今のところ、積極的な運動は腰痛があってできないので、毎日体重計に乗るのがダイエット法となります。あまり有効でない気もしますが、病は気からという諺にちなんでダイエットも気からということであれば体重を気にすることで体重が減るのだという虫のいい理論を信じてみようかなと思っています。

秋華賞のウォッカは最後に伸びてきたものの3着に終わりました。しかしレースは中だるみのレースで、いつもどおり外を突いて正攻法で勝ちに行った結果ですから悲観することはありません。ダービーと同じジャパンカップで、もしハイペースで引っ張る外国馬がいたら、中断から楽々と抜け出してレコード勝ちもありうると思います。ここ20年余りで最も中距離で強かった牝馬はエアグルーヴですが、果たせなかったジャパンカップ制覇を日本の牝馬としてはじめて行なう可能性があると思います。


内臓脂肪で動けない

2007年10月13日 | 健康・病気
どうも最近ちょっと動いただけで息切れがしたり机の下に落ちたものを拾うのに「よっこいしょ」と声が自然に出たりするので、やっぱり少し太ったのかなと思って体重を量ってみたら、一年半前に現場にいたときに比べて13kgも増えていました。元の体重からすると22%増です。売上が22%増とか利益が22%増とかなら喜べますが、体重の2割増しはシャレになりません。以前からダイエットしないといけないとは思っていましたし、このブログにも何度か書きましたが、まだ漠然とした段階でした。しかし今週、靴下を穿くときにお腹が邪魔をして脚を外側に上げないと手が爪先に届かない状態になって、アレ?前はこうじゃなかったよなと、ふと気づいたとき、さすがに危機感を覚えました。
私の場合、皮下脂肪よりも内臓脂肪がたくさん蓄えられている感じで、この内臓脂肪が身体の動きを阻害します。たとえばヨガで椅子に坐って顔を膝の間に入れるポーズが、お腹の内臓脂肪が邪魔をしてできません。体育坐りにしても、身体と膝を近付けるのに手で膝を持って引き寄せてやっとできる有様です。昔のテレビドラマで体育坐りから膝を胸に寄せて腕で抱えるようなシーンがありましたが、いまの私には絶対に不可能です。体育坐りでもやっとなのに、そこからさらに腕で膝を抱えるなんて、バスケットボールをお腹に抱えているような体ではまず無理。考えただけでもお腹の肉に肺が押しつぶされて呼吸困難になりそうです。
やっぱり何が何でも痩せなければなりません。インターネットでダイエットを検索すると、サプリメントやダイエット食品の広告が山ほど出てきますが、どうも怪しくて使う気がしません。ダイエットのサロンに通うのも時間的にかなわない。そこでまずは薬や食品や場所に頼らないダイエットをはじめようと思っています。実はここに書くこともそのひとつでして、目標達成の第一段階は宣言したり宣誓したりすることです。後はダイエットの王道である食事制限と運動。現場から本社勤務になってほとんどデスクワークばかりの毎日で、しかも拘束時間が12時間と長いので、なかなか運動ができません。食事のほうは現場を離れて少しずつ量が減ってきたのですが、それでも運動量の減り方の方が多かったんでしょうね。余剰のカロリーが体重となって蓄積されてしまいました。従って運動があまりできない以上、食事制限に比重を置いたダイエットをすることになります。料理をすることが数少ない趣味のひとつであり、しかもワインや日本酒、ビールが大好きな私がダイエットできるのか? 甚だ疑問ではありますが、何とかやってみるしかありません。7月に買って以降、毎朝大活躍しているご飯炊きの土鍋ですが、白米だけでなく玄米や雑穀もうまく炊けるのかどうか、試してみようと思います。


足がつる~阪神カップ

2006年12月17日 | 健康・病気
 足がつることをこむら返りと呼びますが、こむらというのはふくらはぎのことで通常足がつるというとふくらはぎの筋肉がつることを言います。しかし私のように座骨神経痛を抱えていると、ふくらはぎだけでなくスネの側の筋肉や足の裏もつるんですね。首や顎の筋肉がつることもあります。ふくらはぎとスネの側の筋肉が同時につると、それはもう大変で、ふくらはぎを伸ばそうとするとスネの側の筋肉の痛みがひどくなるので今度は反対側に伸ばすんですが、するとふくらはぎに激痛が走ることになります。でどうするかというと、こういう時はただじっと立って、前後に揺れながら筋肉を交互に少しずつ伸ばすしかありません。神経痛からくるこの症状はなかなかしぶとくて、一旦治まったかに見えてもちょっと油断するとまた痙攣を始め、そしてまもなく筋肉が再び収縮しはじめます。元の木阿弥です。今週の月曜はそのお陰で仕事を休んでしまいました。申し訳ないやら情けないやらで、座骨神経痛は本当に嫌なものです。
 ところで、10月に申請していた傷病手当金ですが、一か月半経って漸く振り込まれました。さすがお役所仕事だけあって、やることがゆっくりです。まあ思っていた以上の額が支給されたのでよしとします。ただ、ふと思ったのですが、もし私や会社が傷病手当のことを知らなかったら、社会保険事務所は決して傷病手当を支給してはくれなかったと思います。普通に考えるとそうですよね。会社を休んでいる人を探し出して支給するというわけにもいかないでしょう。それじゃなくても仕事の早いお役所仕事です。何年後何十年後になるかわかりません。つまり、こういう国や地方自治体から支給される手当や給付金について言えることは、知らない人が損をするということです。年金についても同様で、65歳になりました、そうですか、それでは支給します、という具合にはいかなくて、老人が自分で請求申請しなければなりません。そしてそのとき言われるのが納付不足です。あなたは何年何月から何年何月まで収めていませんよ、と言われてしまうと、ずっと同じ会社で定年まで通した人でない限り、言われてみればその間は収めていないかもしれないと、つい信じてしまいます。しかしよくよく調べてもらうと、やっぱり収めていた、ということが多々あるそうです。お役人がコンピュータに入力するその作業のわずかひとつ間違えただけで、一人の人が年金をもらえるかどうかの瀬戸際になるわけです。なにせお役所の方々は税金で生活しているわけですから、ゆめゆめおろそかな対応をしてほしくないというのが私たちの願いではないでしょうか。

 閑話休題。今週から新しい重賞がスタートしまして、その名もわかりやすくGⅡ阪神カップ。ステキシンスケクンが取り消したので、展開がどうなるのか微妙なところではありますが、短距離の例に漏れず、ある程度の先行力がある馬、実績のある高齢馬、勢いのある3歳馬あたりが狙い目なのは競馬ファンの常識ですが、それらを狙うと人気馬だけを買うことになります。が、ここはGⅠ並みの定量戦。実力どおりに決まる可能性が大だと思います。
 ということで、人気馬を買います。人気馬というと、

6番 コートマスターピース
7番 プリサイスマシーン
8番 コスモシンドラー
10番 フサイチリシャール
11番 アサクサデンエン
13番 マイネルスケルツィ
16番 シンボルグラン
18番 オレハマッテルゼ

 の6頭で、このうち、アサクサデンエンはどうも東京競馬場向きなような気がするのと、休み明けのここ2戦が今一息なので、切ってしまいます。それからフサイチリシャールも前走がジャパンカップダートでかなり消耗したのと、少し負けすぎていて絶好調ではないなと思ったので、これも切ってしまいます。それからペリエのコートマスターピースですが、前走から見ると地力は相当なもので大負けはないと思いますが、日本の軽い競馬場向きでないと見て軽視。ということで残り5頭なんですが、武豊に乗り換わったマイネルスケルツィが狙い目のような気もしますが、1400メートル以下を走ったことがないので、いまひとつ軸馬としての信頼性に欠けています。コスモシンドラーは安定していますが、まだ準オープンを勝ったばかりで、これもいまひとつ。残りの3頭も同じような感じなので、ここは仕方なく5頭のボックスを買うことにします。今日は先週と違って時間に余裕があるので馬券を買うのに間に合わないということはありませんが、そういうときほど外れるのがこれまでの経験です。有馬記念の軍資金が出ればよいのですが。


体の洗いすぎは臭いのもと

2006年12月11日 | 健康・病気
 つい最近になって気がついたことがありまして、これはぜひ全国の男性に知ってほしいことなんですが、どういうことかといいますと、足の臭いや体臭は洗ってもなくなるものではないということなんです。

 今年の3月から半年ほど休職して家でゴロゴロしていましたが、半年を過ぎると退職扱いになってしまうから、デスクワークでもいいので復帰してくれと会社が言ってくれたものですから、お言葉に甘えて復帰しました。そうすると途端に靴の中の足の臭いや汗をかいたときの体臭が気になりはじめました。気になっただけでなく、実際に臭っていました。
 それで何とかしなければと思い、いろんな悪あがきをしました。

 靴の中に消臭中敷きを入れた。

 毎回消臭スプレーをかけた。

 同じ靴は中3日以上あけて履く。

 帰ると足をものすごくよく洗った。

 2回シャンプーをし、ボディソープを使って2回体を洗った。

 ときにはブリーチを薄めたお湯で足を消毒殺菌した。

 出勤前にもシャンプーをし、体も足もよく洗った。

 ワイシャツやズボンに消臭除菌のスプレーをした。

 にもかかわらず、朝出勤して、お昼が過ぎて夕方近くになってくると、特にまだ暑かった9月10月は席を立ったり座ったりするたびになんだかモワッと立ち昇ってくる臭いがあって、ものすごく気になりました。そこでなるべく身動きしないように、昼食にもトイレにもコーヒーを入れにもなるべく行かないようにしていました。それになぜかすぐに頭が痒くなる。といいますか、頭が痒くなりやすくなりました。洗っても洗っても頭が痒くなるんですね。フケも出るし、最悪でした。まあ、そんなかんなで上に書いたように、臭い防止の対策がエスカレートしていったわけです。で、エスカレートして最後には毎日のようにブリーチを薄めたお湯に30分も足を浸けて消毒していましたが、それでも翌日の午後になると臭ってくる。頭は1日2回も3回も洗っていましたが、それでもやっぱり痒くなります。これは一体どうすればいいんだろうと悩みますよね。

 しかし考えてみれば、仕事に復帰する前までは毎日家にいて、それほど意識して清潔に心がけていたわけじゃないのに、臭いはまったく気にならなかったんですね。しかし毎日会社に出勤することになったので毎日シャワーを浴びて体を洗って髪を洗って髭を剃って歯を磨いてというのを繰り返しました。そうすると、その努力に反比例するように足や体の臭いがするようになったのです。もしかしてやりすぎが原因なのでは? と思ったのが2週間前で、思い切って、ボディソープで体を洗うのをやめました。そのかわり、ちゃんとお風呂を沸かして、入浴剤を少し入れてゆっくりと20分くらいつかることにしました。頭はシャンプーを少しだけ使って、手だけで洗うことにしました。手だけ、と書いたのはシャンプーブラシというか頭皮のマッサージができるイボイボのものを使って頭皮をゴシゴシ、ゴリゴリと擦っていたので、それをやめたわけです。髭剃りと歯磨きは以前のままですが、T字剃刀をやめて電気剃刀にして、あまりしつこく剃るのをやめて、大体剃れたらよしと妥協することにしました。

 それから2週間ですが、自分でも驚いたことに、足や体が臭わなくなりました。やっぱり洗いすぎが原因だったんですね。臭いを気にするあまり体をこれでもかというほど洗い、それでもまだ臭うのでもっともっと徹底的に洗うようになり、そしてドツボにはまっていたわけです。
 なぜ臭わなくなったかということはなぜ臭うのかの裏返しを考えればいいわけで、詳しいメカニズムはわかりませんが、細菌やウィルスなどの微生物と酵素、化学反応などの関係で、いやな臭いが生じるものです。普通の考えは、アルコールやブリーチなんかを使って除菌や殺菌をしてしまえば臭いもなくなるだろうというもので、私もずっとそう思っていましたが、どうやらそれは間違いのようです。食器やまな板については殺菌すればいいのですが、こと生物の体では、除菌や殺菌で微生物がいなくなるのはそれを行なった瞬間だけでして、すぐにまた復活するんですね。だから除菌とか殺菌の考え方は人体に対してはNG。だから腸の中と同じように考えるのが正解です。腸の中では善玉菌と悪玉菌がいて、善玉菌を殺しすぎると悪玉菌が優勢になってお腹がおかしくなりますが、皮膚についてもまったく同じことがいえると思います。つまり私はずっと臭いをなくそうとして体を徹底的に洗うことで、善玉菌を洗い流していたんですね。そして代わって悪玉菌が天下を取り、体も足も臭うようになってしまったということです。

 「足の臭い」で検索すると、たいていのページに「足をきれいに洗って清潔にすることが肝心」と書かれているので、私のように素直で信じやすい人間は、兎にも角にもゴシゴシと洗ってしまうんじゃないでしょうか。そして、こんなに洗っているのにまだ臭うのは病気なのか遺伝なのか体の内部に原因があるのかと、あれこれ考えて悩んでしまいます。しかしそれは間違いでした。
 体をゴシゴシ擦って洗うのをやめると、背中が痒くなることも少なくなりましたし、頭の洗い方を優しい洗い方に変えてシャンプーを1日1回に限定したら、頭が痒くなるのも少なくなりました。仕事から帰宅して靴を脱いだ瞬間に顔をしかめることもなくなりましたし、なによりもお座敷のお店に誘われても気軽に行けるようになりました。今はボディソープはほとんど使いません。そのかわり湯船には入浴剤を入れて、20分くらいはつかるようにしています。それも関係があるかもしれません。ずっと湯に浸かっているのがしんどいときはときどきお湯から上がっています。

 過ぎたるはなお及ばざるが如し、とは徳川家康の言葉だったと思いますが、足の臭いをはじめとする体臭については、過ぎたるよりは及ばざるがずっとましなわけでして、臭いを気にしていらっしゃる方は、あまり神経質に洗いすぎないこと、単に湯船にゆっくり浸かるだけで十分と心掛けるとよろしいかと思います。