猪瀬直樹都知事が裏金を貰ったとか貰わなかったとかで、選挙違反や収賄罪に問われそうになっています。マスコミは猪瀬バッシングに大忙しですが、東京都の有権者に猪瀬都知事を責める資格があるのでしょうか。
猪瀬直樹は2012年の都知事選で4,338,936票という大量の票を獲得して当選しました。こんなせこい犯罪を犯す人間に4,338,936人もの有権者が投票したということです。石原親子との関係、小泉政権に取り入った経緯などを考えれば、猪瀬直樹に投票する選択などありえなかったはずです。誰でも手に入れることのできる情報から、たやすく判断できることでした。
都知事選の10日ちょっと前に中央高速の笹子トンネルの崩落事故がありました。直接的な原因は設備の老朽化であり、間接的な原因は杜撰な点検業務でした。私たちが疑問に思わなければならなかったのは、なぜ点検業務が杜撰になってしまったのかということです。
マスコミは報じませんでしたが、道路公団を民営化するにあたって年間予算を削る必要がありました。このときに民営化推進委員であった猪瀬直樹が、補修コストを徹底的に削れと主張したのです。このことで道路公団民営化に貢献したということで当時の国土交通大臣からいたく感謝されています。何を隠そうこのときの国土交通大臣が石原慎太郎の息子の石原伸晃なのです。副知事になったのは論功行賞みたいなものでした。
猪瀬の主張の結果、民営化された会社は補修コストを削減するために点検を簡易なものに変更してしまいました。安全が蔑ろにされたのです。そして起きた崩落事故。9名が死亡しました。
猪瀬直樹は崩落事故の原因を直接に招いた人間なのです。そしていまだかつて、そのことに対する謝罪も何もありません。
にもかかわらず、433万人もが猪瀬に投票しました。どうしてなんでしょう。
全員が猪瀬からお金を貰っていたとしたら、ひとり1,000円でも43億3000万円になります。こんなお金は持っていなかったでしょう。5000万円借りるくらいですからね。
全員が猪瀬の親戚である確率というのも、私の直感ではありますが、ほとんどゼロだと思います。
お金も貰っておらず、親戚でもないとしたら、東京都の有権者は何を考えて猪瀬に投票したのか?
多分、何も考えずに投票したというのが真実だと思います。少しでも考えていれば、猪瀬直樹が都知事にふさわしい人間ではないことが理解できたはずですし、そんな人間に投票することもなかったはずです。
東京都の有権者のレベルはこんな人間を選んでしまうレベルです。オリンピックが利権で腐りきっていることさえ知らないで、誘致が決まるともろ手を挙げて喜ぶ単細胞ばかりです。東京都はこれから悪くなりこそすれ、よくなることは絶対にありません。
猪瀬以外の候補に投票した2,108,808人の有権者がいることがせめてもの救いでしょうか。