三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

レース結果~有馬記念

2016年12月25日 | 競馬

有馬記念の結果
1着サトノダイヤモンド 〇
2着キタサンブラック  無印
3着ゴールドアクター  無印

私の印
◎シュヴァルグラン   6着
〇サトノダイヤモンド  1着
▲サウンズオブアース  8着
△マリアライト     10着
△ミッキークイーン   5着
△デニムアンドルビー  9着

馬券は頭で買ったシュヴァルグランが6着に負けたのでハズレ。堅い決着だった。
スローペースでキタサンブラックには絶好の展開だったが、負かしにいったサトノダイヤモンドが3コーナー手前でキタサンブラックにプレッシャーをかけつつ、直線では追い出しをワンテンポ遅らせるという、ルメールジョッキーの名人芸が光る騎乗だった。
ゴールドアクターは昨年の覇者で同じコースの日経賞も勝ったというコース巧者ぶりを発揮した。
本命にしたシュヴァルグランは3コーナーで思いきってまくっていき、直線も伸びてはいたが、いかんせん切れ味に欠けて上位の馬とは差ができてしまった。
牝馬勢ではミッキークイーンの5着が最高順位。このメンバーでは苦しかったということだろうか。

今年の馬券はハズレっぱなしだった。来年は3連単以外の馬券も買うことにする。 


有馬記念~シュヴァルグラン

2016年12月25日 | 競馬

◎シュヴァルグラン
〇サトノダイヤモンド
▲サウンズオブアース
△マリアライト
△ミッキークイーン
△デニムアンドルビー

1番人気のキタサンブラックが馬券に絡む可能性は非常に高いとは思うが、今回はべつの展開に賭けてみることにした。マルターズアポジーキタサンブラックのハナを叩くのは確実で、キタサンブラックは2、3番手、ゴールドアクターがそれに並ぶ展開になるだろう。超スローで上がりの競馬になればキタサンブラックゴールドアクターのラインが強力だが、有馬記念はやや消耗戦になる傾向があるレースなので、前崩れになる可能性のほうが大きい。
本命にしたシュヴァルグランはジャパンカップがいかにも脚を余したレースで、父ハーツクライの中山適性の高さから、ここで大物食いをすると期待した。福永騎手が落馬負傷からの復帰に花を添えるだろう。
サトノダイヤモンドはレベルの高い3歳世代の中でもトップクラスの馬だから、ここでも当然勝ち負けになる。
5歳馬サウンズオブアースは去年ほどの勢いは感じられないが、消耗戦で着実に脚を伸ばしてくる馬で、3着までに突っ込んでくる力はまだあると見た。
宝塚記念を制したマリアライトもやはりスタミナ勝負向きの馬で、荒れ気味の馬場がいかにもこの馬向きだ。休み明け2戦目となるミッキークイーンデニムアンドルビーを加えた牝馬3頭を3着候補とした。

馬券はシュヴァルグランを頭にした◎-〇▲-〇▲△△△(14-6、11-6、8、11、13、16)の3連単フォーメーション8点勝負


レース結果~朝日杯フューチュリティステークス

2016年12月18日 | 競馬

朝日杯フューチュリティステークスの結果
1着サトノアレス   ◎
2着モンドキャンノ  〇
3着ボンセルヴィーノ 無印

私の印
◎サトノアレス   1着
〇ミスエルテ    4着
▲レッドアンシェル 8着
△モンドキャンノ  2着

馬券は、3着のボンセルヴィーノが買えず、3連単、3連複ともにハズレ。ゴール前でミスエルテが交わしたかと思ったが、アタマ差もあったのでは仕方がない。

レースはボンセルヴィーノが逃げ粘れるくらいのスローペース。勝ったサトノアレスはこの流れを中段の後ろから大外を回って差し切ったのだから、かなり強い。その直後につけたモンドキャンノが2着で、2頭ともミスエルテを並ぶ間もなく抜き去っていった。
ミスエルテにとっては馬場状態が厳しかったのかもしれない。スローペースの瞬発力勝負という、この馬にとって絶好の結果になりながら、伸び切れなかった。
レッドアンシェルはプラス14キロがすべてだろう。動きに軽快さがなかった。

来週は有馬記念。サトノダイヤモンドキタサンブラックの一騎打ちになりそうだ。ジャパンカップ2、3着のサウンズオブアースシュヴァルグランがその次、あとはミッキークイーンマリアライトデニムアンドルビーの牝馬勢というところだろうか。 


朝日杯フューチュリティステークス~サトノアレス

2016年12月18日 | 競馬

◎サトノアレス
〇ミスエルテ
▲レッドアンシェル
△モンドキャンノ

前走を勝った馬を買う。2戦2勝のミスエルテが人気だが、スローでの瞬発力勝負が得意のレースぶりから、消耗戦になったときの末脚がどうなのかが不明。先週のソウルスターリングの印象が強くて、フランケル産駒のこの馬がやや人気になり過ぎているのも気に入らない。強いのは認めるが、本命にはしたくないところ。
ということで、外枠になってしまったが、ディープインパクト産駒のサトノアレスを中心とした。勝ち上るのに手間取ったが、負けても2着は確保しており、確実に上位に来ると期待できる。1600m未満の距離を使っていないのも好感。
相手はもちろんミスエルテだが、同じく2戦2勝のレッドアンシェルも有力。2戦とも1番人気だし、中段から進めるレースぶりもこのレース向きだと思う。
前走で府中の重賞を勝ったモンドキャンノが押さえ。先週3着だったレーヌミノルをきっちり犯馬身捉えての捷利は価値がある。

馬券は◎サトノアレスを頭の3連単(17-10、13、15)6点と、3連複のボックス(10、13、15、17)4点。 


映画「古都」

2016年12月14日 | 映画・舞台・コンサート

映画「古都」を観た。
http://koto-movie.jp/

文学作品として完成された長編小説の続きを映画にした、意欲的な作品である。

各シーンには京都の美しい風景が沢山出てくるが、実在するのは風景だけではなく、人も実在の人をうまく登場させている。舞が通う大学で講義しているのは同志社大学の前学長の村田晃嗣だし、舞に書を教えるのは書道家の小林芙蓉さんだ。村田教授はともかく、小林芙蓉さんという本物を登場させることで、書の説得力が格段に違ってくる。パリの展示会で生け花を活ける女性も、迷い続けた舞が座禅をしたときの僧侶も、皆その道のオーソリティの方々である。よくぞ出演されたと拍手を送りたい。

原作の川端康成は美学の小説家である。同じく美学の小説家であった三島由紀夫とは歳の差を超えた親交があった。三島の美学が空間的なのに対し、川端の美学は時間的だ。街の歴史と人の歴史との邂逅を描く。それは茶の湯でいうところの、一期一会の美学だ。
映画にも茶室のシーンが出てくる。碗に抹茶を入れ、茶匙を戻し、湯を入れて茶筅で茶を点てる。主人は最初から最後まで一言も発しない。千利休による、余分なものを究極まで削った静かな作法の美学がある。

京都はいろいろな顔を見せる街だ。かつては和歌と恋に明け暮れる貴族の街であり、その裏では芥川龍之介の「羅生門」に見るようなスラムでもあった。利休以後は文化の中心であり、茶の湯の美学は京都のいたるところ、そして京都人の心に綿々と受け継がれている。

映画も茶の湯の美学に倣い、余分なものを削った引き算の美しさを意図しているように思える。川端の原作のその後の話を創作した訳だから、とかく説明が多くなりがちなところだが、どのシーンにも余分な台詞はほとんどない。そもそも台詞自体が少ない映画なのだ。説明的な台詞よりも、風景と自然の音と役者の表情と音楽で伝える。あたかも茶の湯のようだ。凛として潔い。

生きていくのが苦しいのはどこでも同じだが、京都には伝統があり生業がある。流行りもあれば廃りもある。人生だけでなく、伝統も綱渡りのように歩んできた。数百年の老舗の敷地や建物に伝統があるのではない。京都という古い街に生きてきた人々の心のなかにこそ、伝統がある。

女たちは伝統に支配され、あるいは反発し、儚い人生を生きて、娘に自由を託す。しかし娘もまた、伝統に押しつぶされそうになりながら、綱渡りのような危なっかしい人生を生きていく。それでも何が美しくて、何が大切なのか、女たちは皆知っている。それが京都という古都の伝統なのだ。この映画は川端の美学を真っ向から受けとめて、さらなる美しさを上手に描いている。姉妹都市であるパリでのシーンも、少ない台詞で女の人生をよく表現していた。稀にみる素晴らしい作品である。

惜しむらくは、エンディング曲だ。エンドロールを眺めながら、映画の冒頭のシーンから最後のシーンまで、京都の歴史と伝統と女たちの人生を反芻しているのに、「糸」がかかった瞬間に安っぽくなってしまった。映画の価値を損なうほどではないが、千年以上の歴史をバックボーンにした映画に、たかだか数十年の個人の人生を歌った曲は相応しくない気がする。名曲「糸」は場所を選ばないが、この映画は京都を舞台としなければ成り立たない。そこを考えてほしい。中島みゆきは個人的にはとても好きな歌手ではあるが、この映画に限っては別の曲を選んでほしかった。
そもそも「糸」は出逢いの曲だ。しかしこの作品は別れの映画である。同じ中島みゆきなら、「時代」のほうがまだ、この作品に相応しかっただろう。時代は巡って別れと出逢いを繰り返す。

余談だが、「古都」という名前の日本酒がある。佐々木酒造の大吟醸だ。川端康成が自身の作品名を揮毫したことで知られている。なかなか手に入らないので飲んだことはないが、すっきりした辛口らしい。また京都に旅したときにでも飲んでみたいものである。


レース結果~阪神ジュベナイルフィリーズ

2016年12月11日 | 競馬

ジュベナイルフィリーズの結果
1着ソウルスターリング 〇
2着リスグラシュー   無印
3着レーヌミノル    無印

私の印
◎ジューヌエコール  11着
〇ソウルスターリング 1着
▲ヴゼットジョリー  5着
△サトノアリシア   7着

馬券はジューヌエコールを頭の3連単だったのでハズレ
ジューヌエコールはどうやら気難しい馬のようで、向こう正面で掛かり気味だったのを見て早くも馬券圏外とわかってしまった。前走は内を進むコース利があった上に、前に壁を作れたことで折り合いがついた感じ。速い脚もないし、今後はオープンで着を拾うくらいの活躍だろう。直線では苦しそうな走りで、下がっていく一方だった。
勝ったソウルスターリングは良血らしい正攻法の競馬。上がり34秒8で勝ちタイム1分34秒0の記録は、過去の同レースと比較してもかなり優秀だ。無事にいけば桜花賞からオークスまで、この馬が無敗で制するかもしれない。
2着のリスグラシューソウルスターリングの上がりタイムを唯1頭上回る34秒5を記録。ゴール前での伸び脚は際立っていた。馬格がないのが弱みだが、このあと順調に馬体重が増えていくようなら、G1でも活躍が見込めるだろう。
3着レーヌミノルは距離を克服した格好だ。勝ち馬の直後につけて直線でも見せ場はあったが、ゴールまでの間に離されてしまった。しかし4着以下を2馬身離しており、レース上手なことから、オープンレースでもそこそこ頑張れそうだ。
ヴゼットジョリーは中段の後ろから進み、上がり35秒2で5着に入った。特に目立つ足でもなかったが、堅実なレース振りで、G2、G3のレースならいくつか勝てるだろう。
サトノアリシアは上がり3番目の35秒0で7着になった。最後方から進んだので11頭を抜いたことになる。スタートは呷り気味で、ずるずると最後方に下がってしまった。かなり乗りにくい馬だが、オルフェーヴルやゴールドシップなど、乗りにくい馬が活躍することもあるので、今後の変わり身に期待できるかもしれない。

来週は朝日杯フューチュリティステークスだ。注目は今日の勝ち馬ソウルスターリングと同じ父フランケルのミスエルテ。新馬~重賞をいずれも1番人気で連勝しており、牡馬相手でも成績に遜色ない。この馬が勝つようだと桜花賞はソウルスターリングとの一騎打ちとなるだろう。

 

 


阪神ジュベナイルフィリーズ~ジューヌエコール

2016年12月10日 | 競馬

◎ジューヌエコール
〇ソウルスターリング
▲ヴゼットジョリー
△サトノアリシア

21世紀になって、日本の競馬も外国並みに牡牝の差がなくなってきている。ジェンティルドンナ、ウオッカ、ブエナビスタ、ダイワスカーレットなど、牡馬相手にG1を勝つのが何の不思議もないし、驚きもない。これらの馬に共通しているのは、小柄な馬がいなかったということだ。一番小さいブエナビスタでも450キロ程度はあったし、ジェンティルドンナは470キロくらい。他の2頭はいずれも500キロ近い大型馬だ。
このレースでも小柄な馬は不利と見て、上位人気だがディーパワンサリスグラシューは消し。
牝馬は一に調子、二に格という訳で、前走で掲示板を外している馬は無条件に消し。
無敗の3頭をピックアップ。中でも3連勝のジューヌエコールを中心とした。初コースでない点もアドバンテージと見る。
もう1頭は2勝馬で迷ったが、ダイワメジャーよりもハービンジャーを買うことにしてサトノアリシアとした。

馬券は◎ジューヌエコールを頭の3連単(11-2、8、17)6点勝負


レース結果~チャンピオンズカップ

2016年12月04日 | 競馬

チャンピオンズカップの結果
1着サウンドトゥルー 無印
2着アウォーディー  ▲
3着アスカノロマン  無印

私の印
◎アポロケンタッキー   5着
〇ゴールドドリーム  12着
▲アウォーディー     2着
△ロワジャルダン     8着 

馬券は、頭で買ったアポロケンタッキーが5着に終わったのでハズレ。

レースは行く馬が多く、1番人気のアウォーディーは控えて中段の前の方につけた。武豊騎手の乗り方としては妥当だが、1000m通過が60秒4のハイペースではあったが、前に行ったアスカノロマンが3着に粘ったところを見ると、意外と粘れる展開だったのかもしれない。ただサウンドトゥルーがただ1頭35秒台の爆発的な末脚を繰り出したので、今回ばかりは勝ち馬が強かったとしか言えない。
アウォーディーはもちろん悲観する内容ではなく、今後もダート戦線では上位争いを続けるだろう。
私の本命のアポロケンタッキーは直線に向いてから少し前が詰まった感じもあったが、大型馬で器用さがなかったのが災いし、スッと抜け出すことができなかった。直線はじりじりと伸びて掲示板は確保した。東京コースでの巻き返しに期待だ。
3歳勢は、ゴールドドリームが12着、ラニが9着だった。ゴールドドリームの凡走は意外で、何の見せ場もなかった。ホッコータルマエが引退し、タガノトネールが予後不良となって役者が不足しはじめたダート戦線で、3歳馬の凡走は今後の不安を感じさせる。もともと高齢馬が強いジャンルだから、それでも大丈夫だとは思うが。

来週は阪神ジュベナイルフィリーズだ。新馬、特別、重賞を3連勝しているジューヌエコールが中心で、同じく無敗のソウルスターリングヴゼットジョリーあたりが有力だろうか。ディープインパクト産駒が1頭も登録していないが、代わりにディープの兄のブラックタイド産駒やサンデー2世のディープブリランテ産駒が3頭ずつ登録しているのも面白い傾向だ。ジャパンカップのキタサンブラックもブラックタイド産駒で、ウインドインハーヘアの血脈がこれからも脈々と続く。 


チャンピオンズカップ~アポロケンタッキー

2016年12月04日 | 競馬

◎アポロケンタッキー
〇ゴールドドリーム
▲アウォーディー
△ロワジャルダン

武豊が1番人気で、2~4番人気に外国人騎手3人が並ぶという変なオッズ。たしかに武豊が勝って、外国人騎手が2、3着という蓋然性はとても高いと思われるが、馬券的には面白くないので、ここは穴狙い。
前走好走馬だけが上位にくるレースで、前走勝ちの2頭のうち、アウォーディーは上記の理由で頭にせず、メンバー中馬体重の一番おおきいアポロケンタッキーを狙う。今年はダート3連勝でスタート。休み明けの2戦は負けたが、前走では距離短縮の1800mに対応。長くいい脚を使う馬で、モンドクラッセコパノリッキーが引っ張る平均ペースなら、馬力で押し切れると期待した。
3歳馬ゴールドドリームが強敵。前走重馬場とはいえ、モーニンよりも1秒も速い上がりタイムを記録した。ゴール前の強さはかなりのものだと思う。
ダート負けなしのアウォーディーが負けるとすれば、内を進んでそのまま包まれて追えない場合。それでも地力でゴール前は上位にくるだろう。
コパノリッキーは逃げるか大名マークからの抜けだし作戦。しかし他の馬に外から被されると前走のJBCクラシックみたいになってしまう可能性がある。
穴は堅実駆けのロワジャルダン。頭はないが、レースのレベルや展開に左右されずに上位にくる力がある。

馬券はを頭の3連単(14-2、5、12)6点勝負。