三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

有馬記念~4頭ボックス

2010年12月25日 | 競馬
朝日杯は4コーナーを回ったところでは予想で絞った4頭のうちの3頭が先頭争いをしていましたが、直線半ばでグランプリボスとリアルインパクトの京王杯組2頭にかわされて3、4、5着でした。終わってみれば4人の外国人騎手はみな掲示板に載っていました。アドマイヤサガスは内と外の両方から挟まれて力を発揮できずじまいに終わりました。外国人騎手を乗せると2馬身くらい違うと競馬関係者の方が言っていましたが、ああいうラフプレーは勘弁してほしいと思います。
故吉永騎手が言っていました。「僕は人の邪魔をしたくないんです」吉永騎手には、勝つことが身上だけれども、人の邪魔をすることを潔しとしない覚悟がありました。天晴れです。競馬はただ勝てばいいというものではありません。全馬が能力を出し切った上で強い馬が勝つのが理想です。ラフプレーを望んでいるファンなど日本にはひとりもいないことを外国人騎手にわかってほしいものです。
競馬の格言のひとつに、勝った馬は強いが、強い馬がいつも勝つとは限らない、というものがあります。馬場や展開や馬の体調など、不確定要素があるのが競馬です。まさに言い得て妙ですが、野平祐二は、強い馬でも馬場や展開に左右されるのはただの一流馬、そういうことに左右されないのが超一流馬だと言っていました。

閑話休題。有馬記念G1です。今回は強い馬ばかり揃ったので、消去法が使えません。強調材料が多い順になります。
これまで出走したすべてのレースで1番人気を続けてきたブエナビスタが、やはりここでも1番人気になるのは間違いないところ。前日の単勝オッズは驚愕の1.8倍でした。出走16レースのうち13レースで1、2着しているのはまさに超一流の証です。しかも3着に終わった3レースは、後方から進んでゴール前で強烈な末脚を披露した超スローの新馬戦と、降着になった秋華賞、人気薄2頭が逃げているのが見えなかったエリザベス女王杯の3レースで、いずれも最も強い競馬をしたのがブエナビスタでした。エアグルーヴ、ウオッカ、ダイワスカーレットに続く名牝であることは、すでに確立された評価でしょう。しかしスローペース必至のこのレースでは直線の末脚比べ。ヴィクトリアマイルでは後方から行っても何とか首差で交わすことができましたが、メンバーの揃ったこのレースでは、後ろから行きすぎると届かずに2、3着に終わる可能性もあります。
ブエナビスタに勝つ可能性があるのはどの馬か。ジャパンカップで直線でかなりの不利を受けながらもゴール前で伸びて2着(1着)だったローズキングダムが逆転候補だと思っていただけに、回避は残念至極です。
代わって注目したのがジャパンカップ3着のヴィクトワールピサ。中山コースは2戦2勝ですし、末脚も堅実。内枠を利して先行すれば、ブエナビスタを封じ込めることも可能かもしれません。
同じく内枠のネヴァブション。7歳ですが、中山は鬼。先行すればヴィクトワールピサとともに流れ込む可能性があります。
穴は休み明けのダノンシャンティ。超スローの競馬であれば距離は関係なし。NHKマイルカップの末脚が発揮できれば突き抜ける場面も考えられます。

◎ブエナビスタ
〇ヴィクトワールピサ
▲ダノンシャンティ
△ネヴァブション

メンバーが揃っているので、気になる馬はたくさん。トーセンジョーダンは好枠を引きましたが、G1実績に欠けるのとヤネが心配。ダービー馬エイシンフラッシュを切るのもどうかと思いましたが、前走の差を詰めるのは難しいと思いました。オウケンブルースリも同じ。ドリームジャーニーは体調とスローペースが心配。ペルーサは出遅れなくても届かない感じ。

思い切って4頭に絞ったので、先週に続いて3連単のボックスと馬単のボックスを買います。


朝日杯フューチュリティS~サダムパテック

2010年12月18日 | 競馬
先週のジュベナイルフィリーズは、どちらかが消えるだろうと思いダンスファンタジアから買いましたが、それが裏目に出てレーヴディソールが見事に勝ちました。ずいぶん前の春の天皇賞で、メジロマックイーンを消してトウカイテイオーから買ったら、トウカイテイオーが消えてメジロマックイーンが見事に優勝したのを思い出しました。懲りずに失敗を繰り返している訳です。救いようがありません。

さて、朝日杯フューチュリティステークスG1です。

データの少ない2歳馬のレースですが、普通のレースと同じように考えてみます。まず、久々でもない前走で負けすぎた馬の巻き返しは難しいと思います。ダートしか勝っていない馬、1200mまでしか経験のない馬もきびしい。ということで消してみましたが、この条件で消えるのは4、7、12、14の4頭だけ。ここからさらに絞っていかなければなりません。

京王杯2歳ステークスを制したグランプリボスはその前走のデイリー杯で1秒3も離された7着でした。勝ったレーヴディソールが強すぎた面もありますが、京王杯2歳Sのレースレベルが低かったということも言えると思います。という訳で、多少強引ではありますが、京王杯組の1、5、9、11、13の5頭は消し。リアルインパクトロビンフットの2頭が気になりますが、それでも消します。

残り7頭。前走東スポ杯で4着のマイネルラクリマは函館の1200mだけの勝ち星しかなく、ここでは難しい。前走500万組ではタガノロックオンはダート1000mの勝ち星が逆に気になるところ。タツミリュウは勝ちタイムも遅く、中山→福島→中山の転戦も気になるし、この大外枠では不要でしょう。

◎サダムパテック
〇アドマイヤサガス
▲リフトザウイングス
△リベルタス

4頭に絞りました。1番人気の勝率があまりよくないこのレースですが、サダムパテックは前走と前々走の勝ちっぷりからして、ここも無事通過すると思います。前走で2着だったリフトザウイングスとの3馬身差の間にアドマイヤサガスリベルタスが食い込んでくるかの勝負でしょう。
予想からだとを頭に3連単を買うのが普通ですが、このところ外しているので4頭のボックス3連単を買います。


阪神ジュベナイルフィリーズ~ダンスファンタジア

2010年12月12日 | 競馬
ジャパンカップダートは本命にしていたシルクメビウスが5着に負けてしまいました。予想が強引だった気がします。

さて、阪神ジュベナイルフィリーズG1です。
データの少ない2歳戦で以前はかなり荒れていたのですが、2006年からは外回りコースになって実力通りの結果が出やすくなりました。そこで、2つの条件を考えました。ひとつは、瞬発力の争いになるだろうということで、2馬身以上突き放して勝ったことがあるという点。もうひとつは、距離経験が重要だろうということで1600m以上で勝ったことがあるという点。ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネも1600mの新馬や未勝利戦で後続をそれぞれ3馬身半、3馬身、2馬身突き放して勝っています。

両方を満たす馬は3頭だけ。アヴェンチュラダンスファンタジア、それにマリアビスティーです。2戦2勝でいずれも2馬身以上突き放しているダンスファンタジアが中心ですが、2戦とも牝馬相手のスローな競馬だったことが少し気になります。アヴェンチュラは牡馬相手の新馬戦1600mで3馬身半突き放し、久々の前走で2着に踏ん張りました。マリアビスティーは1800mの新馬戦を2馬身差で勝った後の2戦が振るいませんが、前走のゴール前の末脚は目立っていました。

2馬身以上離して勝ったことのある馬は他に4頭います。フォーエバーマークは牡馬相手の特別戦1400mで2馬身半差で逃げ切り。マルモセーラは未勝利戦で好タイムの4馬身差勝ち。トツゼンノハピネスは牝馬限定の未勝利戦で5馬身差で勝ったものの、勝ちタイムも遅くてレースレベルが低かったものと思われます。2戦2勝のピュアオパールは距離不安の上に休み明け。

1600m以上で勝ったことのある馬は他に5頭います。人気のレーヴディソールは2勝がいずれも1馬身1/4差で、ゴール前の瞬発力の点で見劣りしますが、前走不利があったホエールキャプチャとともに3着候補。1戦1勝で勝ちタイムも同じリトルダーリングルーヴィクイーンですが、いずれも馬格がなく、フルゲートでは買いづらい感じです。良血のリトルダーリンに未練は残りますが、ここは消し。新潟で連勝したマイネイサベルは2カ月ぶりの前走で9着と、仕上がりに不安。

1600m以上で勝ったことがなく、2馬身以上離して勝ったこともない6頭は消しました。

◎ダンスファンタジア
〇アヴェンチュラ
△マリアビスティー
△レーヴディソール
△ホエールキャプチャ
△フォーエバーマーク
△マルモセーラ

3連単◎-〇-△△△△△の5点を買います。ダンスファンタジアにも不安な点はありますが、武豊の強運に賭けます。


ジャパンカップダート~シルクメビウス

2010年12月05日 | 競馬
ジャパンカップダートG1です。
先週のジャパンカップはブエナビスタとローズキングダムの一騎打ちという予想まではよかったのですが、3着の選択を間違えました。それよりも一騎打ちと読んだなら馬連1点でよかったのでは?という馬券戦術の疑問がありました。文字通り気を取り直して、ジャパンカップダートの予想です。

外国馬が1頭も出ないのにジャパンカップの名を冠するのはどうかと思われるレースで、注目は断トツで格上のヴァーミリアン。断トツで格上なのに人気がない。去年は帝王賞とJBCクラシックを連勝して2番人気での出走でしたが、エスポワールシチーから大差の8着。今年は休み明けの帝王賞9着からの休み明け。調子もローテーションも疑問の上に、活躍時期が長い馬でしたから峠を過ぎたと思われての不人気です。やはり今年も出番はなさそうです。

南関東と中央競馬のダートはかなり質が違います。前走南関東で大敗している馬でも中央での好走実績がある馬なら巻き返しの可能性はあります。逆に前走中央での大敗は消し。3歳馬ではダートで何度も4着以下になっている馬は消し。ダートで勝ったことのない馬も消し。初ダートのアリゼオが穴人気になるかもしれませんが、ここでは足りないでしょう。

これで残りは7頭。4歳牝馬ラヴェリータはミスプロ系で軽いダート向きなだけに怖い面もありますが、ちょっと距離が短いかもしれません。逆に武蔵野ステークス勝ちのグロリアスノアはちょっと距離が長いかも。

サンデーレーシングは馬主として絶好調で、先週のジャパンカップはワンツーフィニッシュを決めました。ここでもワンツーだとちょっとできすぎということで、ややうがち過ぎなところもあるかもしれませんが、ヴァーミリアンの弟キングスエンブレムには消えてもらいます。

残りは4頭。

◎シルクメビウス
〇オーロマイスター
▲アドマイヤスバル
△トランセンド

コース適正でシルクメビウスを本命にしました。トランセンドの先行力も有力ですが、初ダートのアリゼオなんかが絡んでいくことが予想されるので、だったら2走前にエスポワールシチーに勝っているオーロマイスターが先行争いから少しはなれた馬群を引っ張りそうで、展開的には有利です。前走でシルクメビウスに先着したアドマイヤスバルが3番手評価。

を頭に馬単と3連単を買います。