三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

高松宮記念~3頭ボックス

2011年03月27日 | 競馬
ドバイワールドカップでヴィクトワールピサが優勝し、2着にも日本のトランセンドが入ったことはこういう時期だけになおさら喜ばしいニュースでした。関係者の努力には頭が下がります。

さて、今日は高松宮記念G1です。
1200メートルで4戦全勝のジョーカプチーノが人気ですが、前走シルクロードSの2着が去年の阪神カップで16着だったアーバニティだったことで、どうもレースのレベルがかなり低かったのではないかという気がします。それにジョーカプチーノはNHK杯を勝ったときも10番人気で、どこまでも穴馬のイメージです。
ここはオーシャンステークス組と阪急杯組の対決でしょう。

〇サンカルロ
〇キンシャサノキセキ
〇ダッシャーゴーゴー

ジョーカプチーノ以外となればこの3頭です。どの馬が中心というのも言いがたいので馬連と3連単のボックスを買うことにします。
気になるのは展開がはまったときのワンカラットショウナンアルバですが、そこまでの紛れはないでしょう。


「正義の味方」は困る

2011年03月26日 | 政治・社会・会社

最近、私の周囲では「正義の味方」が増えて困っています。

計画停電で電気を節約するために店舗の電球を発光ダイオードに交換したのですが、発光ダイオードは調光が出来ません。だから明るいままなんですが、それでも消費電力は普通の電球の10分の1程度です。十分な節電だと思っていたのですが、外から店の明るさを見ただけで、「明るすぎる、もっと暗くしろ、節電について少しは考えろ」と電話してきたりメールを送ってきたりする人が結構います。特に女性が多い。というか殆ど女性です。
東京電力の電力生産量が減っているから節電しなければならない、店を明るくしているのはけしからん、という平面的な見方しかできないから、このような企業批判をしてきます。さぞかし不平不満もたまっているのでしょう。ぶつける先は企業のCS担当者やお客様相談室で、そういうところは決して言い返してこないし、節電しろという大義名分であれば言い返される心配はほとんどありません。

ストレス解消で人に吠えたいが、吠え返されるのは嫌だという人は、自分の感情を抑えきれない人です。ものごとを立体的に考えることができないから、自分についても客観視して分析することができない。だから感情的になるし、ますます平面的な考え方になります。
極端な人になると、こんなときに外食の商売なんかするな!と怒鳴ってきます。避難して困っている人がいるから、贅沢なんかしちゃ駄目だという論法ですね。こういう人はテレビで放映される悲惨な場面ばかり見て情緒的なものの見方しかできなくなっています。
日本経済のこれからを考えると、買い物をして外食をするという行動は、悪いことではありません。流動資産が流動しなければ経済は固まってしまいます。しかしそういうことに考えの及ばない人がいて、説明しても理解してくれません。言い訳だとか、金儲け主義じゃないかとか言ってさらに非難してきます。経済活動は利益を追求しますが、それが同時に社会貢献であることが大事で、マネーゲームの拝金主義とは違います。それでも理解されません。困ったものです。

前回の記事に対して次のようなコメントが入りました。改行などそのままです。

 

>日本社会は、一度地震で壊滅したほうがいいのかもしれません

滅多なことを、こんな誰でも見れる板で言うもんじゃない!

今回の地震で、被害に遭われた方々に対して、よくこんなことが言えますね!この惨事を見て
身内を亡くされたり、行方不明だったり、住む家や全てをを失ったり
と、悲しく辛い現状に、
貴方はご自分が、普段と何も変わってないから、
そんなことが言えるんでしょう?
まったく、非人間的な言葉しか思えない!

拝金主義云々、言ってるわりには、競馬(お金儲け、それこそ賭け事で、身上潰す)にご熱心ですね。

壊滅的な打撃をうけている人に対して、よくこんなことが言えると
驚いています!

 

以上の内容です。やはり女性です。多分30代か40代の方でしょう。私が競馬をやっていることも拝金主義じゃないかと言っています。競馬をやっている人はほとんど分かっていますが、競馬で儲かることはありません。自分の予想が当たるかどうかにわくわく感を持たせるために現金をかけているだけです。レジャーなのです。拝金主義者は絶対に競馬なんかしません。トータルで儲からないからです。殆どの競馬ファンはトータルすれば多分損をしていると思いますが、競馬ファンは誰もトータルなんかしません。

競馬ファンで有名だった詩人の寺山修司さんは、トータルで勝っているか負けているかを聞かれて「ではあなたの人生はトータルで笑っていますか、泣いていますか」と切り返しました。

この女性のコメントのもっとも駄目なところは、社会人として基本の挨拶が出来ていないことです。他人のブログにコメントを書くなら、「はじめまして、〇〇と申します」といった出だしが普通でしょうし、最低の礼儀です。
この人自身が被害にあった人かどうかもわかりません。単に私のことを非難してストレスを発散したかっただけかもしれません。インターネットを使える環境であることと、文脈から、もしかしたら浦安あたりに住んでいる方かもしれませんね。
やはりこの女性もものごとを立体的に捉えることができないから、自分の文章が感情的で礼儀を失している上に非論理的であることにも気がつきません。

人のことを平面的な見方でもって一刀両断にしてしまうのは、「正義の味方」の特徴でして、「正義の味方」は必ず人を善玉と悪玉に峻別します。そうでないと勧善懲悪の「正義の味方」になれませんからね。こういう分別ははわかりやすいので、いつまでたってもドラマ「水戸黄門」が人気です。

しかし現実のひとりの人間は、いい面も悪い面も優れている点も劣っている点も兼ね備えています。ひとつの観点だけで人格まで否定してしまうわけにはいかないのです。
菅総理大臣が総理大臣としての仕事をする能力がなければ、総理大臣として失格だという批判は的を得ています。しかしだからといって、菅直人という人の全人格まで否定してはいけません。しかし立体的なものの見方ができない人はそれをやってしまいます。極端になると、菅直人を殺そうとしてしまう。
かつてヒトラーがドイツ国民から熱狂的な支持を受けたのは、国民の敵はユダヤ人だと主張したからです。ドイツ国民にとってはヒトラーが勧善懲悪の「正義の味方」でした。

このコメントを書いた女性は、実はヒトラーに通じる考え方なのです。戦時中の日本人が洗脳されたのと同じ精神構造です。マスコミの報道ばかり見ていて、自分でものごとを考えようとしないと、こうなってしまいます。それはいつか来た道に戻ってしまうことです。

こんな人からコメントはいただきたくないし、考えてみればこのブログの趣旨からしてコメント欄なんて必要ないと思い、コメント欄を削除しました。


格差社会が生んだ不寛容

2011年03月12日 | 政治・社会・会社

先週の競馬は土曜日のチューリップ賞は1着レーヴディソール、2着ライステラス固定の3連単5点買いがズバッと的中し、日曜日の弥生賞はサダムパテックからの3連単6点買いと馬連のボックスが両方とも的中しました。中山記念から3連勝で、3連単が3回連続で当たるなんてめったにあることではなく、地震でも起きなければいいけどなどと冗談を言っていたら本当に地震が起きてしまいました。
その地震のために3月12日、13日の競馬が中止になりました。まあ、当然でしょうね。茨城があれだけ揺れたら、美浦トレセンの馬たちも落ち着いて入られないでしょうし、こういう状態で競馬を実施するのは非常に危険なので、競馬会の判断は順当です。

天災地変が起こると、新約聖書のヨハネ黙示録を思い出すのは私だけではないでしょう。人々が愛を忘れて自分の利益の追求だけに走ると神の怒りが爆発して災いをもたらすという図式です。もちろん私も神の存在も神の怒りもまったく信じていない無神論者ですが、日本の社会がこれだけ我利我利亡者だらけになると、もしかすると本当に神の怒りかもという気がしてきます。

毎日クレーム対応をしていて4年が過ぎると、対応したクレームの数は3000件をはるかに超えました。中には相当に強烈なモンスターのようなクレーマーもいて、数ヶ月に渡って電話での熾烈なやり取りを続けたこともあります。
共通しているのは、損なわれた自分の利益に対する凄まじい執着です。料理が口に合わなかった、作り直してもらったがやはりおかしい、結局食べずに返金してもらった、返金してもらったが失われた時間は戻ってこないし、不快な思いはいつまでも消えない、どうしてくれるのだ?という程度は当然で、中には自分でシャンパンを鞄にかけたのに、弁償しろと絶叫したり泣き喚いたりする人や、連れの障碍者がレンゲを噛み砕いて口の中が血だらけになると、割れるようなレンゲを置いているのが悪いと、治療費や交通費はもちろんのこと、多額の慰謝料まで請求してくる人もいました。

自分の利益だけにしか興味のない人たちがこれほど増えてしまったのはひとつは小泉改革のせいです。格差を増大させ、すべてを国民の自己責任に帰結させた非人間的な政治。しかしそれは選挙で小泉を圧勝させた国民の責任でもあります。もうひとつはグローバル化という言葉に代表される、日本的な情緒の否定です。終身雇用制度や社内外の個人的な付き合いから生まれる信頼関係がなくなり、評価はすべて金銭的な面で行われるようになりました。

これこれするのは日本だけだ、欧米ではそんなことはしない、という論理があります。欧米のやり方が正しくて日本が間違っているという前提に基づく論理です。なぜ日本が間違っているのかの説明はほぼワンフレーズの簡単なものでしかありません。終身雇用など非合理的だとか、社内外の個人的な付き合いなど馴れ合いにしか過ぎないとか、そういう言い方をしてしまったら、なかなか反論は出来ません。しかし本当は欧米のやり方よりも日本のやり方が優れているかもしれないし、直感的にもそう思うのだけれども、論理的に反駁が難しいので黙ってしまう。すると、欧米型のやり方が社会を蹂躙していくことになります。

その結果、実力主義だかなんだか知りませんが、欧米型の強引なやり方をする人が増えて社会関係に軋轢が生じても誰も何も言いません。言わないけれども組織や社会に修復できないひずみが深く浸透していきます。そして破壊が起きます。それでもまだ、欧米が正しくて日本が間違っているという論理がいまだに大手を振っています。徹底的な成果報酬システムを導入した富士通の失敗を、いまだに誰も学んでいないのです。

聖徳太子の理念は「和をもって尊しとなす」でした。
島国で人と対立していてはうまく生活が出来ない日本人は当然のように人と妥協して和合して、人の機嫌を損ねないようにして生きてきました。自分の権利ばかりを主張する人であふれかえるには、この国は狭すぎるのです。

地震が起きてはじめて、近所の人や地域の人が助けてくれなければ生きていけないことに気がつく人もいるでしょう。飲食店が無料で食料を配っているときに、かつてその飲食店にひどい苦情を言ったことを後悔する人がいるかもしれません。

対価を要求しない無償の行為。無償の行為に感謝されることは人間の喜びのひとつです。しかし最近はそれも難しくなりました。重い荷物を持って坂道を登っているおばあちゃんの荷物を持ってあげようと声をかけると、ギロッと睨まれて「私の荷物に触らないで」と怒られます。人が信じられなくなったからです。それはそうでしょうね、あれだけ振り込み詐欺やその亜流が流行って、それに騙される年寄りが増えれば、人のことを信用できなくなるのも当然です。

なぜそうなったのかと考えると、欧米式の拝金主義に行き当たります。金儲けを至上としていない社会だったら、年寄りを騙して儲けようとする人がこれほど増えなかったでしょうし、年寄りたちも今よりももう少し若い人を信用したかもしれません。

日本社会は、一度地震で壊滅したほうがいいのかもしれません。


弥生賞~サダムパテックから薄目

2011年03月06日 | 競馬
昨日のチューリップ賞はレーヴディソールが後方からの競馬でしたが、相手関係からしてまず届くだろうなという感じでした。桜花賞でもこの馬を負かせそうな馬が見当たらないので、順調にいけば桜花賞馬となるでしょうね。ライステラスがなんとか2着に踏ん張ってくれたので、3連単の5点買いが的中しました。

今日は皐月賞トライアルの弥生賞G2です。前走が未勝利から朝日杯G1までバラバラのメンバー。例年活躍するはずのラジオNIKKEI杯2歳ステークス組ですが、上位の馬の次走がパッとしないのでオールアズワンウインバリアシオンショウナンマイティの取捨が悩ましいところです。
中心は朝日杯がちぐはぐな競馬でしたが、それでも0秒2差の4着に踏ん張ったサダムパテックでしょう。1番人気も納得です。相手が狂いそうな気がします。

◎サダムパテック
〇デボネア
▲プレイ
△ギュスターヴクライ

前走同コースを好時計で2着したデボネアと、単騎逃げの展開が有利なプレイ、それにファビラスラフィンの仔ギュスターヴクライ。ラジオNIKKEI組は思い切って切りました。デビュー2連勝のターゲットマシンは前走の走りがヨレヨレで、まだ実が入りきっていないと見ました。
から3連単を買います。保険で馬連のボックス。


チューリップ賞~レーヴディソール-ライステラスから

2011年03月05日 | 競馬
先週の中山記念は選んだ3頭の3連単2点買いがズバッと的中しました。今週も引き続き当てたいところです。
土曜日はチューリップ賞G3です。ここを勝った馬が桜花賞馬への最短距離ということになります。今年もそれにふさわしい馬が出てきました。
3戦無敗のレーヴディソールで断然。勝った内容からしても、ここで躓くことはないでしょう。
相手は前走で3着だったライステラス。あとはみな1勝馬なので一長一短。

◎レーヴディソール
〇ライステラス
△ケイティーズジェム
△タガノラヴキセキ
△メデタシ
△ビッグスマイル
△ジョーアカリン

3連単で◎-〇-△△△△△の5点勝負。