三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

天皇賞~4歳馬が穴

2009年10月31日 | 競馬
天皇賞秋G1です。
かつて大川慶次郎さんが秋の天皇賞をテンも速くて終いも速いレースだと言いましたが、それを言った年に勝ったのがテスコボーイ産駒のサクラユタカオーだったと記憶しています。毎日王冠と天皇賞を両方とも2着に2馬身以上の差をつけたレコードタイムでの快勝でした。先行して直線抜け出して後続を寄せ付けない本当に強い勝ち方で、栗毛の馬体も美しい名馬でした。
さて、今年のメンバーを見ると、先に行くのはおそらくキャプテントゥーレ。この馬が逃げる展開ではテンも速くとはなりそうもなく、全体に坦々とした流れから直線の瞬発力勝負ということになりそうで、勝ちタイムも去年みたいなことはなく、例年通りの1分58秒台というところでしょう。
G1馬がたくさん出ていますが、ウオッカの実績は群を抜いていて、普通に馬券を考えたらこの馬を外すわけにはいきません。東京コースとの相性から見ても、3着以内に来る可能性は非常に高いでしょうし、末脚の爆発力やゴール前での強さを考えると、勝つ可能性も相当に高いと思います。しかしウオッカも5歳で、天皇賞が24戦目。牝馬にしては調子の波が少ない方ですが、去年が0秒3差の4着だったドバイデューティーフリーが今年の春は1秒3差の7着でした。もしかしたら調子は緩やかな下降線にあって、去年の秋の天皇賞がウオッカの最高のパフォーマンスだったのかもしれません。少し心配ですが、競馬は一に格、二に調子ですから、平凡ですがやはりウオッカから買うのが正解でしょう。
秋の天皇賞は6歳以上は無条件で消したいところですが、春の荒れた馬場で毎日王冠のウオッカと同タイムでエプソムカップを勝ったシンゲンは、天皇賞がまだ16戦目と、使い減りしていない面と展開不問の末脚があるので対抗に。穴は4歳馬ですが、オーケンブルースリは距離不足とみて消し。逃げ粘るキャプテントゥーレと前走から持ち直したヤマニンキングリー、安田記念で不利がなければウオッカと好勝負をしていたとみられるスマイルジャックを買います。ドリームジャーニーは東京コースに実績がない上に、小柄な馬体に58キロを背負った瞬発力勝負がいかにも不利とみて消し。

◎ウオッカ
〇シンゲン
▲スマイルジャック
△キャプテントゥーレ
△ヤマニンキングリー

思い切って5頭に絞ってみましたが、まったく当たる気がしません。馬連を少しだけ。


菊花賞~アドマイヤメジャー

2009年10月25日 | 競馬
菊花賞G1です。
京都は晴れの良馬場。単勝人気はダービー2着で前走も休み明けで2着にはいった武豊リーチザクラウンが1番人気。その神戸新聞杯で勝ったイコピコが2番人気です。皐月賞馬アンライバルドはダービーの惨敗と、前走でいい位置取りだったのに伸び切れなかったことで、3番人気どまりです。リーチザクラウンが3000メートルを逃げ切れるかというと、かなり疑問で、イコピコは前走の印象だけのような気もします。
という訳で、ここは穴狙いで、3連勝後のセントライト記念で1番人気で4着に負けたアドマイヤメジャー。アンカツが騎乗停止で川田に代わったことも人気を落とす理由になっているのでしょうが、調教は絶好調で、逆に狙いだと思います。信濃川特別を好時計で勝ってセントライト記念2着のセイクリッドバレーと、勝ったナカヤマフェスタが相手。大穴は夏に長い距離ばかりを使って、どう見ても菊花賞1本狙いのポルカマズルカと、復調してきた3歳チャンピオンのセイウンワンダーが穴。

◎アドマイヤメジャー
〇セイクリッドバレー
▲ナカヤマフェスタ
△ポルカマズルカ
△セイウンワンダー

宝くじみたいな馬券になってしまいました。馬連を少しだけ。


秋華賞~モルガナイト

2009年10月17日 | 競馬
秋華賞G1です。ブエナビスタが前走の札幌記念で52キロなのに2着に負けたことと、軽い蟻洞を発症したことで、単勝は1倍台とはいかず、前日で2.1倍です。差して届かないかもしれないと誰もが思った結果の倍率でしょう。
また、前走休み明けでローズステークスをレコードで激走したブロードストリートレッドディザイアの2頭は、普通に考えればかなり有力ですが、反動が心配でもあります。0秒2差の3着クーデグレイスは6月からコンスタントに使われている分、上がり目というと疑問がありますが、2ハロン目からの緩みのないペースを2番手で進んで3着に粘った点は評価できます。
前走1000万勝ち組からは、それぞれのレースで最速の上がりタイムを記録したパープルシャドウモルガナイトパープルシャドウは春の成績を比較するとここでは話になりませんが、夏を越して馬が変わった可能性があります。しかしそれでも格下に違いありません。2連勝のモルガナイトは勝ちタイムも優秀ですが、ヤネが秋山になるのが心配。
という訳で一長一短のメンバーのような気がしますが、牝馬は格よりも調子ということで2連勝中のモルガナイトをヤネに目をつぶって本命にします。

◎モルガナイト
〇ブエナビスタ
▲ブロードストリート
△レッドディザイア
△パールシャドウ
△クーデグレイス

から馬連を買います。難解なので3連単は見送り。


毎日王冠~ウオッカを信頼

2009年10月11日 | 競馬
毎日王冠G2です。ウオッカがどんなレースをするのか、全国の競馬ファンの関心の9割はそこに集中していると思います。ここはウオッカで負けられないでしょう。相手は安田記念で完全に足を余しているのがわかり、前走で32秒5という究極の上がりタイムを出したスマイルジャックカンパニー以下の年長馬も気になりますが、ロートルとして切って捨てることにします。穴を出すとすれば4歳馬のナムラクレセントヤマニンキングリーの2頭。

◎ウオッカ
〇スマイルジャック
▲ナムラクレセント
△ヤマニンキングリー

馬券はから馬単と3連単。


地方の意見と知事の意見は別

2009年10月11日 | 政治・社会・会社

フジテレビのニュースジャパンのキャスターが、滝川クリステルから秋元優里に交代しました。非常に残念な出来事というしかありません。
もともと、ニュースジャパンをはじめとする夜のテレビニュースはどちらかというとスポーツに重きを置いていて、真面目に見ることはそんなになかったのですが、ニュースジャパンの場合は滝川クリステルを見るというのが主な目的でした。それが秋元優里。視聴率が下がってしまうのは仕方ありません。キャスターの潜在視聴率というそうですが、それが違うんですね。
ところでこの秋元優里が、ダム建設の凍結についての知事会の意見をそのまま鵜呑みにして、国土交通省は考え直す必要があるような言い方をしていました。秋元がどれだけ勉強したのかはわかりませんが、知事会の意見がそのまま地方の意見であるはずがないことさえ分からないのでしょうか。
たとえば一番話題になっている八ッ場ダムについて、東京都の石原が地方の意見を無視して凍結するのは納得いかない、金返せ、などとまるで程度の低いクレーマーのような発言をしていますが、東京都民が八ッ場ダムを建設してほしいのかどうか、それを確かめないと、「地方の声」とは言えません。「地方の本当の意見」と「知事の意見」は別のものなのです。
そんなこともわからずにニュースのキャスターをやっている秋元優里は、キャスター失格どころか、旧態依然の既得権益に依存するクズだとしか言えません。早くキャスターを辞めて田舎に帰ってほしいと思います。


スプリンターズS~アルティマトゥーレ

2009年10月04日 | 競馬
スプリンターズステークスG1です。
短距離馬というのは、長距離馬とは違って叩かれてよくなるよりも、休み明けでもいきなり力を発揮することができる、気性の勝った馬というイメージです。休み明けを気にする必要はないと思いますが、気性が勝っているだけに一旦調子を崩したら立ち直るのはそう簡単ではないだろうということで、格よりも調子を重視する予想とします。
キーンランドカップを勝ったビービーガルダンは、久々の方が成績がよく、使っていくに従って下降するタイプと見ました。4歳時の勢いはなく掲示板が精一杯でしょう。高松宮記念馬ローレルゲレイロは前走で勝ち馬から1秒4も離されており、巻き返しは困難と見ました。2戦続けて10着のキンシャサノキセキもその勝ちすぎた気性から久々ではうまくいかないと思います。
という訳でステップレースのセントウルステークスを買ったアルティマトゥーレが最有力。相手は、キーンランドカップではビービーガルダンに負けたものの、1200mでは安定感抜群の3歳牝馬グランプリエンゼル。取捨に迷う外国馬シーニックブラストですが、3走前の22頭立てG1を京都同じ57キロで制しているので混戦になれば浮上しそうな感じ。穴は福永のマルカフェニックス

◎アルティマトゥーレ
〇グランプリエンゼル
▲シーニックブラスト
△マルカフェニックス

馬連と3連単を少しだけ。


オリンピック誘致は軍事パレード

2009年10月04日 | 政治・社会・会社

中国の軍事パレードとオリンピックの招致合戦を相次いでニュースで見て、些かうんざりしました。どちらも同じ構図だからです。

人を殺してはいけないと言います。誰が言うのでしょうか。
法律が言う。そうでしょう。では法律は誰が作りましたか。そうですね。共同体です。
人を殺してはいけないという禁忌を作ったのは、共同体内での殺人を認めてしまうと、共同体の人口が減り、弱体化してしまって、共同体の存続が危うくなります。だから人を殺してはいけないというきまりを作り、法制化し、道徳として説いて、教育までしました。現代では人を殺すという行為に対して心理的なブレーキが働くようにまでなりました。共同体はそれを良心と呼んでいます。原始時代には人を殺してはいけないというきまりはなかったし、心理的なブレーキもありません。良心や禁忌は共同体によって作られたものに過ぎず、決して人間性なるものではありません。
だから共同体は共同体の内側に向かっては、人を殺してはいけないといい、共同体の外に向かっては戦争を仕掛けます。戦争は人殺しそのものですから、矛盾しているように見えますが、共同体は倫理や良心に縛られることなく、それ以外の論理で動いている訳で、ちっとも矛盾ではないのですね。同じ人殺しでも、個人の都合で殺した場合は罪人で、共同体の都合で殺した場合は英雄と呼ばれます。
たとえばライオンがシカやシマウマを襲うように、共同体はその存続のために他の共同体を襲います。人類の歴史は戦争の歴史でした。だから中国が軍事パレードを行なうのは、共同体の威力を見せつけ、他の共同体に対して優位に立ってより存続しやすくしようという意図です。
実はオリンピックなどの共同体間で争うスポーツも同じ意図なのです。だから戦争大好き、人殺し大好きの石原慎太郎がオリンピックを誘致したいのは、心理的には軍事パレードをしたいのと同じ構造なのです。
共同体の糸と自分の意図を共振させることに喜びを見出すのを右翼とかタカ派とか呼びます。共振(シンクロナイズ)といえば、オリンピックの誘致団に小谷実可子がいたのは、まさにブラックジョークでした。
共同体は野生のライオンみたいなものですから、縄張り争いをし、狩をし、人口を増やしていきます。世界が複数の共同体の集合である限り、理論的には平和などありえません。