三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

シリアの化学兵器使用について

2013年09月12日 | 政治・社会・会社

またしてもアメリカは中東を攻撃しようとしています。アメリカはかつて、存在しない「大量破壊兵器」なるものを、何の根拠もなく存在すると断言してイラクを一方的に攻撃したことがありました。そのときの二の舞になるのではないかと、これはもう、世界中が心配しています。ブッシュ大統領とそれに乗っかって自衛隊を派遣した小泉ポチは大量虐殺者ですが、このままではオバマも悪名高きアメリカ大統領の例に漏れず、歴史的な大量殺人に手を染めることになるやも知れません。

シリアで神経ガスが使われたともっぱら言われていますが、もし神経ガスなら、地下鉄サリン事件や松本サリン事件のときの警察や消防のように、相当な重装備をしないと対処できません。しかし映像や画像を見る限りではガスマスクに防護服といった重装備の人は見当たりません。本当に神経ガスなのでしょうか。
どんなガスなのかはおいとくとしても、そのガスをシリアの政府軍が使ったという確たる証拠は何もない気がします。反対派も毒ガス兵器を持っているのではないかという報道もあります。または第三者が使ったのかもしれません。イギリスの議会がシリア攻撃に反対したのは何らかの根拠があるからで、雰囲気で反対したのではありません。

私たちは権力が操作するマスコミ報道をそのまま鵜呑みにせず、場合によっては毒ガス使用がアメリカ中央情報局(CIA)によるお得意のオペレーション(裏工作)かもしれないという可能性までも視野に入れながら、慎重に情報を判断する必要があるでしょう。何せ中東で危機が勃発すれば、オバマの失政をごまかすことも出来るしアメリカの軍需産業は濡れ手に粟の儲けが出来ます。マッチポンプでないと誰が言い切れるでしょうか。

日本の軍需産業もそれに乗って儲けようとするでしょう。日本に軍需産業?と思われる人もいるかもしれませんが、日本の巨大メーカーはれっきとした軍需メーカーでもあります。戦後の日本が朝鮮戦争に武器を大量に輸出した大儲けしたことがその後の高度成長のステップになりました。そのときのメーカーは三菱系の企業をはじめとして、いまも武器を作り続けているのです。日本はすでに軍事大国なのです。

だから、怖い。罪もない人を殺すために、自分の息子や娘や父親や親戚を外国に送り出したい人はいないと思いますが、他人の息子なら送り出したい人は日本にたくさんいるようです。日本という共同幻想と日本国民という現実の存在がまったく違うものであるのと同じく、外国と外国の国民とがまったく違うものであると冷静に認識していなければ、外国憎しで外国の国民を殺してしまう過ちをいとも簡単に犯してしまうのがナショナリズムという陥穽です。

今日9月2日はポツダム宣言が調印された日で、欧米では9月2日を第二次世界大戦の終結の日としています。この国がアメリカみたいな人殺しの国に逆戻りしないことを神仏に祈りたい気持ちです。

アーメン。南無阿弥陀仏。ケセラセラ。


ジェネリックに関する素朴な疑問

2013年09月12日 | 政治・社会・会社

ジェネリック!!と言って、黒柳徹子や高橋英樹がコマーシャルしています。ジェネリックは安くて同じ効き目で庶民の味方!といったスタンスです。
しかし本当にそうなんでしょうか?
黒柳徹子も高橋英樹も無料でコマーシャルに出ているわけではありませんよね。かなりのギャラをもらっているはずです。有名な二人なので、ギャラの額も相当な門でしょう。コマーシャルの費用も膨らんでいるはずです。

コマーシャルに巨額の費用をかけていることからすると、ジェネリックは庶民の味方!という訳ではなさそうです。
実際のコマーシャルで「庶民の味方!」という言葉はありませんしね。
簡単に言うと、ジェネリックは決して庶民の味方ではないかもしれないということです。コマーシャルを繰り返してなんとしても売ろうとしているところがすでに怪しい。
素人判断ではありますが、ジェネリック薬品は正規の薬品の特許部分だけを採用して作られているので、副作用の低減などの処理がされていない不具合があるのではないかという心配があります。安かろう、悪かろうという商品のひとつなのではないでしょうか。少なくとも手放しで喜べる製品ではないはずです。手放しで世界中が喜ぶなら、コマーシャルに力を入れる必要はまったくないからです。

こんな商品のコマーシャルに善人面をして出ている黒柳徹子と高橋英樹には、本当にガッカリします。金儲けしか考えていなんですね。


68年間の植民地

2013年09月12日 | 政治・社会・会社

日米地位協定をご存知でしょうか。
簡単に言うと米軍は日本国内では何をしてもよく、もちろんオスプレイが都市の上を低空飛行してもオーケー。日本の航空法の例外とされているからです。

米軍は世界で最もたくさん戦争をしている軍隊です。
日本は今でもアメリカ従属。当然ですよね、植民地ですから。そして現政権は今後もアメリカに従属して、米軍と協力して他国の国民を殺すために軍隊を整えようとしています。

68年前に、もう人殺しはこりごりだとして無条件降伏したのではなかったのでしょうか。戦後の日本は、組織や共同体の利益と個人の自由の関係性をよく考え、他国の国民も含めて生命や身体、財産の安全を互いに守っていける社会を目指していたはずだと思います。

日本人のメンタルは個人の自由よりも共同体の利益を優先する傾向にあります。その傾向が高じて「お国のため」という大義名分が唯一無二の行動規範となってしまい、戦争反対の人間は「非国民」とされてしまったのが、日本が侵略戦争に出たときの国民の精神構造でした。同じことの繰り返しにならないように、敗戦のこの日に祈りたい気持ちですが、国内ではやれ竹島だ、尖閣諸島だと、かつての精神構造を復活させたい政府とマスコミの反韓反中キャンペーンに踊らされる人たちのなんと多いことでしょう。

反戦を訴える側の無力に憂えるばかりです。
しかしそれでも反戦を訴え続けなければなりません。


日本の自殺者数に関する疑問

2013年09月12日 | 政治・社会・会社

日本では年間の自殺者数が約3万人とされています。
マスコミもそのように報道しています。

しかし、ネットで調べると以下のことがわかりました。

WHO発表の2009年の人口10万人当たりの自殺者数
http://www.who.int/mental_health/prevention/suicide_rates/en/
これによるとJAPANは人口10万人当たり男性が36.2人、女性が13.2人です。
つまり人口10万人当たり、2009年の日本では49.4人が自殺しているということです。

そして統計局発表の2009年の人口は、約1億2751万人となっています。
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2009np/

あとは簡単な計算です。
1億2751万人÷10万人×49.4人=62,989.94人=約6万3千人
これがWHOによる日本の2009年の自殺者数です。

しかし警察庁発表の2009年の自殺者数は32,845人です。
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/220513_H21jisatsunogaiyou.pdf

3万人も少なく発表するのは何故なのでしょうか。
それともWHOが間違っているのでしょうか。
いずれにしろ、警察庁とWHOの数字の違いについて、政府に説明責任があるのは間違いないところです。

しかし多分、今後も政府も官僚も本当の自殺者数は伏せたままにしておくでしょうし、その間に自殺者数は等比級数的に拡大するような予感がします。

日本人の死亡原因の第一位が自殺となる日はそう遠くありません。


味噌について

2013年09月12日 | 日記・エッセイ・コラム
実はトン汁が大好きで、自宅でよく作ります。長崎から戻った人からもらった味噌がありまして、その味噌で作った味噌汁がとにかく美味しい。味噌汁は味噌の味が本当に大事です。
昨日もまたトン汁を作ろうとしましたが、ちょうどその味噌が終わってしまったのでイオン系のスーパー「まいばすけっと」でトン汁の材料と共に味噌も買おうと棚の味噌を見ていたところ、何か違和感があって買うのをやめました。

違和感というのは、味噌が常温の棚で陳列されていたことです。

かつて田舎の家では味噌は棚の下の薄暗いところに桶みたいな容器に入れられて保存されていた記憶があり、従って常温での保管はおかしくないかもしれないのですが、それでも棚に並んでいる味噌を見て違和感を感じたので、「まいばすけっと」では買わないことにしました。そして近くの成城石井でちょっと値段の張る味噌を買いました。こちらではちゃんと冷蔵の棚に陳列されていました。

その後、味噌について調べてみますと、どうやら成城石井で買ったのが正解だったようです。ゲーテは「直感は誤らない、誤るのは判断のほうである」と言っています。直感は大事にすべきなのかもしれません。

http://www.aokimiso.co.jp/premium/chilled_brand/fresh_miso.html

リンク先の味噌屋さんが言いたいことを簡単にまとめると、酵素や酵母が生きている味噌と、パック詰めのために殺してしまった味噌があり、しかし表示義務がないので見分け方にコツがいると、そういうことですね。これがホントの手前味噌?
とにかく勉強になりました。


臭素酸カリウムについて

2013年09月12日 | 政治・社会・会社

臭素酸カリウムはパーマ液などに使われている発がん性物質です。
発がん性物質なので食品に使用することを禁じている国はたくさんありまして、中でも特筆すべきは中国も2005年に禁止にしているということと、アメリカでは禁止していないという2点です。
日本ではどうかと言いますと、これが禁止されていません。パンの製造過程で使用されているそうです。加熱処理すると分解されて残留しないから、加熱処理するパンには使用していいことになったようです。ところが20世紀の終わりごろに製品のパンからも臭素酸カリウムが検出される事件がありまして、それ以来業界も行政も使用を自粛していました。
しかし分析過程が精密になって、ちゃんと加熱すれば残留しないとして、使用を再開するパンメーカーが現れました。

ランチパックでおなじみの山崎製パンです。

オフィシャルのホームページを見ると品質改善と風味の向上のために使用しているそうです。しかし私には、山崎製パンがどうしても臭素酸カリウムを使用しなければならない隠された理由があるように思えてなりません。

先日職場で懐かしい不二家のお菓子「カントリーマアム」を1個手渡しされました。減量中なのでお断りしましたが、念のためパッケージの原材料を見ると、「保存料」らしきものの表記がありません。にもかかわらず、賞味期限は6か月後。

もしかしてと思いネットで不二家を調べると2007年に賞味期限切れの問題でピンチに陥っており、そこで資本提携したのが山崎製パンでした。翌年には割当増資で山崎製パンの子会社となっています。

化学は高校生のころにほんの入り口だけ習いましたが、非常に難解であったと記憶しています。したがって臭素酸カリウムが食品にどのような影響を及ぼすのか、検出限界を下回る濃度の場合の発がん性はどうなのか、私にはよくわかりません。ただ、ランチパックと山崎のパンとカントリーマアムは、今後一生口にしないつもりです。


「山のロザリア」の真実

2013年09月12日 | 日記・エッセイ・コラム

中学校の音楽の教科書にも載ったことがあるロシア民謡「山のロザリア」ですが、知る人ぞ知る歌手の八反安未果(ハッタンアミカ)さんが素晴らしい歌声で歌っています。その歌詞は次のようです。

山の娘 ロザリア いつも一人うたうよ
青い牧場日昏れて 星の出るころ

帰れ帰れ も一度 忘れられぬあの日よ
涙ながし別れた 君の姿よ

黒い瞳 ロザリア 今日も一人うたうよ
風にゆれる花のよう 笛を鳴らして

帰れ帰れ も一度 やさしかったあの人
胸に抱くは形見の 銀のロケット

一人娘 ロザリア 山の歌をうたうよ
歌は甘く哀しく 星もまたたく

帰れ帰れ も一度 命かけたあの日よ
移り変わる世の中 花も散りゆく

しかし、ダークダックスが歌っている「山のロザリア」の歌詞は次のようです。

山の乙女ロザリア 一人さびしき山小屋の
貧しきその身はひとすじに 愛の誠を

すずらん香る山陰の 谷間に春のおとなわば
哀れ小さなその胸に 恋の花咲く

清き夏の朝に 山に傷つく若者の
永遠の眠りにつけるをば 風は伝えぬ

乙女の憂い星は知る 今宵山の頂に
あおくやさしく輝きて そっといたわる

哀れ山のロザリア 雪と氷の奥深く
恋せし者の後を追う 春に背きて

逝ける乙女の胸の内 すずらん知るや知らずや
いまも五月の山肌に 真白きその花を

いかにもロシア民謡らしい、救いのない歌詞ですよね。しかしその救いのないところが素晴らしい。
清く貧しく美しくそして孤独に山宿を営んで暮らしていたロザリア。春に若者が尋ねてきてロザリアはたちまち恋に堕ちてしまいます。恋を育む暇もなく夏山で遭難死した若者。嘆き暮らしたロザリアは翌年、春を待たずに雪山に分け入って星空の下に身を横たえて死んでしまうのです。ロザリアの心を知ってか知らずか、すずらんが五月の山に白く咲いています。