三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

高松宮記念の反省~パスモ人気

2007年03月27日 | 政治・社会・会社

 ダートでしか走ったことのないスリーアベニューは、さすがに初挑戦の芝がGⅠでは荷が重過ぎました。17着惨敗。こういう馬券を買ったのは本当に久しぶりですが、外れ方が気持ちよすぎて、逆にまた馬券を買おうという気になりました。

 それにしてもペールギュントは前走の中山記念のときに仕上がり十分で一発を警戒しなければならないかなと思いつつ買わなかったんですが、13着という結果にこの馬は当分来ないだろうなと思ってしまいました。1200mも走ったことがないし、買える材料はディープインパクト世代のサンデーサイレンス産駒ということだけでした。勝ったスズカフェニックスも同じくディープインパクト世代のサンデーサイレンス産駒で、中京記念をレコードで勝ったローゼンクロイツもそうでした。2002年生まれ。フェブラリーステークスのサンライズバッカスディープインパクト世代です。

 大橋巨泉がかなり昔に書いた馬券の本の中で、世代間の格差という考え方を披露していまして、私も予想するときにその考え方を参考にしています。強い世代というのはやはりあって、昔で言うとトウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスの世代で、同世代の活躍馬はカシュウチカラ、ホクトボーイなどがいました。ディープインパクトの世代も前後の世代に比べるとレベルの差があるように感じます。メイショウサムソンの世代よりも明らかに上なんですね。ドリームパスポートには心配な材料です。

 話は変わりますが、元国鉄が出しているスイカという先払いカードと私鉄地下鉄が最近売り出したパスモという先払いカードが相互に利用可能になったとのことで、マスコミが盛んに報じています。コマーシャルも時折見掛けます。いろんな種類があるようで、住んでいる沿線や近所にあるデパートやスーパーの種類、飛行機の利用頻度などでどういうパスモが得になるかが変わってくるそうです。インターネットで調べるとカードの比較一覧表を作成している人もいました。マイルが溜まる、ポイントが溜まる、デパートやスーパーで使えるといった点が評価基準のようでした。苦労して作ったページなんでしょうが、あまり役に立つ情報はありません。ただ、マイルを溜める人のことを「マイラー」と呼んでいたのには驚きました。おそらくシャネルを愛用する人をシャネラー、安室奈美恵の装いを真似る人をアムラーと呼んだのと同じようなつもりなんでしょうが、私のように競馬をやる人間からすると、マイラーとは1600mの距離を得意とする競走馬のことで、それ以外の何物でもありません。ま、競馬をやらない人にとってはどうでもいい話です。

 スイカにしてもパスモにしても先払いカードですから購入した人が実際に使う使わないに関係なく、売る側は販売した段階で売上計上することができます。落としたり置き忘れたりしてもそれは買った人の責任ですから損失補填も必要なく、要するに売れば売るほど利益が上がる訳です。クレジットカードを使えば使うほどカード会社の利益が上がるのと同じです。定期券のように一回ごとの運賃が安くなるなら買う価値がありますが、パスモはパスネットと同じで買った分の金額しか使えません。パスモの定期券は便利そうに感じますが、たくさん先払いしている分、紛失したときの損失も大きい。改札をスムーズに出るためだけに、大きなリスクを背負うのは、どうなんでしょうか。リスクに見合うほど便利だったりお得だったりするんでしょうか? スイカもパスモも、英語でプリペイドカードなんて呼んでよさそうに見えますが、要は発行する側の利益と都合を押し付けているに過ぎません。流行っているからとか、よさそうだとかで簡単に飛びつく前に、少しは考えた方がいいかもしれないと思っています。


高松宮記念~スリーアベニュー

2007年03月25日 | 競馬
先週の阪神大賞典は、ドリームパスポートが引っかかってしまったことに尽きます。それでも安藤勝己はうまく乗っていましたが、引っかかって余分なエネルギーを使った分、ゴール前でアイポッパーに差されてしまいました。同時に私の馬券も外れました。逆にスプリングステークスはフライングアップルが一枚上手だと言いつつも安全を期してマルチに。だったらドリームパスポートもマルチにするか、フライングアップルを頭から狙うかのどちらかにすればよかったと。これは無駄な反省。昨日は気を取り直して、もっとも信頼が置けそうなマツリダゴッホから馬連を買うと、あら不思議、先週のドリームパスポートと同じように引っかかって、ゴール前で抜かれる始末。ドリームパスポートは2着に踏ん張りましたが、マツリダゴッホは2頭に抜かれて3着に。またまた外れました。武豊や昔の岡部幸雄さんなんかはゴール前で測ったように差し切っていましたが、私の馬券はゴール前で測ったように外れます。何かの祟りでしょうか?

 今年何度目かの気を取り直して、今日は高松宮記念。今年2度目のGⅠです。ここは各馬一長一短があって、絞りづらいメンバーですね。人気馬もそれぞれに死角があります。シーイズトウショウは前走の負けすぎとローテーションが気になりますし、プリサイスマシーンは1200mで一度も勝ったことがないし、スズカフェニックスは1200mがやや短い感じがする上に雨が降って重馬場も不安。マイネルスケルツィも金杯以来だし1200mは初めてだし、これといった軸馬がいません。

というわけで今回は穴狙い。

◎スリーアベニュー
○エムオーウイナー
▲スズカフェニックス
△サチノスイーティー
△シーイズトウショウ
△プリサイスマシーン

2連勝中の穴馬スリーアベニューからマルチ3連単を買います。


日経賞~マツリダゴッホ

2007年03月24日 | 競馬
日経賞ですが、普通に考えてマツリダゴッホ。1番人気なので相手は薄目が来そうな気がします。

◎マツリダゴッホ
△エリモエクスパイア
△インテレット
△ブラックタイド
△サザンツイスター

そんな感じ。アドマイヤタイトルフサイチパンドラネヴァブショントウショウナイトトウカイワイルドは押さえ。


ドリームパスポート始動!

2007年03月18日 | 競馬
阪神大賞典です。ドリームパスポートが始動します。今年はこの馬が大活躍すると信じていますので、たとえ前哨戦でも負けるわけにはいきません。頭不動で、問題は相手。忘れた頃にやってくるファストタテヤマ、マイソールサウンドはサクッと切って、ここは順当な予想をします。

相手としての有力馬3頭の比較をすると、

去年の天皇賞での勝ち馬との差
アイポッパー     58キロ 1.5秒
トウカイトリック     58キロ 1.9秒
デルタブルース     58キロ  2.3秒

目黒記念の比較
アイポッパー  57.5キロでポップロック54キロと0秒差。
 今回は58キロ

メルボルンカップ
デルタブルース  56キロでポップロック53キロと0秒差。
 今回は59キロ

ステイヤーズステークスの比較
アイポッパー57キロにトウカイトリック57キロが0.5秒遅れ。
 今回はトウカイトリック57キロ

ということで、アイポッパーが有利でトウカイトリックとデルタブルースではトウカイがやや有利となります。

◎ドリームパスポート
○アイポッパー
▲トウカイトリック
△デルタブルース

馬券はなんと3連単の2点買いという無謀なことを考えています。

スプリングステークスは本番皐月賞の3着候補争いになる程度のメンバーです。
抜けた馬がいなくて混戦。フェラーリピサは芝未勝利が気になりますし、賞金の足りているサンツェッペリンは大事に乗るでしょう。ショウワモダン、シベリアンバードは中山向けのゴール前の切れ味に欠ける印象。ここならフサイチホウオーと接戦だったフライングアップルが一枚上だと思います。

◎フライングアップル
○エーシンピーシー
▲マイネルシーガル
△フェラーリピサ
△サンツェッペリン

とはいえ接戦なので馬券は3連単のマルチを買いたいと思います。


夢も希望もドリームパスポート

2007年03月15日 | 競馬
 日曜の競馬は馬券を買わなかったのでなんとも言えませんが、フィリーズレビューの方は順当勝ちだろうと思っていたアストンマーチャンが楽勝しました。対して中山牝馬ステークスは人気のアサヒライジングが馬群に沈み、波乱の結果になりました。終わった勝負に「もし」はありませんが、もし馬券を買っていたら両方とも外していたと思います。昔から嫌いな馬の馬券は買わなかったので、今回もやはり買っていなかっただろうと思ったのです。。
 嫌いな馬というと昔で言えば、メジロパーマーあたりでしょうか。それからタップダンスシチーカツラギエースもそうかな。何か、あれよあれよという感じで逃げ切る馬が好きではなかったんです。。実はいまだにそういう馬は好きではないのですが、昔と違って最近は、あるレースに嫌いな馬が出ていて、その馬の馬券を買わないと当たりそうにないときは、そのレースの馬券自体を買わないことにしています。以前は嫌いな騎手の馬券も買わなかったものです。ダービーで大本命アズマハンターに乗って3着に負けて以来、小島太の馬券を買わないようになったのですが、その馬は買いたいけれども小島太が乗るという一点だけで買わないというレースに限って、小島太の馬に走られて、随分悔しい思いをしました。意味なく騎手を嫌っていては、当たる馬券も当たらなくなるので最近はようやく反省して、騎手にこだわらずに買うことにしています。アンチャン以外はどの騎手が乗っても走る馬は走るものです。まあ、有馬記念のドリームパスポート内田騎手にはがっかりしましたが。ああいうことがあると、次に内田騎手の乗る馬の評価は若干割り引いてしまいます。今週の阪神大賞典のドリームパスポートにはアンカツ騎手が乗るそうなので、否が応でも期待しています。
 皐月賞の2着馬でその後GIを勝った馬というと、ジェニュインが勝ったときのタヤスツヨシがダービーでジェニュインを逆転したことを思い出します。衝撃のサンデーサイレンスワンツーでした。それからビワハヤヒデ。菊花賞場となってからは手のつけられない強さでした。ナリタブライアンのお兄さんですね。天才アグネスタキオンの2着だったダンツフレームは宝塚記念を勝ちました。キングヘイローは高松宮記念。
 ダービー3着馬だとザッツザプレンティテイエムオペラオー、それにメジロブライトあたりでしょうか。菊花賞2着馬となるとテイエムオペラオースペシャルウィークですが、この2頭はクラシックホースですからね。3冠レースすべてで好走した馬というと、2着、4着、2着のゴールドシチー。本田騎手が乗っていました。ゴールドシチーはその後パッとしなかったけれども、ドリームパスポートはそれ以外にジャパンカップでも2着ですからね。負けた相手が相手だけに、勝ちに等しい内容だったと思います。今年のドリームパスポートはアンカツを背に、大活躍の予感がします。
 3歳馬ではドリームジャーニー、古馬ではドリームパスポートと、今年はたまたまドリームの2頭を応援することになります。それにしても、ディスパレート(絶望的)な日々というサブタイトルのブログを運営している、未来に夢も希望もない私が「ドリーム」を応援とは、なんだか皮肉な話です。


国家=カルト教団

2007年03月10日 | 政治・社会・会社

 日本はまだアメリカの植民地なのでしょうか。
  たとえばアメリカンダイナーといった類のレストランに入って、従業員が白人と黒人ばかりで接客が英語またはカタコトの日本語だったら、私たちはどういう態度をとるでしょうか。ふざけるな!と大声で怒鳴りまくる? そうですね、もちろん中にはそういう人もいるでしょう。しかし圧倒的に多いのは、自分も英語を話してなんとかコミュニケーションをとろうとする人の方だと思います。その方が、多分楽しいからです。フランス料理店でフランス人にフランス語で上品に迎えられたり、イタリア料理店でイタリア人にイタリア語で陽気に迎えられたりした場合も同じだと思います。実際にそういう店舗がありますが、人種や民族についての苦情はありません。
  ところがこれが中華料理店で従業員が中国人ばかり、接客が中国語またはカタコトの日本語だったら、どうでしょうか?  自分も中国語を話してなんとかコミュニケーションをとろうとするでしょうか?  もちろん中にはそういう人もいるでしょう。しかし圧倒的に多いのは、ここは日本なのだから日本語を話すべきであるという考え方の人です。中には怒り出す人もいます。実際にそういう人がかなりいまして、店舗にはたくさんの苦情が入ります。曰く、ここは日本だぞ、中国人なんかを使うなとか、店内で「チャイ!」などと叫んだりします。店長は大変です。現場だけでなく本社に電話をしてくる人もいます。言うことは同じで、中国人に対する差別意識が丸出しです。欧米と中国とで、この違いはどうして生じるのでしょうか?

 英語は義務教育で習ったが中国語は習っていないとか、そういう問題ではないでしょう。中国語に限らず、フランス語もイタリア語もたいていの人は習っていないはずです。どうしてフランス料理店のギャルソンがフランス語を使うのはよくて、中華料理店の中国人が中国語を使うのは許せないのでしょうか? フランス人が上品で中国人が下品だから? そうですね、そういう場合もあるかもしれません。しかしひょっとすると、日本人である私たちの勝手な先入観で、フランス人は上品と思い込んでいるのかもしれないし、同じように中国人は下品だと思い込んでいるのかもしれません。

 戦後から随分と時間が経ったのに、私たち日本人は未だに白人に対する妙な劣等感とアジア諸国に対する根拠のない優越感を持ち続けているのでしょう。創価学会のことを嫌いな人が、池田大作が北朝鮮出身であるとかないとか、瑣末な問題をことさらに強調するのは、北朝鮮に対する差別意識の現われです。池田大作が朝鮮人の血を引いていてもそれが彼を非難する理由にはなり得ないことぐらい、小学生でもわかります。日本は朝鮮半島を通じて昔から大陸と交流があり、日本に帰化した朝鮮人、中国人も沢山いて、その血が混じって今に至ると考えるのが自然であり、純血種の血統書付の日本人なんてものは簡単には証明できないはずです。

 人類の歴史では、人に知恵がつくと、生産性を上げ生活を向上させるために必然的に形成されたのが共同体であったが、いつかその誕生の理由は忘れ去られ、共同体の存続こそが目的であるかのようにすり替えられてきました。そこに使われたのが帰属意識を煽るという方法で、国家の歌やマークや国鳥、国花、国技などが決められ、それがさも美しく貴く気高いかのように宣伝されました。また、共同体に反発する者、反体制派は非国民と罵られて弾圧されました。共同体の構成員たる国民は、まんまとそういった手法に騙されて、共同体の存続が自分の幸せであるかのようにすり替えの論理にどっぷり浸ってしまいました。精神構造を操られてしまったのです。オウム真理教などの新興宗教が行う洗脳と全く同じで、国家という共同体は構造的には、大がかりなカルト教団そのものであると言うことができます。そう考えると納得できることばかりです。

 カルト教団であれば、他のカルトを敵視し差別するのは当然のことであって、互いに非難し合い罵詈雑言をぶつけ合ってときには戦争もします。アメリカという巨大なカルト教団は巨大であるがゆえに多様性を持ち時に他国に干渉し、時には武力で攻撃します。自分の国は核兵器を持っていてときどき核実験をしてもいいが、他国にはそれを許さないという身勝手な論理は、カルト教団そのものでしょう。「星条旗よ永遠なれ」を歌って感動しているアメリカ人と、池田大作の言葉に感動して泣いている久本雅美は、同じ精神構造なのです。

 国家という共同体=カルト集団の洗脳は、オウム真理教の比ではありません。なにせ共同体が生まれるのは必然性があってのことですから、その後の論理のすり替えを意識する人などあまりいないのです。『美しい国、日本』という言葉がどこまでも共同体の論理であって、個人のための言葉ではないこと、帰属意識を高めようとする洗脳の言葉であることを、私たちはあまり認識していません。しかし事実はそうなのです。共同体の支配層にある人々は、共同体の存続が自分たちの地位を守る大前提であることくらい、わかっています。そのために帰属意識を煽る。国外に敵を設けて、それを共同体の敵、国家の敵、そして国民の敵とすることで帰属意識は煽られます。すなわち洗脳されるのです。

 グローバル化などというよくわからない言葉があります。国家というカルト集団がその殻をアメーバのように伸縮させて、別の国家と交わるような印象の言葉ですが、ひとりひとりの個人は、共同体に洗脳されたまま国家国民という固い殻を心の鎧にして、とてもグローバル化どころではありません。少なくとも朝鮮半島の人間を「チョン」中国人を「チャイ」と呼ぶような人は、国家というカルト集団に骨の髄まで洗脳されている、精神的な不具者、狂信者であると言わざるを得ません。北朝鮮もカルト集団ですが、アメリカという巨大で凶悪なカルト教団に追随している日本という国家共同体も、アメリカと同じくらい下劣なカルト集団そのものなのです。


小柄な馬でも

2007年03月09日 | 競馬
  弥生賞と中京記念の馬券は、気持ちのいいくらい大きく外してしまいました。中京記念のローゼンクロイツは、前走の負け過ぎだけを理由に切ってしまいましたが、厩舎のコメントを見ると「道悪が空っペタだから前走の結果は仕方がない。デキはいいので良馬場なら好勝負」とあり、簡単に切ってしまったのは早計であったと反省しています。逆にトウショウパワーズは前走準オープンを勝ったばかりで少し人気になり過ぎたのかなという気がしています。それにしてもレコード勝ちは見事でしたし、1分56秒台という勝ち時計にも仰天しました。三冠レースで活躍した馬で、改めてディープインパクト世代の強さを再認識したところです。
  弥生賞も同じように、新馬の一戦しか走っていないからという一点だけでココナッツパンチを切ってしまって、馬券を外してしまいました。ドリームジャーニーは直線で一瞬詰まった場面があり、休み明けのせいでスムーズに突き抜けられなかった印象を持ちました。次は大丈夫だと思います。今年の皐月賞は多分フサイチホウオーが一番人気で、アドマイヤオーラがそれに続くことになるでしょうが、私はドリームジャーニーに賭けてみたい気がします。勝てば史上最軽量の皐月賞馬ということになるのかもしれませんが、馬体重を計量しない欧米では、やや小柄な馬が勝ったということにすぎません。

 ドリームジャーニーの馬体重が軽いことを心配する向きもあるでしょうが、私はそれほど心配することはないと思います。競争馬の体つきは人間で言うとプロレスラーのように発達しているので、プロレスラーに置き換えて比較すると、416kgのドリームジャーニーと444㎏のディープインパクトとは、104kgの選手と111kgの選手の差くらいです。その差は7㎏で、プライドのリングでは問題にされない程度の差です。たしかにオリンピックの陸上競技では大きな人の方が有利に見えます。しかしそれは主に身長の違いで、サラブレッドの場合は人間と違ってどの馬も、身長というか体高にはそれほどの差がなく、馬体重の差は体の厚みの差です。オリンピックの100メートル競争のスタートラインにほぼ身長が同じくらいで、体重が少しずつ違う選手が並んでいると考えれば、あまり馬体重の大きさにこだわらなくてもいいことがわかります。

 昔の話ですが、メジロボサツという牝馬がいまして、北野ミヤさんが「ボサツさん」と呼びかける場面がテレビで放映されたのを憶えています。この馬は体重が400kgもなかったのですが、24頭立ての桜花賞で堂々の1番人気になり、クビ、ハナの3着と健闘しました。続くオークスでも2着に入っています。メジロドーベルの3代母に当たる馬です。この頃は400kgを下回る馬体重でも力さえあれば多頭数のレースを制することができると考えられていたんですね。
 時代は下って、大本命アズマハンターが3着に破れたダービーで直線叩き合ったのがバンブーアトラスワカテンザン。大柄なバンブーアトラスに対して小柄なワカテンザンが並んで走っていると、印象としてはいかにもワカテンザン不利の印象でした。

 その少しあとくらいからでしょうか。大川慶次郎さんが、大きい馬と小さい馬を比べたら、それは大きい馬が有利だ、ということを仰るようになって、実は私もなるほどそうだろうなあ、と思うようになりました。モンテプリンスモンテファストの兄弟やホリスキーなんかがみんな500㎏くらいかそれ以上の大きな馬だったので、やっぱり小柄な馬は馬ゴミで揉まれたりすると不利なんだろうな、と考えたわけです。しかしその後、ステイゴールドライスシャワーなど、小柄な馬がGIでも活躍するようになって、馬体重にはそれほどこだわらなくなりました。430㎏のライスシャワーが500㎏のメジロマックイーンミホノブルボンを差し切ったのは、今でも記憶に新しい快挙です。

 というわけで、父親のステイゴールドも好きな馬だったし馬券でも随分お世話になったので、今後はドリームジャーニーを応援したいと思っています。


弥生賞・中京記念

2007年03月04日 | 競馬
 馬連130円。たいていの人がやっぱりなあと思うような、そんなチューリップ賞でしたが、それにしてもウォッカは強かった。ダイワスカーレットも逃げてよく粘りましたが、着差以上にウォッカの方が一枚上手と感じました。
 ウォッカというのは、お父さんがタニノギムレットですから、ギムレットより強いという意味合いでつけた名前だそうです。強いカクテルというと、マティーニとかマンハッタンとかをすぐ思い浮かべるんですが、ギムレットより強いかというとそうでもない気がしますし、既に馬名に使われている可能性が大きそうです。それ以外のカクテルでギムレットよりも強いものとなると、アースクウェイクなんてカクテルがあります。アブジンスキーという別名どおり、アブサンとジンとウィスキーのカクテルなんですが、カクテルベースのスピリッツだけを3つ合わせた強烈なカクテルです。昔、何度か飲みましたが、そのたびに必ず酔っ払いました。しかし馬の名前でアースクウェイクというのも、ましてや牝馬につけるのはちょっと躊躇われます。10年ほど前に活躍したヒシアマゾンという牝馬がいましたが、あの馬だったら、その力強い走り方といい体つきといい、アースクウェイクでもよかったかもしれません。ウォッカはいい名前です。桜花賞はウォッカの優位は動かず、2番手争いもダイワスカーレットアストンマーチャンになる可能性が濃厚ですが、ま、結論はフィリーズレビューを見てからですね。

 今日は牡馬の争い弥生賞で、ポイントはドリームジャーニーの扱いでしょうね。本番前の叩き台と考えるのが普通でしょうから、ここは押さえに回すことにします。メンバー的にモチが逃げるのでしょうが、それほど速くならずに直線のヨーイドンで瞬発力勝負になります。となれば、勝つのは武豊、アドマイヤオーラでしょう。相手はドリームジャーニー、それにメイショウレガーロタスカータソルテというところでしょうか。ドリームジャーニーはここでは追い込んできたが3着、よくて2着という気がします。

◎アドマイヤオーラ
○ドリームジャーニー
▲メイショウレガーロ
△タスカータソルテ

 他の有力馬については、サムライタイガースは前走のきさらぎ賞のレベルがやや低かったと見て切り、新馬を勝ったばかりのココナッツパンチはここでは足りないでしょうし、マンハッタンバーは2走前が負けすぎで仕上がり途上と見ました。モチは瞬発力勝負だと分が悪そうだし、トーセンクラウンは勝ち味に遅くてゴール前に弱い、ということで切ってしまいます。馬単と3連単をアドマイヤオーラの頭から流します。

 中京記念はハンデ戦。休み明けで58.5キロのコンゴウリキシオーや57キロで前走負けすぎのローゼンクロイツは消し。

◎マチカネオーラ
○トウショウパワーズ
▲フォルテベリーニ
△スターイレブン

 と印は打ちましたが、ここは混戦なので馬単と3連単のボックスを買います。


迷惑千万なマツモトキヨシ

2007年03月03日 | 政治・社会・会社

 このところ、人の買い物籠に勝手に物を入れるマツモトキヨシのコマーシャルが放映されていますが、あれはどうなんでしょうか。たとえばスーパーで買い物をしているときに、見ず知らずの他人が手当り次第に品物をこちらの買い物カゴに入れてきたら、普通の人だったらまず怒りますよね。よほど寛容な人でも、戻すように命じるか、何故入れたのか理由を尋ねるかまたはそれに準じた行動をとると思います。
 勝手に他人のカゴに物を入れるなど明らかに非常識だし、場合によっては迷惑防止条例違反だったり、その店にとっては業務妨害だったりするはずです。中には怒り狂って暴力的な行為に走ってしまう人もいるかもしれませんし、そうなるとお店にとってかなり迷惑な事態となります。暴力はもちろんいけませんが、人を故意に煽って暴力を誘発するのも、同じくらいよろしくない行為でしょう。そういう行為は、善悪の区別もできない、想像力の欠如した人間が行うものです。
 こんなことは誰にとっても当り前の話だと思うのですが、目先の利益にとらわれる経営者や、視聴率が最優先のテレビ屋さんにとっては当たり前の話ではないのかもしれませんね。彼らは従業員の命も健康も他人の迷惑も、ただ一度として顧みることのない人種です。だからこんなコマーシャルを作ってしまうのでしょう。それにしても見るたびに不愉快になる上に、実際に馬鹿な子どもが真似をして、それを馬鹿な親がかばって、あちこちでトラブルが発生しそうな予感のする、非常に劣悪で迷惑千万なコマーシャルです。
 どうしてこんなコマーシャルを作って流すのか、その意図がわかりません。普通の人が普通の感覚でこのコマーシャルを見ると、マツモトキヨシという企業もこのコマーシャルの作成会社もどちらも非常識だなあという印象を持つだろうと思いますし、このコマーシャルを見てマツモトキヨシに行くのはよそうとは思う人はいても、是非行こうと思う人はまずいないと思います。おまけに本当に他人の籠にものを入れるアホがいないとも限りませんから、マツモトキヨシの各店舗にとっても大迷惑な話です。トラブルにもなるし、マツモトキヨシに行ったら勝手に籠に物を入れられるんだと思っていかない人も増えるだろうし、アホなコマーシャルを流す馬鹿な店にはもう行かないと思う人もたくさんいるだろうし、とにかく間違いなく客を減らすコマーシャルですが、客を減らすためのコマーシャルを作る人はいませんから、やはり感覚がズレているんでしょうね。このコマーシャルで集客できると思っている経営者がいる限り、マツモトキヨシに未来はありません。合掌。

 お馬鹿な会社やテレビは放っておいて、今日は桜花賞トライアルの重要レース、チューリップ賞です。今年はダイワスカーレットウォッカの一騎打ちで間違いなさそうなので、この馬連が2倍つくようなら買いだと思います。・・・・・・と思ってオッズを見ると、なんと1.4倍。この倍率だと却って危ない気がしますので、今回は見送り。明日の弥生賞を買います。