縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「北古代16」(苫小牧市静川22遺跡)

2019年07月31日 | 土器
初めて出会った「土器」と言える。不明な土器の紋様である。深い海でなくて「河川」「湖沼」が「土器体型」から読み取れる。「繊維土器」と見ていたがアンギン編みと思う。よく糸のほつれなどを観察すると「これが土器なのか」と驚く。今までも、このような土器は出土していただろうが、積極的に 取り上げていない気がする。「植苗式」 「苫小牧植苗貝塚出土資料を標識とする。器形はバケツ状、筒形で、口縁部には貼付帯や2~3 . . . 本文を読む
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「北古代15」(七飯町鳴川右岸遺跡)

2019年07月30日 | 土器
「サイベ沢Ⅳ式」北海道七飯町鳴川右岸遺跡の土器です。縄文前期後半の土器と言われています。鳴川右岸というから「川岸」で生活している人達の土器としました。縄文が模されていないのと深鉢の体型にした意味が不明です。「鳴川」を生活の場とするのは、サケ マスが遡上するのを捕獲したとも想像できます。河川の確認はしていないので今は「草原」と設定しておきます。「山」 段が重なっています「生活面」 山と草原に挟まれた . . . 本文を読む
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「北古代14」(木古内町新道4遺跡)

2019年07月29日 | 土器
「木古内町新道4遺跡」の「フラスコピット」から円筒土器下層C式の一括資料が得られている。下記の7個の土器が出土しています。左端の土器を解説してみました。画像も荒いが、何とか解説ができそう。上記の写真は、何れも深鉢で深い「海(縄文)」を生活の場としていることが分かる。左端の土器の上部を拡大して見る。「浜」 海に対する「陸」を表わしている。「海岸線」 波打ち際で波を現していいるように思う。初めての表記 . . . 本文を読む
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「北古代13」(南茅部町八木A遺跡)

2019年07月28日 | 土器
「円筒土器下層b式相当」解説文は詳しく説明されているが、前回(古代12」と異なるのは「口縁部に縄線・貼付帯(隆線)が認められ斜行縄文が施されている。」「隆線紋」のあるなしで土器が分類されている。「隆線紋」と思う部分を拡大してみた。本の写真をデジカメで写して利用させてもらっている。「隆線紋」(岩棚) よく見ると「コンブ」が描かれている。コンブを干しているのだろう。実は、以前に「コンブ土器」と思われる . . . 本文を読む
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「北古代12」(南茅部町八木A遺跡)

2019年07月28日 | 土器
「円筒土器下層a式相当」(八木式)とあります。「器形はバケツ状ないし筒形、口縁部に結節回転紋・縄線文が体部に粗い斜行縄文が施されている。」と解説文があります。(P150)「口縁が高い」 丘がゆるやかな高さにある。「深鉢」 海を生活の場に丘にも生活の場がある「繊維土器」 拡大すると繊維があることが分かります。土器を眺めていて「繊維土器」と呼べるかなりの数が見られるようだ。あまり信じていなかったが拡大 . . . 本文を読む
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「北古代11」(苫小牧美沢3遺跡)

2019年07月27日 | 土器
「〇底」が続きます。「土器体型は地形」ですので「〇底で浅い土器」は、浅い海や広々とした草原、湿原が浮かびます。めずらしい文様や印があると謎解きが楽しいものです。今回は「渦巻き状の印」が上部に見えますが、どのように解釈するとよいでしょう。「水」 黒点は水、湧き水としています。「点・点・点・」と続くのは「川」と認識しています。「川」 三本線です。「涌き水」 川の中にあるようです「湿原」 斜線状の紋様で . . . 本文を読む
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「北古代10」(千歳市キウス5遺跡 他)

2019年07月26日 | 土器
縄文前期の土器北海道の土器の発展過程が解説されているが、よく意味付けしたものと感心する。「・・・東北南部で関東の花積下層式土器直前とされる上川名2式土器に類似し、口縁部に縄線や沈線でワラビ状の紋様が施され、体部に整然とした菱目状や羽状の縄文が施された苫小牧市美沢3遺跡の資料を標識とする美沢3式土器が位置づけられる。・・・」 ※土器の解説に人の生き方が見えない。土器体型も文様も生き方が彩られていなく . . . 本文を読む
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「北古代09」(函館市中野B遺跡)

2019年07月25日 | 土器
土器の体型が長くて深い感じなどで、海で生活を営んでいる人の土器としました。サカナや貝が浮かびますが「コンブ」ということにしました。昆布だけでなくサカナもとっていたと考える。「コンブ」は当てはまるかです。仮説を立てることが解決につながることが大いにあります。上部にある「○○・・・」などが気になります。拡大して見ました。「家」 アーチ型が並んでいる「湧水」 「●」を当てる 「○」は命を失った場合の印と . . . 本文を読む
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「北古代08」(深川市納内6丁目遺跡)

2019年07月24日 | 土器
前回の土器と同じ時期、場所です。湿地帯の表現を比べてみると表現のちがいが分かると思ったのです。ところが、土器の作り方が異なるのです。「繊維・織物」が挟まっています。「繊維土器」と呼んでいます。一部拡大しましたが、これも小さくて確認は難しいと思います。この土器も「湿地帯」を表現しているように思えます。前回の土器は「粘土を張り付けたり」「ねじれ紐」を押し付けて表現していました。今回は「繊維」に粘土をぬ . . . 本文を読む
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「北古代07」(深川市納内6丁目遺跡)

2019年07月23日 | 土器
深川市納内6丁目遺跡土器です。縄文早期の土器です。本の写真を使わせてもらっています。一部を大きくして見ると「縄」が使われてることが分かります。縄の短いのを押し付けるようにして施文しているようです。縄文土器のように回転させていないようです。「縄目」 「水」と思いたいものです。流れも目立たないので湿原と言えそう。上の画像が小さいので、大きく載せました。「湿地帯」で「川」(※三本線は河川 二本線は道)も . . . 本文を読む
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