縄文余話(土器・定説)
最近の縄文土器に関する見解は ネット上にも書籍にも数多く 見られるとは言えなくなった。 あれほどにぎやかだった「縄文土器ブーム」は 過ぎ去ったような静かな感じがする。 これは、きっと 縄文土器 ということの発想が変わったのであろうか 。これを面白いと口に出すのは失礼にあたるかもしれないが 面白いと言わざるを得ない。
なぜなら今までは、 . . . 本文を読む
縄文余話(土器・水神さま)
今まで「土器の器形は 地形」であり「 土器の模様は生活環境」だということは 押さえてきた 。
また、縄文土器の姿は「おらのふるさと」とか「理想郷」とも述べてきた。
ほとんど の 土器は水に関係があるということを 感じる。
人は水のあるところに 生活をする 。水がなくては生きていかれない。
土器 は「生きの水」をためるなど水そのものの存在を 必要とす . . . 本文を読む
縄文余話(土器・先尖り)北黄金貝塚には、尖り底土器が、展示されています。土器は煮炊きをする用具というイメージがずっとあることから 尖りを下にした 逆三角形のように展示されている。 これを当たり前だと信じていた。 ところが 土器を解読しているうちに 先尖りであって普通の 三角形の土器であることが 思いついた。土器は 煮炊きをするということは 根底にない。 今までの展示方法を逆さま . . . 本文を読む
縄文余話(土器・血管)この 土器を見てなんだろうと不思議に思った。
土器は、大地に流れる川のようにおもえる。ヒトでいえば血管となるだろう。大きな腹部と思う土器が湖沼(主流)と定めて乳房のようなのは川が二つに流れる支流となるかもしれない。実は、太平洋側と日本海側に川になって二方に流れていたと思われる。
膝から下の足の先まで作られていた。 この大地には、ウトナイ湖などの湖沼が近くにあり . . . 本文を読む
キウス4遺跡
縄文余話(土器・ヒト化)
縄文ヒトはモノをヒト化して考える?モノを人と同じ命あるものとして扱っている。
北黄金貝塚情報センターには「すべてのモノに命がありすべてが生きる」といった意味の文言が掲げてある。
これを「縄文の心」と言っている。
自然界の事物・現象も全てこれを根源にして考えられている 。これが縄文ヒトの生き方、考え方である
大地には . . . 本文を読む
縄文余話(土器・円筒型)
北黄金貝塚の土器を見ると上の段以外は円筒形土器がほとんどです。
これも地形と環境に関係しているのです。
「北黄金貝塚からはハマグリ、カキ、ホタテなどの貝類や、マグロ、ヒラメなどの魚骨のほか、オットセイ、クジラなどの海獣類の骨も多く出土しており、漁労を中心としたこの地域の生業を示ていたことがわかります。」以上は解説文です。
このことは浅い海ばかりか深くて底の見えない . . . 本文を読む
縄文余話・先尖型
ここに椴法華村の縄文土器があります。
この土器は尖り底土器のモデルとして扱っていました。
そして海岸に温泉が沸いているのを喜んで解読をしていました。
この土器を再度観察して見ていると腹面に縄文が付いているとは思えません。波形はついていますが一般的な縄文ではないと考えます。
またこの土器を逆さまにしてみるとどう見えるでしょうか試みてみました。
逆さまの器形は穏やかな . . . 本文を読む