縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「縄文ドキッ16」(畑)

2019年09月29日 | 土器
縄文時代中期前半 勝坂(かつさか)1式土器(新道式)三鷹市原遺跡出土★関東地方の縄文土器のうち、もっとも造形的に優れている、といわれるのが勝坂式です。原遺跡では、勝坂式期のうち、もっとも古い時期から集落が営まれていたと考えられています。    このような解説がなされています。 勝坂式土器は、肩部がふっくらしていると思っていましたが、少し張り出しているだけの土器です。 畑が区画化しているよ . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ15」(大豆)

2019年09月27日 | 土器
星降る中部高地(原町農業高校前遺跡) 口縁上の突起物は「マメ」と仮定して進めます。 「ダイズ」酒呑場遺跡から5000年前のダイズの圧痕がついた土器が出土しています。    肩部のふっくらした所は「畑」と仮定して考えています。 胴部のふっくらは「母胎」といったことでしょうか。この土器は「甕棺」に思えるのです。 甕棺であれば、年中食べ物は不自由しないようにと、胴面に . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ14」(畑に感謝)

2019年09月26日 | 土器
★縄文時代中期前半 三鷹市坂上遺跡出土 ★勝坂式土器の中でも、この時期のものが最も造形的に派手なようです。 胴部がくびれ、底部付近がそろばん玉のように屈曲するメリハリのあるプロポーションが特徴的です 以上のような解説があります。 「高台」が付いているので「祭祀用」と判断しました。 「伝える」 口縁の突起は「カムイ」(仮称)に伝える部位とします。 「畑」  肩が少しふっくらと . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ13」(八ヶ岳)

2019年09月25日 | 土器
「縄文時代前期(6000~5000年前、カレンダーに合わせると7000~5500年前)の終わりごろには八ヶ岳山麓の遺跡数が急に増加します。そのころの土器も過剰な装飾が見られます。」と解説がある。 丸山遺跡出土の貝殻のような飾りのついた土器です。 この土器は、どのような意味を持っているのかです。 口縁の上の部分が広がっているので、空に関係する「雲」としました。 尖ったところは祭祀用の願い . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ12」(長良川)

2019年09月24日 | 土器
岐阜県塚原遺跡の縄文中期の土器です。以前に一度扱っていますが、前の内容を見て、よくこのような発想をしたと驚いています。後日、消去する予定です。 今回は、「土器体型は地形」「土器紋様は生活環境」に添って忠実に考えてみようと思います。   土器を 上 中 下 と三段階で考察します。 上の方は、通常は「積乱雲」「噴火」などと考えますが「川霧」としました。土器の出土した遺跡の近くに「 . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ 11」(大豆栽培)

2019年09月23日 | 土器
ダイズ土器は、北杜市酒呑場遺跡から見つかった今から約5000年前の土器です。土器の把手部分の割れ口からダイズ圧痕(あっこん)がみつかりました。 さらに研究した結果、その把手の中には別の種子(豆)が埋め込まれていたこともわかっています。縄文時代の食を探ることができる縄文土器なのです。 土器の中からマメの圧痕が確認された事実は、マメが栽培種であると判定されたことから、「縄文時代中期(約4,500年 . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ10」(浅間山噴火)

2019年09月21日 | 土器
「公益財団法人 群馬県埋蔵文化財調査事業団|群馬の遺跡・出土品|まいぶんギャラリー|縄文土器」 噴火に関係する土器として「浅間山」に関すると思う土器を探しました。 「富士山土器」よりも、すり鉢型が低い感じで「浅間山」と想定しました。 下の半分の筒形の底が水平に切られています。なぜかが分かりませんでした。 円筒土器の底部を思い出します。北黄金貝塚の円筒式土器は、どこまで続く「海の深さ . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ09」」(阿蘇山噴火?)

2019年09月20日 | 土器
活火山で現在も活動している「阿蘇山」近辺で熊本県五木村の土器を調べてみました。 二つの土器を提示し、ちがいを考えます。   土器を理解する一つの方法になると思います。   この土器は、紋様から静かな広々とした草原の光景が浮かびます。 これと同じ遺跡の土器ですが紋様が変化しています。 口縁左側に山があります。その山の上から筋が下方に流れています。 火山の噴 . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ08」(山寺)

2019年09月19日 | 土器
山形県の水木田遺跡出土品の土器です。 すべての土器が縦長の鉢型です。同じ地形である可能性が高いといえます。 細長いのは、山の中の谷間か急斜面にある遺跡のようです。   山形県といえば「山寺」が浮かびました。断崖絶壁といえる地形です。 この土器の体型に合うようです。  四方を仰いでいる口縁のある土器は祭祀用の用具だと思います。課題もあるでしょう。 左端の土器 . . . 本文を読む
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「有珠山土器05」(大地のゆれ)

2019年09月18日 | 有珠山土器
縄文時代にも有珠山は噴火や地殻変動をおこす活動をしています。 縄文時代の入江貝塚人は有珠山の噴火や地殻の変動をモロに体感し、その驚異に対して安定した山になるように有珠山土器を作って願っているように思います。 土器を見ると 地殻変動が激しく起こり、地割れなどが起きていたと感じます。 入江貝塚館の他の土器にも使用されています。紋様に意味があるようです。  海面も大きく揺れて「 . . . 本文を読む
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