縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「貝塚なの?」(縄文楽12)

2021年02月12日 | 縄文楽
北黄金貝塚の縄文土器で、雲形定規の模様がついています。 これは樹木や草木とも思われます。区切りのような隆起線の所は「湧水の流れ」と思われます。 問題は、 よく見ると山の部分に横に帯のように擦った跡があります。なぜなのか、 これは自然に擦れてなると思ったりもしましたがどうも違うようです。意味があるはずで「おらの世界を土器に表す」なので何かを表現しているのです。 以前に「擦った部位のある土器 . . . 本文を読む
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「細部を読む」(縄文楽11)

2021年02月12日 | 縄文楽
北黄金貝塚の円筒土器です。細部を読み取るように心がけていますが、正解はあるのでしょうか。 例えば「樹木」としましたが、製作者は「草地」を表現したとしても見る人がちがう名称を唱えても当たり前でしょう。 土器を見た人の印象で回答が出る場合が多いでしょう。「山」を「陸」にする場合もあるし「大地」とかに名称を付ける場合もあります。 繰り返して見ていて異なる回答がわくこともあります。その時は少し納得す . . . 本文を読む
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「細部を拡大」(縄文楽10)

2021年02月10日 | 縄文楽
土器の模様を読み解く 土器は「おらの世界を表現するもの」と定義しています。 土器 の器型や模様を曲がりなりにも解読していくと縄文人の生活していた世界が浮き彫りになるように感じるのだ 。それだけ土器を作る時には生きる姿を映しているように思える。生きる姿を形や模様にするのであるから遊び半分で 自由勝手な作りはしていない。「すべてのモノに命があり、全てが生きる」という縄文の心が表現さ . . . 本文を読む
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「陸・川?」(縄文楽09)

2021年02月10日 | 縄文楽
円筒土器も三つ目ですが、思っているような模様に表現しているとは思えません。単に「陸」「海」と簡単に模されていないのです。 「陸」 格子状で模様が付けられていますので「樹林」と仮定しています。 「海」の模様は迷います。土器を見た時には「海」の縄文と思っていましたが拡大して見ると、縦の線が強調されていて波と確信できないのです。色々と想像してみました。 ・縄目を縦にするように工夫している ・ . . . 本文を読む
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「砂丘が縄文」(縄文楽08)

2021年02月08日 | 縄文楽
北黄金貝塚の円筒土器です。前回と同じような土器ですが、どうも陸部に問題があるように思います。これを解決しなくてはなりません。数多くの類似土器を読み解くことによって正当に近くなる事を期待しています。 「海部」は縄文が施されていると思います。海を生活の糧にしているヒトの土器だと判ります。 「点々」は海と陸の境にあるようですが、上の陸部の模様に縄文が模されています。穴は湧き水を意識していますので . . . 本文を読む
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「海・陸」(縄文楽07)

2021年02月08日 | 縄文楽
縄文土器を読み解く 縄文ヒトは、 意味のある物語を語っている。 縄文土器を語るには、物語を知り、その物語から縄文ヒトの 生き方を知ることができる。ここに円筒型土器があります。上部の模様は網目のある文様になっています。これは、何を意味しているのか。樹林が繁茂していたと思います。 ・陸部の模様は樹木とか草木の生い茂っているように感じます。ササが風で倒れているようにも感じます。 ・海部の縄文は . . . 本文を読む
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「イカの軽石」(縄文楽06)

2021年02月07日 | 縄文力
土器ではないが、家形の軽石を解説します。 北黄金貝塚公園には、竪穴式住居が三棟建っている。 その三棟とも「壁立ち式住居」と言ってよく見ると壁がある住居になっている 。この住居の見本として 噴火湾の対岸にある八雲町の栄浜遺跡の軽石でできた住居が見本となっている。入母屋造りの屋根と壁からなり、 屋根の部分は丁寧に磨かれている 。縄文時代の軽石の家を模したと考えられる。 今風の家であり人気もある が、 . . . 本文を読む
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「赤い丸」(縄文楽05)

2021年02月06日 | 縄文楽
入江貝塚の土器北黄金貝塚から2 0km ぐらい西に入江貝塚が噴火湾の洞爺湖町にあります。 土器の模様は、北黄金貝塚と距離が近いので同じ模様の土器かと思っていましたが、模様がちがうので不思議に思っていたのです。近くであれば器形や模様が 同じだと思いこんでいたのですね。 北黄金貝塚は上下の部分で上は山の部、下は海の部になっているのです。入江貝塚の土器は四隅が飛びだしていて山部の模様が 特別 . . . 本文を読む
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「底がない円筒型土器」(縄文楽03)

2021年02月04日 | 縄文楽
縄文土器の用途 縄文土器は何に使ったのだろうか 今までは土器は煮るために使う道具として扱っていた。 ものを煮て食べることによって安心して安全に美味しく食べられる。 このような説明を繰り返してきたが 果たしてどうであろうか 北黄金貝塚土器について調べてみよう 土器を囲んでいる 北黄金貝塚の土器は円筒形土器といって細長い茶筒のような形をしている 。それをよく見ると外側は火にかけたと思う . . . 本文を読む
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「なぜ、円筒型土器」(縄文楽02)

2021年02月03日 | 縄文楽
土器の器形はどのように製作されたのか北黄金貝塚の土器で見てみよう。 これは縄文時代の土器で円筒(下層式)土器といわれています。 縄文時代で一番栄えた時期の土器といえます。この形の土器は道南地域から東北北部にかけて分布するといわれています。 この円筒形にしたのにはどのような「意味」があるのでしょう? 円筒型土器 上記の土器は、北黄金貝塚の円筒型土器です。北黄金の縄文ヒトは貝塚をつくって . . . 本文を読む
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