「蛇文装飾深鉢 暗月を抱いた新月を表徴する蛇を表わした土器」と解説はあります。ヘビを現した土器と扱われています。神社などでは「蛇」は神として扱われています。
果たして「縄文時代の共に生きる」という意識からは「ヘビ」を特別に扱うことはなかったと思いたいものです。
設定は「水面にハスの花やつぼみがあり、水中には蓮根や 葉・茎が伸びている」ということです。
「年中」 丸い穴が二つあります。夏 . . . 本文を読む
「山梨県北杜市津金御所前遺跡の土器です。出産する母親を表しているとされていますが、このようなわかりやすい構図であれば、土器が母胎だと考えられていたことは想像しやすいと思います。」このような解説があります。
「土器紋様24」(山菜)では「フキ」という設定でした。土器上部の無地を「積雪」としています。今回は、土器を見ているうちに「ハス」という設定にしました。すると「積雪」は水面(水中)と変わります。 . . . 本文を読む
「富山県朝日貝塚」から出土した「バスケット土器」と言われる遺物です。
「繊維土器」そのもののような土器です。土器製作過程で欠かせない行程です。
驚いたのは「これが土器なの?」という出土品です。
編みカゴ そのものと思ってしまうが土器ということでいつ見ても驚いてします。
火焔土器と部位が似ている。
以前に扱った文章です。
・口縁の突起が四つとも形がちがう。これは「季節」を表すものと思 . . . 本文を読む
「この土器は北杜市海道前(かいどうまえ)C遺跡で、底が抜けた状態でした。同じ土坑の中には男性を象徴する石棒が一緒に埋められており、子孫繁栄を願った祭祀行為が行われた可能性があります。」と解説があります。
実用的な土器ではありません。祭祀用(甕棺)といえそうです。乳幼児が命を落とし、速く生き返るようにと願ったものと想像します。
土器の頭部の水面上には「ハスの花」が咲いています。
水面下 . . . 本文を読む
「編みかご」は遺跡から出土しています。福島県南相馬市の鷺内(さぎうち)遺跡で、縄文時代晩期中ごろ(約3千年前)の貯蔵穴から、クルミが大量に詰まった「編みかご」が見つかっています。
下の写真は 青森県三内丸山遺跡から縄文ポシェットと呼ばれるかごが出土しています。
これはイグサ科の植物で編まれており、首や肩から下げる工夫がされています。
また、富 . . . 本文を読む
およそ7000年前の土器です。紋様は手作業で付けるのですが、目がきれいにそろっているので織機(器)を使っていたと思います。
アンギン織のような感じのものです。
縄文土器の繊維土器という下地は「織機」を使って作成していると想像できます。
上野原遺跡の土器を再度見ています。縦横の織物と、かぎ針でかがったような模様もあります。
「織物」は縦横の格子模様の織り方ですが、糸の引っ張りで作成し . . . 本文を読む
今まで、繊維土器と思う遺物を追って調べてきました。今回は、鹿児島の「上野原遺跡」の土器を借りて検証します。
解像度が抜群に良くて細かな点も拡大して見ることが出来ます。
縄文早期の土器で完成された体型、紋様には感心します。「北の遺跡」では「尖底土器」時代に相当します。
四角柱の土器にも驚いています。
下地が詳細に見られ、複雑なつくりです。きっと紋様には意味があると思います。
この土 . . . 本文を読む
新潟県の火炎土器を扱いました。複雑なつくりで驚くのですが、糸や紐を使用して模様を作成していることがなかなか見つかりませんでした。
拡大して丁寧に見るとやはり繊維を使っています。しかし、成型の段階でなめらかにして修正、仕上げをしていると考えられます。
最初は一部拡大して見ても見つけられませんでしたが。じっくりと、下の写真を見ていると使われているようです。
粘土だけで作るとな . . . 本文を読む
三内丸山遺跡の中期の土器です。縄文中期ということで祭祀用と思います。
高台がついています。特別な土器と判ります。
この土器も繊維土器でしょう。ヒモを使って表現しています。糸で下地につなぐようにしているようですが見つけられるでしょうか。
土器の作り方ですが「下地となる布をつくる」「ヒモや糸で形を作る」「その後粘土をしみ込ませる」「そして焼き物にする」という筋書きが読 . . . 本文を読む
三内丸山遺跡の土器です。縄文前期の中頃から中期末葉の遺跡です。
この土器も三つとも「繊維土器」といえそうです。
土器の制作は、粘土紐を巻き上げる「輪積み」の方法が一般化せていますが、いつ頃出現したのでしょう。
先ず、拡大して三つの土器を調べてみます。
左側の土器の上部を拡大したものです。細い線が横や斜めに引かれていますが、画像が悪いのですが、この線を更に細い糸で . . . 本文を読む