1、解説内容
・長野県藤内遺跡の神像筒形土器
・土器の口縁に土偶が抱きつくように立体的に表現されている。
・顔はおそらく内向きで蛇の様な突起になっている。
・人体は肉感的で同時期の土偶と同じ表現であるが上半身のみで足の表現がない。
・まさしく土偶と土器が一体となっている。
以上の解説文であった。
2、土器を見て
「形体」 円筒形の筒型である。この形は「円筒土器」 . . . 本文を読む
円筒土器は深い海を表しているといってきましたが、秋田県池内遺跡の土器が目に入りました。よくできた土器ですが、円筒土器なのです。何か意味があるはずです。
土器の胴面には縄目のような模様がありますが、波のような整然とした模様には見えません。草原のように思いました。
この器形ですが、整ったきれいな円筒形ですが少しふくらんでいる気がします。池内遺跡を調べると扇状地にあるようで、下に続く広い扇状地の . . . 本文を読む
円筒土器の意味「おらの世界を形にする。」円筒形は何をイメージしているのでしょう。北黄金貝塚の土器を見ると山部よりも海部の方が長いのです。これは、縄文模様が施されているので海を表しています。
今まで数多く器形を調べてきて、浅い河口や浅い湾などは土器の底が「平」や「丸く」や「尖り」等に表現されていました。円筒土器は筒状なので、底が一点に集まらないので深い海を表していると思います。深い海を生活の場とし . . . 本文を読む
円筒土器の胴部が短く底の抜けた土器を掲載しています。この土器の意味は、底の見えないくらい深い海をあらわしていると思います。火を使った跡が土器の腹面にあるようですが煮炊きには使うことはできません。何に使ったのかは祭祀用というので自然(命)に感謝するために火でカムイに送ったと考えられますが他の用途もあると思います。課題に残しておきます。
次に形も似ている土器で「鉢型」といっている土器を見て見ます . . . 本文を読む
底の無い土器
北黄金貝塚の円筒土器です。底面が水平に切られるようになっています。なぜ底の角が丸くなっていないのかです。現代ヒトは角は丸く整えるのが当たり前でしょう。
その上、土器を真上から見ると「底がない」土器がいくつも展示品にあります。以前に大島直行さんに聞いてはいましたが実感して認めたのは、ずっと後のことです。底の無い土器の意味はだれも無言でした。
土器の解説として「土器によってモノを煮 . . . 本文を読む
入江貝塚と北黄金貝塚の同じ時期の円筒土器ですがちがいが分かるでしょうか。この土器のちがいは、入江と北黄金の地域や環境のちがいを表しているのです。
・入江貝塚の土器は、北黄金貝塚と比べて丸みが感じられます。胴部に丸みを感じますし、底辺の角が落ちて丸みを感じます。底が見えないような海の深さを感じない。
・北黄金貝塚の方は、両辺が直線的で、底面が水平に切られた様に思えます。底の見えない深い海を感じる . . . 本文を読む
円筒土器(海と山)北黄金貝塚の円筒土器です。当時の気候は現在より少し暖かったと思いますが、丘のふもとの海には寒流が流れていたと思います。なぜならカキやウニの寒流系の貝塚が丘の上に大きく広がっているからです。この貝塚の奥にハマグリの暖流系の小さめの貝塚もあるのです。土器の器形もそれぞれちがいます。円筒土器は、寒流系の貝塚を生成した時期に当たります。現在に近い海の環境のように思います。
三内丸山遺跡 . . . 本文を読む
円筒土器「すべてに命がある」
「おらの世界」とは、今、住んでいる地域の地形や環境をいいます。
縄文ヒトの「縄文の心」というのが北黄金貝塚の情報センターに展示されています。すごい文言だと感心します。縄文を根底から支える文言といえます。
「すべてのモノに命がありすべてが生きる」という意味のコトバが開園して二十年以上になりますがそのまま表示されています。
この公園を創立した原動力となった大島直行 . . . 本文を読む
円筒土器(茶筒の形の意味)茶筒のような円筒形の土器としています。北黄金貝塚の土器と三内丸山遺跡の円筒土器を比べてみます。ところで、円筒土器にもラッパのように開いた形の土器や胴部がふくらんだ土器などがあります。できるだけ、基本に近い茶筒形の土器を選びました。
北黄金貝塚の円筒形土器を基にして考えることにします。
これは、北黄金貝塚の円筒土器です。
土器の底がきっちりと水平に切られている感じ . . . 本文を読む
円筒土器(おらの世界)
北東北と南北海道の円筒土器は一つのグループになるという事です。同じ「円筒土器文化圏」として世界に知らしめようとしているのです。
そこで、円筒土器とは、どのような器形・模様なのか探ってみようと思った。
それには、地元(北黄金貝塚)の円筒土器から形や模様の意味を読み取る必要があります。
先ず、土器を見て「器形や模様」について「なんですか」と聞いたり聞かれたりするのです。 . . . 本文を読む