縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「日本遺跡」11(寺野東遺跡)

2019年06月30日 | 土器
寺野東遺跡寺野東遺跡は、栃木県小山市の東部に広がる段丘の縁辺部に存在する旧石器時代から近世までの長期間にわたる複合遺跡です。  その中でも、縄文時代の遺構では、環状盛土遺構や水場遺構、木組み遺構も発見されている。環状盛土遺構がつくられた時期は、縄文時代後期から晩期である。 特に注目されるのが、水場遺構で小川の水を引き込んで 食べ物を調理するための施設と考えられている。 ◇「 . . . 本文を読む
コメント

「日本遺跡」10(伊勢堂岱遺跡)

2019年06月29日 | 土器
秋田内陸縦貫鉄道の小ヶ田駅の南方の小川をこえた標高40 - 45メートルの河岸段丘の北端台地の上にある縄文時代後期前半の遺跡である。  4つのストーンサークルからやや離れた場所に、日時計型組石が数個ある。 ♢ストーンサークルAは直径が約32mで平面形がメロンのような形をしている。 ♢ストーンサークルBは欠けた弧状をしている。 ♢ストーンサークルCには石を縦横に組み合わせた構造 . . . 本文を読む
コメント

「日本遺跡」09(大湯環状列石)

2019年06月28日 | 土器
特別史跡大湯環状列石は、鹿角市十和田大湯字万座に所在する、万座と野中堂の環状列石を中心とした縄文時代後期前葉~中葉の遺跡である。 遺跡は、 ♢2つの環状列石と墓坑、 ♢隣接して巡る掘立柱建物跡、♢周辺部の配石遺構などで 構成される祭祀域である。    土器には多様な器種があるが、◇口縁に中空の突起が付く深鉢形土器、 ◇土器内面に文様を描いた浅鉢形土器、 ◇土器の内側底部に動物形土製品を貼り付けた動物形土製品貼付土器は、出土量が少なく貴重である。 . . . 本文を読む
コメント

日本遺跡08(里浜貝塚)

2019年06月28日 | 土器
「里浜貝塚は、松島湾に浮かぶ最大の島「宮戸島」にあります。縄文時代前期(約6800年前)から弥生時代中期にかけての集落跡で、保存状態の良好な貝塚が広範囲に残存し、日本最大級の規模(東西約640m、南北約200m)を持ちます。」と解説されています。松島湾の「島」と判る紋様の土器を探しましたが見つけられませんでした。◇「土器形態は地形」ですのでこれらの土器を見ても深い海といった感じはしません。◇「白い . . . 本文を読む
コメント

日本遺跡07(樺山遺跡)

2019年06月27日 | 土器
北上市稲瀬町の樺山(かばやま)遺跡から出土した縄文土器。「縄文や鎖のような粘土ひもによって曲線的な模様が描かれている。」と解説されています。◇口縁の部分に大きな取っ手が4つあります「濃霧」としました。霧が立ち昇り、視界も悪くなる環境かと想像しました。◇丸で白っぽいのは、「配石遺構」で黒っぽいのは「家」と仮定しました。◇「陸地」「河川」は明確ではありません。◇「河川」が生活にとって重要な環境だと察し . . . 本文を読む
コメント

日本遺跡06(御所野遺跡)

2019年06月26日 | 土器
御所野遺跡「縄文時代中期後半の大規模な集落の遺跡で馬淵川東岸の河岸段丘上にある。遺跡は、配石遺構と盛土遺跡のある広場を中心に、東、中央、西に集落を配置する構造になっている。」と解説されている。土器面に、配石遺構や盛土遺構が見られるかと思ったが見つけられなかった。河川に「渦巻き」があるのは、以前に北上川の周辺の土器にあったので理解できた。流れの渦を表現している。「網」は、真っすぐに引き、サケマスなど . . . 本文を読む
コメント

日本遺跡05(垂柳遺跡)

2019年06月26日 | 土器
津軽平野を流れる阿瀬石川流域の標高約30メートルの沖積平野に位置する。弥生時代の水田跡の遺跡である。土器があったので、水田跡や用水路を、この土器の紋様と比べて当てはめてみようとした。高坏がついているように見えるし、底が丸まっていて浅く感じて「水田」をイメージした。二本線は「道」で三本線は「川(水路)」と認識している。水路の周りを「水田」と想定しました。「水田やコメに感謝する特別な土器」だと感じた。 . . . 本文を読む
コメント

日本遺跡04(三内丸山遺跡)

2019年06月25日 | 土器
「三内丸山遺跡は青森市の郊外にある 緩やかな丘陵の先端に標高120 M の山頂上に位置している。」復元された六本柱や大型 掘立柱建物が有名である。土器 にも記されていないかと探したが、今の所見当たらない。この土器は、網目のある模様だ。どのように作ったものか不明である。♢区画には▢の印が並んでいるように見えます。▢は樹木を表しています。◇植樹の世話もしているかもしれません。クリ林だ。この土器は、樹木 . . . 本文を読む
コメント

日本遺跡03(入江貝塚)

2019年06月25日 | 土器
噴火湾の東部沿岸で有珠山麓の海岸段丘上の大地に位置する。縄文時代前期から後期にかけての大規模な貝塚遺跡です。 縄文時代後期になると600メートルも離れた高砂貝塚に移動したと考えられる。 入江貝塚にいた人々が、高砂貝塚に移ったのも土器を眺めていて有珠山の影響を感じます。土器を見てみます。上の土器をどのように感じるでしょう。有珠山の中期の土器です。赤い〇が気になりませんか? 縄文前期 口縁 . . . 本文を読む
コメント

日本遺跡02(手宮洞窟遺跡)

2019年06月24日 | 土器
手宮洞窟(くつ)の発見と保存 手宮洞窟は1866年、朝里地区のニシン番屋の建設に来ていた、石工によって発見されました。建築用の石を捜している途中で洞くつ内の岩壁にさまざまな文様が刻まれていることを発見しました。古代文字と言われました。このように描いているとい絵です。縄文人は、自然を壊したり傷つけることはしません。住居を建てる時の土さえ貝塚で「送り」を行っています。「盛土」です。この様な意識を「縄文 . . . 本文を読む
コメント