保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

美深町仁宇布 トロッコ王国のサハネ581他

2011-07-02 01:38:00 | 上川(北海道)

場所:美深町仁宇布215 トロッコ王国(国鉄仁宇布駅跡)
保存車両:サハネ581-19、貨車移動機(10t)
(2011年7月1日訪問)

国鉄美幸線仁宇布駅だった場所にある「トロッコ王国」で保存されている車両たちです。
サハネ581-19は、国鉄民営化直前に北海道へ渡って来たサハネ581・サロ481の生き残りです。


原形を良く保っていますが、徐々に老朽化が進んでいます。
現在は物置か休憩所として使用しているらしく、車両での宿泊は出来ないようです。


10tタイプの国鉄貨車移動機です。
かつては国道40号線沿いの道の駅びふか(美深町大手307番地1)で保存されていましたが、数年前にトロッコ王国へやって来ました。


トロッコ王国では動態保存や運転体験に使用される予定で譲り受けたと聞いたことがありますが、現車は動いた形跡は無く、窓ガラスが無いなど気鰍ゥりな状態です。


さらに敷地内には、宗谷本線智東駅(2006年3月18日廃止)の駅舎が保存・活用されています。
これは元をたどればヨ3500を改造して駅舎としていたものです。北海道では老朽化した木造駅舎の代替としてヨやワフを再利用した駅舎がよく見られます。


(2020年7月31日追記)
2017年以来3年振りに現地を訪れました。撮影を行ったのは2011年以来なので実に9年振りになります。2011年撮影の画像と比較しながらご覧頂けると幸いです。


サハネ581-19は、2011年と同じ場所に置かれています。車体は洗浄されているのかもしれませんが再塗装は行われていないようです。
Hゴムが腐食して脱落している(脱落しかかっている)箇所が多く、トイレ窓の1つはガラスが外れてしまったのでしょう。


室内にも立ち入れますが入口には大きな蜘蛛の巣が張っており、何にも使用していないようです。原形を保っており、ぱっと見はきれいに見えますがホコリだらけです。


10t貨車移動機も2011年と比べて移動こそしていないものの、きれいに再塗装され失われていた窓ガラスも復旧しています。
合わせて、除雪用プロウが展開されています。同様の保存スタイルは北海道遠別町でも見られます。


下回りもきれいに塗装されています。
キャブ端部の排気管は、RV乗用車のエアクリーナーのような形で原形もこのスタイルだったのでしょうか?よく見てみると2011年当時でも同じような部品が付いています。


キャブ内に立ち入りは出来ませんが、窓越しに観察出来ます。
部品はほぼ揃っていると思われ、整備すれば動けそうな感じです。動態保存の計画があるのか気になるところです。


「協三工業 昭和51年」の銘板が残ります。国鉄所有であれば機械番号の銘板もあったはずですが、失われたのか現車には見当たりませんでした。


廃止された宗谷本線智東駅の駅舎も現存します。現在は食堂の厨房として使われているようです。
塗装は全体が白色になっており、2011年とは違うものになっています。

2020年7月30日 現存を確認

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