保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【台湾】羅東林業文化園區の車両たち(その1)

2014-04-03 22:33:00 | 台湾


場所:台湾 宜蘭縣羅東鎮中正北路118號 羅東林業文化園區
保存車両:多数(画像と共に紹介)
(2014年3月21日訪問)

台湾東部の羅東にある施設で保存されている車両たちです。
かつて羅東から伸びる木材運搬のための軽便鉄道があり、終点の土場駅まで約37kmの路線がありました。
現在はかつての苧ム駅付近が林業の様子を伝える広大な公園に整備され、その中に車両も保存されています。画像は復元された竹林駅舎です。


森林鉄道で活躍したナローのSLが保存されています。画像手前から12号、11号、9号です。いずれも12トンCタンク機ですが、細かい造形が違うのが興味深いところです。
12号は1958(昭和33)年に台湾機械公司で製造されました。


11号機関車です。こちらも12号と同じく1958年に台湾機械公司で製造されましたが、12号とは細かい部分でかなり違いがあります。


9号機関車です。これは1941(昭和16)年に製造されたものです。同年に製造された同型の「8号」という機関車もあり、それも保存されています(8号については「その2」記事で紹介)。


客車もありますが、これは当時の客車を後年復元したものだそうです。台車は運材台車の流用かと思います。
塗装も当時の様子が再現されています。客車の内部は椅子が置かれ休憩所になっています。


付近には線路を利用した遊歩道のようなものがあります。これは高さ1.5m程の橋のようになっていますが、林業で使われた設備なのか単なるオブジェなのか分かりません。
(その2)へ続く