保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

(撤去済)北海道旭川市 ニュー温泉のC58

2014-04-02 17:19:00 | 今は亡き保存車

場所:北海道旭川市高砂台8丁目3番3号 旅館ニュー温泉
保存されていた車両:三井芦別鉄道C58-2
(2011年9月28日訪問)(許可を得て撮影)

旭川市高砂台の高砂台温泉街の1軒の旅館で保存されている機関車です。
機関車は建物内にすっぽり収められており、機関車の横は宴会場になっています。


三井芦別鉄道が自社発注した機関車で国鉄C58とほぼ同じです。国鉄に在籍した「C58 2」とは別の車両です。
唯一とも言える違いは、煙突前の給水温め器が無いことです。同じ三井芦別のC58-1や、天塩鉄道(北海道留萌市)のC58も給水温め器を省略した姿でした。


汽車会社で昭和24年に製造され、廃車まで三井芦別で活躍しました。
どうやら汽車会社で国鉄向けとして見込み生産されていたらしく、実際の製作年は昭和21~22年かと思われます。


テンダー後面には扉がありますが、現役時からあったのでしょうか?今はテンダーの中は物置に有効活用されています。

(2014年3月23日追記)
2012年にニュー温泉は廃業し、2014年3月から建物の解体工事が始まりました。
保存されていたC58は引き取り先を探したそうですがどこも折り合いが付かず、解体されるそうです。すでにナンバープレートや窓ガラスは外され、デフレクターは工事の影響か折れ曲がっています。

(画像は公道より撮影)

(2014年4月3日追記)
C58は解体作業が進み、ボイラーが輪切りにされ一部はすでに搬出されている事を確認しました。
ナンバープレート等の部品は鉄道ショップに流れたとの情報もありますが、車体は廃棄されたと見て間違いないと思います。