2022年の自己ベスト(昆虫編)
今年は、満足できる昆虫写真はほとんど撮ることができなかった。ある種の定点観察とその記録はとても有意義で貴重な財産になるのだが、毎年、これまでに撮っていない種や生態のシーンを追いかけることが多く、必然的に撮った写真が少なくなってしまった。昨年は、ヒサマツミドリシジミやヒロオビミドリシジミ、そしてサツマシジミなど長年追いかけてきた種を撮れた喜びがあったが、今年は写真10点を無理やり選定しなければならないほどである。
そんな中一番目は「ムカシヤンマの産卵」を選んだ。これは挑戦2年目にして初見初撮影のシーンで動画も撮影しており、ムカシヤンマの特異な生態や行動について知識を深めることができたのでトップに掲げた。次のハネビロエゾトンボとオオルリボシヤンマの飛翔写真はこれまで何度も撮影しており、シーンとしては代り映えしないものではあるが、飛翔(ホバリング)中でありながら細部まで鮮明に撮影することができたことで選んだ。また、オオルリボシヤンマにおいては、翅がボロボロになっても懸命に飛翔する姿と自然の厳しさを伝えることができたと感じている。
他の写真については、主として初めて訪問した石垣島と沖縄本島において撮影したトンボとチョウを選んだ。単に写しただけのスナップ写真の域を出ないものばかりであるが、自分自身の記念としての選定である。沖縄本島では、トビイロヤンマ、カラスヤンマ、コノハチョウなど姿を確認しながら撮影できなかった種が多い。また、フタオチョウ、イワカワシジミ等、まったく見ることができなかった種もある。来年は、再び沖縄本島を訪れ、これらの種を撮影したいと思う。(すでに航空券と宿泊先の予約を完了)
来年も、種の特徴が鮮明にわかる図鑑写真、産卵や羽化、脱皮などの生態の1シーンを記録として残せるよう、更には、ホソミモリトンボ、クモマベニヒカゲなど、まだ一度も撮影できていない種も撮りたいと思っている。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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