誰か僕に本当の詩を聞かせてくれ
クレージー・ホースが精霊から受けた啓示のような
愛するあなたの秘めたる思いが口をついて出てしまったときのような
真正なる言葉
それ以外、僕は何も聞きたくない
面白い言葉も、うるさい言葉も聞きたくない
夜になると太陽が沈んで真っ暗になり
小さな点のような光が輝き始める
それがどこからくる光なのか
きっと誰にも分からないのだけれど
誰もがみんなそれを見ている
無言で見上げている
言葉はときに必要ではなくなる
ただの事務的な意志の疎通ほどつまらないものはない
でも、だからと言って何を話していいのかわからない
僕が一度も話したことないことをいきなりあなたに話しても
なんのことか理解することもできないだろう
だから、順序だって話そうとするんだけど
結局、ぐるぐると問題の核心の周りを回っているだけで
どこにもたどりつけない
真正な言葉とは、すなわち、本来言葉にならない言葉なのかもしれない
僕がこんなに堕ち込んでしまったのを
誰かに救い出してもらいたいと思うよ
でも、泣いて懇願なんてしないし
他力本願に救いを求めている訳でもないのだけれど
ただ、黙って、ぼくの前でコーヒーを一緒に飲んでくれたらいいのにと思う
そのとき、あなたのささやきに、僕は耳を傾けるよ