アンパンマンもさることながら
以外に子供たちに人気なのが
「ばいきんまん」です。
なかなか面白いキャラクターで
いつも、
アンパンマンと敵対しています。
自分を犠牲にして他人を助ける
アンパンマン
それも素晴らしいことですが
やなせたかしさんの思いには
善だけではいけない
人間の心には悪も潜んでいる
その悪ということが
人の深みでもでてくるし
物語としても
面白いものになってくる
ということのようです。
ということで、
ばいきん、ということは
よく使うのですが
いざ、漢字で書いてみると
なかなか普段に書く文字では
ありません
黴菌、の「黴」という字は
黒部の中に出て来る文字です
難しい字で、
黴 と
こういう文字になります
かび、という意味のようです。
また、
梅毒という意味もあります。
花街だった祇園
今の甲部歌舞練場のあたり
かつて定期的に京都の娼婦が
梅毒検査を行い
罹患時には隔離される
「駆黴院」(くばいいん)が
あったそうです。
京都も美しい雅な要素が
今はもてはやされますが
それは大正以降のことで
それまでは歓楽という一面と
娼妓たちの悲痛な祈りがある
町だったのです。
アンパンマンとばいきんまん
やなせさんもいい所に目を付けた
憧れのヒーローだけでなく
悪の権化のばいきんまんも
登場させて物語を展開させる
そこに面白さが倍増してきます。
人間も、
煩悩があればこそ人生が面白く
なってくるようです
反対に見れば
煩悩のない人生なんて
味気のないつまらないものに
なるでしょう。
しかし、
かといって煩悩を野放しにする
わけにはいきません。
このこともよく考えてみると
面白いもので
煩悩が分かるということは
素晴らしいことです
それは、
仏という光が見えた
ということです
何気なく生きていると
何が煩悩やら分かりません
好き勝手に生きて何が悪い
したいことをして何が悪い
当たり前のことではないかと
なってきます
しかし、
そこに目的というか
やるべきことを見出した時
今までしていた
好き勝手にしていたことが
邪魔になってくるのです
そこで初めて
それは自分を悩ます煩悩であった
と思い知らされるのです。
般若心経に、
「一切顚倒」という
文句があります
一切、すべては顚倒である
顚倒、さかさまである、と
師匠から、
おまえのやることなすこと
すべてが間違ている
さかさまなんだ、
と、叱咤されたことがあります
ちょっとくらいは間違っていて
そこを直せばいいのでは
少しは良いところもあるのでは
と思っていたのですが
そうではなく
すべてが間違っている
一切顚倒なんだ
この言葉には
ちょっとショックでしたが
今思うと
なるほどそうであったかと
思い当たることだらけです
人間はだれしも
仏の眼から見れば
さかさまになって歩いている
ということなのです
そういうことを思うと
アンパンマンにばいきんまん
両方持ち合わせているのが
人間です
これは死ぬまでの戦いのようです
ふと、黴菌という文字が気になり
調べてみると
おもしろことがあるものです。
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