本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 9/28~10/4 『 一つの仕事を … 』

2009-09-27 21:10:40 | 今週の言葉
 一つの仕事を 極めようと思ったら

         どうあっても   辛抱して辛抱して   長く続けるより

             ほかに方法はない と思います。

                                  國村 次郎


 『 六波羅蜜 』 の 『 忍辱 』 『 精進 』 というところで

考えていました時に出会った言葉です。


 『 エルダー 』 という雑誌の  「 技を支える 」

( 打ち出し板金技術のマイスター  國村次郎さん ) の言葉です。

 九州新幹線も線路の工事も着々と進んでいます。

新幹線の車両本体も準備が出来ていることでしょう。

新幹線の先頭車両の頭の部分、最新の技術で、コンピューターが

キャドのようなもので描き出しているものと思っていました。


 ところがこの記事を読んで驚きました。

「 打ち出し板金 」 という技術が

一枚の板金から垂直に打ち下ろされるハンマーから

複雑な三次元曲面などの立体的形状を作り出し行くのだそうです。



      



 この新幹線のおでこも、板金から打ち出して作っていくのです。



 「 打ち出し板金技術は一旦断やすと復活できない技だと思います。

   だから、日本の産業にとって断やしてはいけない技術なのです。 」


という言葉が心に響きます。


 「 この技術は、自分の手でその感覚を覚え、

   自分の体で納得してはじめて見につくのです。

   この技術に必要なのはやる気と根性です。」



     


  ここから打ち始めて、三次曲面まで作り上げていくという

 少し気が遠くなる仕事です。



 今週の言葉でも、

  「 どうあっても …  」

 という言葉が、実践の中から出てきたようで、好きな部分です。

 そして、 「 辛抱して 辛抱して 」 という言葉にも

 歩んでこられた、その道のりが滲み出てくるようです。


 「 ハンニャ 」 ということも、実践の智慧といいます。

繰り返し繰り返しの修行の中から見出しくるものです、

そしてそれが自分のみにつくまで、沁み込ませていく、

そういうことも、ハンニャの智慧といえるのではないでしょうか。
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