本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

虫の声に耳を澄ませて

2018-09-08 20:55:32 | フラワー

台風一過、暑さもずいぶんと

和らいだような気がします。

 

今日も花が活けられました。

 

 

バラとユリを中心に

アイビの葉が取り囲んでいます

 

 

可愛く小さな花ですが、

花材的にもあまり変り映えしません

と思いつつも、

ふとこの言葉を思い出します。

というのも、

外に耳を澄ますと

 

 

たぶんこの茂みの中に

いるのでしょう。

虫たちの声が聞こえてきたから

なのです。

 

二度とない人生だから

一輪の花にも

無限の愛をそそいでゆこう

一羽の鳥の声にも

無心の耳を傾けていこう

 

という真民さんの詩です。

という思いで花を見なおすと

世界が変って見えてきます。

 

何気なく見過ごしてしまうことも

聞き逃してしまう声も

いのちの響きのように

聞こえてきます。

ただの草むらですが

ここで虫たちは生きている

 

いつものように活けられた花も

バラもユリもアイビの葉も

輝いて見えてくるものです。

 

「世の中の字は小さすぎて読めない

 しかし、これをかけると

 世界が変わる。」

というコマーシャルの文句が

ありましたが、

本当に何かの眼鏡をかけて

見聞きしてみると、

見えないものが見え

聞こえないものが聞こえてくる

ものです。

 

しかしながら

最近は視聴覚も衰えてきて

眼には飛蚊症のフィルターが

掛かっているし、

耳には年中虫の音が聞こえてきます

これも、

耳が聞いているのではなく

脳が聞いているということです

同じように

眼が見ているのではなく

脳が見ているとのこと

という眼科の先生のお話、

 

耳を澄ませば

ということが大事で

そのものに成りきって聴くと

聞こえてくるようです。

 

九月は寝覚月ともいいます

自然の動きに耳を傾け

自然のハタラキに驚くのも

楽しい過ごし方のようです。

 

 

 

 

 

コメント
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