本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 奮起を促す ! 』

2010-10-29 22:04:38 | 住職の活動日記
 今日はこれを書きたかったのです。

  ( が、雑用雑事をやっているうちに、チョット安心が出まして  

    さらに、自分にも 「 奮起 」 を起こす意味で

    書き始めました。)


『 奮起を促す ! 』


 「 ハーバード大学 」 の学長先生の言葉です。

 ネットの記事で知ったのですが、

  ( 書くためにもう一回読もうと思っていましたら、

    すでに消えていました。)

学長先生は 『 ファウスト 』 という方で、初めての女性の学長先生です。

日本を訪れるときのコメントで、

 
 『 ハーバードの力は優秀な学生同士が刺激し合うところにある。 』


と述べておられ、

 これは、日本の学生諸氏の 『 ハーバード 』 へのエントリーが半分になったそうです。

 これに対して、中国・韓国の学生は倍に伸びているということです。

そのことに危惧を抱き、このコメントを出されたのでしょう。


どうか、もっともっと日本の学生も 『 ハーバード 』 へチャレンジして欲しい

いつでも門戸を開いて待っていますという、ことでした。

 最近の学生さんは 『 草食系男子 』 ( グラスイーティング )

が多く、外に出るより、内の中でゆっくり過ごす方がいい、

ということを好まれるということのようです。


 ある中国の教育者の方とお話をしたとき、

「 100年先を見据えた教育を目指している 」

ということをお聞きしました。

 
 やはり国を支えていくのは教育です。

1200年の昔、空海 「 弘法大師 」 は


  『 物の興廃は必ず人に由る

      人の昇沈は定めて道にあり 』


という理念のもと、日本最初の私立学校を建立されました。


 また、比叡山を開かれた 最澄 『 伝教大師 』 は

  
   『 国宝とは何物ぞ

      宝とは道心なり

     道心ある人を 名づけて 国宝となす

      …

     一隅を照らす

     此れ則ち国宝なり 』


 ということを宣言されています。


教育ということも 「 学力 」 ということもさることながら

その 「 どういう人間をつくるのか 」 という

「 人間像 」 を、今こそ、明らかにしなければいけないのではないかと思います。


 今日のテレビでも 『 金プラ !! 』 という

「 さんま&所 世の中を動かしているのは誰だ会議 」 の番組でも

ヨーロッパの国々では教育のその根底に 『 哲学 』 という

ことが流れている、ということです。

 
 学力の根底になる、『 哲学 』 フィロソフィー ということが

一番欠けているのかもしれません。


 日本の先人たちもそのことで一番悩んでこられたことです。

今一度、先駆者の声に耳を傾けるときかもしれません。 


 『 教育 』 ということを考えながら、

何かわかりませんが、

今、大切なものが失われていくような気がしてならないのです。






  
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『 雑事は仏事 』

2010-10-29 21:38:56 | 住職の活動日記
 「 雑用雑事は仏さまの仕事 」

いつも師匠の三浦先生から教えられていたことです。

しかし、この 「 雑用雑事 」 わかっていても、

ついつい後回しになっていきます。

気がつくと、一週間も経っていて、いろいろと言い訳ばかりしなければいけません。


 三浦先生の言葉で


  「 手紙の返事は、その時に片付けること、拙速を可とした方がいい。

    人間は億劫がる心を刻々と切り捨てて、年を取るほど、

    それが凄まじくなること。

    日常の雑用雑事はいかに巧にさばいていくか、

    そこに、人間の生き方の隠れた呼吸がある。 」


ということを書き残していてくださいました。


 先生のお姿を見ていると、本当にそのように実践されておられました。

手紙もすぐに返事を頂き、また電話でもお返事をすぐに頂きました。


        …


 ということを肝に銘じ、

今日は時間もありましたので、取り組みました。

『 衣 』 の整理をしたり、庭木に水をたっぷりと遣ったりと、

さて難関だったのが、 「 お礼状 」 です。




     



 万年筆と丸善の便箋を取り出して、書き出しました。

いざ書き出すと、普段のパソコンばかりということが、身にしみます、

本当に字を忘れているのに驚かされます。

 「 広辞苑 」 ( これも電子辞書なのですが )  を片手に  

書き慣れてないせいか、指の力が落ちているように思います。

なかなか思うように筆が進みません。


 でも、でも、  一応 お礼の手紙を書き終えました。

こういうお礼の返事も書き慣れていないと、すらすら出てこないものです。


 しかし、雑用雑事が片付くと、とても心が軽くなるものです。

簡単には 、

 「 お世話になりました。 ありがとうございます。 」

それだけでいいのでしょうが、

そう思いつつも、つい一日延ばしてしまうことが、

延ばしのばしにしているうちに大変なことになってしまいます。


 本当に、人生の 「 隠れた呼吸 」 があるということを

しみじみと思い知らされました。





     
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ほんぞういんはたのしいな !!

2010-10-29 15:05:21 | 住職の活動日記
 昨日、ちょうどお不動さまの片付けをしているとき、

本荘小学校の先生がお見えになりました。


 「 遅くなってすいません。

   お礼の手紙、子どもたちはすぐ書き上げて、

   私のところへ持ってきたのですが、

   肝心の校長と私のお礼状の方が遅くなってしまいました。 」


と、子どもさん方の手紙を持ってこられました。





     




 生徒さんたちにも、とてもインパクトがあったようです。

鐘を叩いたり、法螺貝に挑戦したり、妙鉢の音色にびっくりしたり、

手紙の中で、そのことが伝わってきます。


 私がパソコンを使うのも、

「 お坊さんが    」 という感じだったようです。

そして、映画を見たり、

「 どんな映画を見るのでしょう ? 」

なんでも、物珍しく、あの後、学校に帰ってからも

「 ほんぞういん 」 の話題で盛り上がったそうです。


 「 いま、ほんぞういん新聞を作っています。

   『 大すき ! 本荘の町 』 という学習活動の

   の発表がありますので、みな楽しそうにやっています。」


との、先生からのお言付けもありました。



 お寺という場所に、何かの興味を持っていただけることが

それだけで、とても嬉しい気持ちです。

 子どもたちが興味を持ってくれる、そして訪ねてきてくれる、

そして、いろいろな疑問もわいてくる、

それが、お寺という存在が社会と関係を持っていると思います。


 「 ほんぞういん新聞 」

たのしみにしています。     がんばってくださいね !
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