outdoor life by mizota

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コボチ罠の作り方

2009年03月26日 19時16分17秒 | 退職生活
東京では雪が降ったそうですが徳島の風も冷たかったです

風もあったのでアイゴ釣りは中止して殆ど一日中「畑仕事」してました

ホウレン草、春菊、コマツナ、サラダ菜の各ウネの半分を収穫してしまい、そこへ次に植える為に鶏糞、牛糞、苦土石灰を撒いて土と混ざるように三度耕しました

面積にして約5~6坪だけなんですが・・・クワですると体力も無いけれど殆ど一日掛かり

我が家の家庭菜園の面積は30坪なんですが・・・たとえ退職後の「田舎暮らし」だったとしても「趣味」ならこれが限度と確信を持ちました。(ただし果樹は別でこの面積に着いては確信が出来ていません)

これ以上だと農業機械(特に耕運機)が必要になりますし他の遊びが出来なくなります

去年の11月から野菜を作り初めてホウレン草、春菊、コマツナ、サラダ菜、ワケギは食べきれず半分はアチコチに上げている位です。(ただし作ってない野菜を随分貰っている。特に白菜、大根)

今後も現在植わっているだけでもニンニク、ソラマメ、エンドウマメ、ジャガイモなどは確実に食べきれないと思います(順調に育った場合だけど)


話は変わりますが「コボチ罠」のことです

徳島ではコボチ又はコブチと言っているようですがコブテとかブチメなどと呼んでいるところもあり昔は日本全国の山村で多分殆ど同じ仕組みの罠が普通に仕掛けられていたと思うのでどれ程のどんな呼び方があるか想像もつきません

僕の父も祖父も曽祖父も子供の頃にこの罠を仕掛けていたと聞いたので歴史は古いです

僕が生まれた所は山奥なんですが50年前周辺の小学男子が冬には一人当たり普通3つ位のコボチ罠を仕掛けていました

学校から戻ったら一番にそれを見るんですが・・・獲物を良くモズに食われていて悔しい思いをしたものです。

コボチ罠を作るのに必要な物は現代だとタコ糸か15号位の釣り糸二メートルと木の枝だけです

1)木の枝は中指サイズで長さが1,2メートルが一本。

2)それよりやや細いもの30センチが一本。

3)小指程度の20センチが一本。

4)小指よりやや細い又になっている場所が片側にある10センチほどの枝が二本。

5)割り箸の一本よりやや細いもので10センチ一本。

6) 同じ位の細い木20センチ一本。

7)他に囲いをするために小さな枝が沢山必要です。

木にもよりますが普通親指程度の枝を一つ切ってくれば多少の太さが違っても完成できるものです

ではその材料をどう使うかを説明します

1)は地中に20センチほど入るように垂直に立てます。これをバネに利用します。

2)は下を糸が通る為の物で地面に沿うようにして両端を4)の又で押さえる事になります。 この場所を決めるのは1)を曲げてきて先端が水平になった時の真下辺りで1)の木のまん前に横になるようにします。

3)は一メートル余りの糸の両端をこの木の両端にしっかり結びます。後でその糸の真ん中を持って2)の下を通して1)の木を曲げてきて先端へ結びます。これが仕掛けた時は上にあるんですが弾くと下に下りて2)の木とで首を挟みます。

4)は2)を押さえて地中に打ち込み2)を固定します。

5)の木は上から1センチほどのところを50センチ余りの糸でしっかり結びます。その糸の端は折り曲げた1)の木の先端に結びます。この木の長さは最後に調整して切る事になります。

(注、 3)で結んだ糸も5)に結んだ糸も1)の先端に結ぶ事になりその長さは調整が必要です。)

6)の木はヒヨドリが餌を食べようとした時に首か胸でこの木を押し下げると仕掛けが弾くように「セットする」木です。

セットの仕方は1)を折り曲げて3)を上に引き上げます。その高さは地面から10センチ程度がいいです。

3)を引き上げておいて5)の木に糸を結んだもので引っ掛けます。
その時5)の下部をしっかり持っていないと3)が下がろうとします。

この状態で6)の木を1)から下りてきている糸と3)を持ち上げた時に出来ている糸と糸の間に差し込み5)の下端を引っ掛けます。

この時6)の木と2)の木の隙間が大事で1,5センチ位になるよう5)を切って調整します。

6)の木に少し触れただけで弾くようにセットします。

そして弾かしておいてから餌がその罠のほうからしか食べられないように小枝で周りを囲います。

最後に仕掛けをセットして後は待つだけです

1)の木の太さと曲げ加減が挟む強度を決めます。今回の説明は昔食料確保の為にしていたものです。 脅かすだけなら細い木を使うか曲げを少しにします。

コボチ罠の前面の写真です。 クリックすると大きく見えます。

1)の木が土に差し込んである部分だけ後方に見えていますが先端は見えません。他は皆見えるので良く見れば説明が良く解ると思います

食料危機の日の為に是非一度は試して見てください

書けば難しいけど極めて簡単な仕掛けです
















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1 コメント

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久しぶりに見ました (いなかもん)
2021-05-26 20:52:18
ごぶちで検索してたどりつきました
和歌山ですが「ごぶち」と呼んでました。小学生の頃お爺に教えてもらってよく仕掛けてました。こちらでは仕掛けることを「ごぶちをはる」と言ってましたよ。
落とし木が落ちている時はドキドキしたもんです。
受け木にはよく滑るように竹を使ってました~
みかん、南天の実とか目立つ色のものをいれてましたねえ。
取れる鳥はシナイ(シロハラ)、アオバト、ヒヨ(イソヒヨじゃないです)とかいろいろ仕留めて食べてました(笑)
バスカ(多分コルリかルリビタキ)が取れた時は食べる部分が少ないのでがっかりしたもんです。
受け木の上に木の棒を乗せておくと隙間ができて生け捕りにできます。生け捕りにしたモズに噛まれたこと、カケスを飼ったこと、懐かしいです~。
もう40年前の話ですねえ。
ごぶち記事ありがとうございました!
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