喜多院法興寺

住職のひとりごと

現存最大の墓誌出土…徳川将軍家、大奥の華麗な副葬品も

2008-06-10 06:30:40 | Weblog
(読売新聞)
 {徳川将軍家の 菩提(ぼだい)寺、東京・上野の寛永寺にある将軍家墓所から、現存最大の墓誌や豪華な副葬品が出土したと、発掘調査を行っている近世墓所調査団が9日、発表した。

 調査は墓所の改葬に伴うもので、昨年6月に始まった。

 これまで将軍の生母、正室、子女らの墓所25基のうち、16基が終了した。名誉団長の坂詰秀一・立正大名誉教授は「大奥のタイムカプセルが開いた」と成果を評価している。

 調査の結果、遺体を納めた 石櫃 ( せきひつ ) 、 石槨 ( せっかく ) のふたの裏面に刻まれた墓誌のうち、12代家慶(1793~1853年)の正室・浄観院、13代家定(1824~58年)の正室・澄心院の墓誌は、縦横各2・9メートル、重さ4・9~5・3トンと判明。日本に現存する墓誌としては最大であることが分かった。

 また、遺体の傍らには大奥の華麗な生活を物語る多様な副葬品も確認された。水晶製の数珠や、水晶の容器入りの仏舎利、金銅や黒漆塗りの 厨子 ( ずし ) に入った念持仏などが出土した。

 特に、浄観院、澄心院の木棺内には、ほかの大名家墓では例を見ない水銀朱が充てんされており、今野春樹・統括調査員は、「虫よけだったのではないか」との見方を示している。}
 
 徳川家の 菩提寺である東京・上野の寛永寺にある将軍家墓所から、現存最大の墓誌や豪華な副葬品が出土した。12代家慶の正室・浄観院、13代家定の正室・澄心院の墓誌は、縦横各2・9メートル、重さ4・9~5・3トンと判明した。現代だったら3メートル四方の重い石をユニックで簡単につり上げられるが、当時はどの様にして運び込んだのか、想像がつかない。たぶん大勢の人力で設置されたのであろう。徳川家の威信を示すためにこの様な、巨大な墓誌が作られたのか。