喜多院法興寺

住職のひとりごと

下着投棄男、OL殺害関与 DNAが結んだ意外な接点

2007-12-25 11:08:27 | Weblog
産経新聞
 {自分がはいた女性用下着を民家に投げ込んでいた男と、解決の糸口すらみえなかった14年前の殺人事件を結びつけたのは、DNA鑑定だった。3人の子供を男手一つで育て、インテリ風の会社員として近所に知られた押谷和夫被告。その半面、転居の先々で変質的な事件が起こっていた。

 大阪府茨木市に押谷被告が引っ越してきたのは昨年1月。その半年後から、女性用の下着が民家の庭先に投げ込まれる奇妙な事件が起き始めた。

 当初は変質者による悪質ないたずらとみられていたが、一向に犯行はやまず、府警は前歴者が犯人でないか調べるため、下着にこびりついていたあかをDNA鑑定に回した。

 ところが、そんな思惑を通り越し、一致したのは、14年前の殺人事件現場に残された男の体液のDNA型だった。悪質ないたずらが凶悪犯罪と一気に結びついた。

 押谷被告は昭和52年に大手百貨店に就職し、経理を担当。結婚して3人の子供に恵まれた。しかし、平成7年に妻が病死、その直後から異常な行動が始まった。

 「破った女性の下着やわいせつな本を庭にまかれた。窓を開けるのが苦痛だった」。当時住んでいた大津市の近所の住民は振り返る。女装した押谷被告が民家に忍び込もうとして取り押さえられ、「妻の下着の処理に困った」と釈明したこともあったという。

 警察庁は平成16年12月から、犯罪現場で犯人が残したと思われる資料のDNA型の記録を登録し、検索できるシステムを開始。容疑者の型情報も17年9月にデータベース化した。

 警察庁のまとめによると、容疑者のDNA型と犯罪現場に残された毛髪などの型が一致し、余罪解明や容疑者特定につながったケースは、17年9月からの1年間で610件。昨年9月からの1年間では1132件に上った。}

 自分がはいた女性用下着を民家に投げ込んでいた男が、14年前の殺人事件の犯人と、男の体液のDNA型が一致した。変質者から、時効寸前の犯人を特定できたことに驚いた。