喜多院法興寺

住職のひとりごと

日本人の勤勉さ「今後続かない」

2005-07-28 04:20:19 | Weblog
 今、日本中に、学校に行かず、働かず、仕事を探そうともしない「ニート」が急増しています。親の甘やかしが原因で有ることは間違いないことですが、その他には、自分の事しか考えない、いや、自分の将来の事も考えられない、若者が多いのではないんでしょうか。
 まだ日本が貧しかった頃は、今まで欲しかった物を、働くようになったら買う楽しみが有りました。今は働かなくても、欲しい物は何でも手に入ってしまうので、働く意欲がなくなったと思います。
前向きな「勤勉さ」は、目標達成のために自分から積極的に取り組む前向きなものでする。例えば、“遅刻をしない”という人が「勤勉さ」が高いとは限らない。評価が下がることを恐れて“遅刻をしない”だけであって、実際は身を入れて仕事をしていないのであれば、勤勉とは言えないと思います。お客が待っているから、やるべきことがたくさんあるから早く出社する、その結果として“遅刻をしない”というのは前向きな「勤勉さ」だと思います。

 「ニート」と呼ばれる若者の増加が社会問題となっている中、読売新聞社が9、10の両日に実施した「勤労観」に関する全国世論調査(面接方式)で、若者の働く意欲の希薄さが浮き彫りになった。
 「何歳くらいまで働きたいか」との質問に、「なるべく早く仕事をやめたい」と答えた人は6%だったが、年代別に見ると、30歳代は10%、20歳代では14%と最多だった。
 また、学校に行かず、働かず、仕事を探そうともしない「ニート」の増加で、日本の社会が活力を失いかねないと懸念する人は計91%に達した。ニート増加の原因については、「親が甘やかしているから」55%がトップだった。
 こうした若者の勤労意欲の希薄さに対する危機感を反映し、世界的に定評のある日本人の「勤勉さ」が今後続かないとみる人は58%に上った。1984年から始めた同種調査で最高で、しかも今回初めて「勤勉さ」の先行きを心配する悲観派が楽観派を上回った。<読売新聞>