喜多院法興寺

住職のひとりごと

喪主のいない葬儀

2005-07-02 07:17:54 | Weblog
 生前に本人から葬儀をいっさい託されました。その為に簡易保険を渡されまして、死んだらこれでお願いしたいとの希望でした。親戚筋でもあり、今まで寺のために貢献されてもいましたので、引き受けましたのが、10年以上まえになります。
 昨日、病院から容態が急変の知らせで、救急病院に駆けつけました。担当の先生から病状の説明を受け、今後のことについて、親身になって面倒を見て頂いた、友人のAさんと相談しいったん帰宅することにしました。
 入院した後の、色々な事をいっさい引き受けてくれたAさんの車で中野駅まで送ってもらい、入院費用の捻出に苦労されている話や、昨年、友人達が米寿のお祝いをしてあげたら、本人は大変喜んでいた話等し、分かれる。帰りの車中に訃報が届きました。
 家に帰り葬儀屋さんと打ち合わせ、喪主はどうするか聞かれ、寺が喪主になるわけにいかず、悩みましたがないと困るので、00家一同としました。