小学4~6年生を集めて自然星空観察教室なるものを開催している。
私は過去2回担当した。冒頭「これから3日間君たちを『星漬け』にする。だから、私は君たちの漬け物石だ」と言ったので、未だに幾人かの小学生は、私の本名を知らないまま“漬け物石のおじさん”略して“石のおじさん”と呼んでいるようだ。
その石は、時として変な実験をする。
「太陽が10㌢のソフトボールだったら、地球はどのくらい離れたところにあるどのくらいの石だろうか、自分がこれと思う大きさの石を拾って、ここだと思うところにおいてくれ」とグラウンドのまん中にポールを立ててソフトポールを掲げる。
あらかじめ、地球太陽間の実距離は、1億5千万㌔とつたえてあるし、地球は直径1万2700㌔の大きさだと伝えてある。
4年生に比例の計算は無理だが、6年生は見事に正解を出してくる。
それでは、水星は?金星は?火星は?木星は?土星は?となり、冥王星の縮尺数値をだして、太陽系のサイズをはじきだす。ドワーフプラネットのエリスは冥王星の3倍、太陽圏の果て。
「そんなとこまでこの10㌢のボールが振り回してるなんてすっごいな、だいたい、1300㍍離れてこのボールが見えるかい?」というと、みんな言葉を失う。
「でもね」と言葉を継いで、「太陽の隣の恒星まで実際は4.3光年なんだけど、ボールからどのくらい離れていると思う?」と聞くともう想像外らしい。
「なんと、3000㌔だよ、北海道にこのソフトボールをおいたら隣のソフトボールまで行こうとすると沖縄まで旅しなくてはならない。その間、真っ暗で、スカスカの宇宙。それから考えたら、ボールから10㍍離れたところにある0.9㍉の砂粒が地球だなんて、愛おしいと思わないかぁ?」
体感は、いつかきっと、地球とその上の生き物を大切にする気持ちに変わるはずだと信じている。
私は過去2回担当した。冒頭「これから3日間君たちを『星漬け』にする。だから、私は君たちの漬け物石だ」と言ったので、未だに幾人かの小学生は、私の本名を知らないまま“漬け物石のおじさん”略して“石のおじさん”と呼んでいるようだ。
その石は、時として変な実験をする。
「太陽が10㌢のソフトボールだったら、地球はどのくらい離れたところにあるどのくらいの石だろうか、自分がこれと思う大きさの石を拾って、ここだと思うところにおいてくれ」とグラウンドのまん中にポールを立ててソフトポールを掲げる。
あらかじめ、地球太陽間の実距離は、1億5千万㌔とつたえてあるし、地球は直径1万2700㌔の大きさだと伝えてある。
4年生に比例の計算は無理だが、6年生は見事に正解を出してくる。
それでは、水星は?金星は?火星は?木星は?土星は?となり、冥王星の縮尺数値をだして、太陽系のサイズをはじきだす。ドワーフプラネットのエリスは冥王星の3倍、太陽圏の果て。
「そんなとこまでこの10㌢のボールが振り回してるなんてすっごいな、だいたい、1300㍍離れてこのボールが見えるかい?」というと、みんな言葉を失う。
「でもね」と言葉を継いで、「太陽の隣の恒星まで実際は4.3光年なんだけど、ボールからどのくらい離れていると思う?」と聞くともう想像外らしい。
「なんと、3000㌔だよ、北海道にこのソフトボールをおいたら隣のソフトボールまで行こうとすると沖縄まで旅しなくてはならない。その間、真っ暗で、スカスカの宇宙。それから考えたら、ボールから10㍍離れたところにある0.9㍉の砂粒が地球だなんて、愛おしいと思わないかぁ?」
体感は、いつかきっと、地球とその上の生き物を大切にする気持ちに変わるはずだと信じている。