うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

うべプラネタリウムへ...(星への距離)..(38)

2007年02月14日 18時20分51秒 | うべプラネタリアン
寄せられる質問の中で「宇宙人はいますか」という問いかけが多いと、いつぞやのページで書いた。
昨日のページでは、隣の恒星まで4.3光年として、太陽が10㌢のソフトボールだったら隣のボールまで3000㌔も離れてると書いた。

昨年1月に打ち上げられた冥王星探査ロケット“ニューホライズン”は史上最速とされているが、目的地冥王星到着は2015年である。
先の太陽10㌢の縮尺で冥王星は420㍍の位置にあるので、420㍍をたどるのに10年とすると3000㌔なら10万年くらいかかる計算になる。
これは、大変な距離時間と言わざるをえない。
惑星を持つだろうとされている恒星は今や800個くらい見つかっているが、いずれも半恒星のような惑星(?)で、生命体の存在するような気配はない。
我が天の川銀河でも2千億個、あるいはその10倍かといわれる数の恒星があるとされているので、知的生命体がいる惑星を抱いた太陽のような星が無いわけはない。
でも、相互のこの距離時間だ。
互いに遭遇するのはよほど難しいと言わざるをえないだろう。

「宇宙人はいますか?」と聞かれて、「います!」と断言するのだけれど
言葉を継いで、「会えるかどうかはわからないけどね」と言う。そして、さらに言い添える...
「君だって、宇宙から見れば宇宙人だ。人類はいい宇宙人だろうか、大切な仲間同士、お互いいい宇宙人でありたいなぁ」

映像は、中央の褐色の星が、太陽に最も近いプロキシマケンタウリ星