うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

今日夕方から降り出した雨は...(45)

2007年02月22日 23時26分36秒 | うべプラネタリアン
春雷を伴ってさんさんと降っている。
昨年とガラリ異なり、今年は全国的に雪が少なく、異常な暖冬と騒がれているから、「一雨ごとに暖かくなる」なんて感慨がまるで湧かない。
冬がなかったんじゃないかとさえ感じるくらいだ。
星座の世界は2月4日(28)のページに記したとおり、きちんと秩序正しく動いているから、冬のオリオン座がいるうちに春のおとめ座が追い越した、なんてことはぜったいにない。
ただ、気候温暖化がすすんで、オリオンを夏の気候の中で見るなんてことは起こるかもしれず、それを疑似体験したければ、日本と季節が真反対のオーストラリアに行けばいい。
星空だけなら、南半球の夜空を作ることは、プラネタリウムでは実に簡単だ。
緯度を下げて赤道を越え、南極点を40度くらいまで上げればたちまちクライストチャーチだ。
そこでみるオリオンが、逆さまというのも愉快だけれど、
オリオンとさそりが同じ時刻に一つの空で同居するのも、やっぱりおかしい。
オリオンは、神の差し向けた刺客さそりに刺されて死ぬので、さそりとオリオンは敵同士、
決して同じ夜空に同居することはありませんと、解説するのだけれど、
南半球の空では仲良く同居する。
プラネタリウムでは、そんな空を作って「常識のうそ」をおもしろがるのだが、
オーストラリアやニュージーランドでは、星座神話をどう説明しているのだろうか。
誰か教えてほしい。(映像はオーストラリアの三日月、日本と逆)