うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

天文クラブのメンバーと...(44)

2007年02月20日 23時29分35秒 | うべプラネタリアン
今夜、山陽小野田市の焼野海岸という瀬戸内海に面した美しい浜に、「月と金星の近接」を観にでかけた。
空の具合はいまいちだった。が、広々としたところで見上げる星空はまた格別で、気宇壮大ないい気持ちになる。
月と金星は相変わらず美しい。見つめれば見つめるほど、美しさに魅入ってしまう。
今日のメンバーの中に、“人からいただいたまま扱い方が解らぬのでほこりをかぶっていた”という小さな望遠鏡を持ってきたご夫婦がいた。
その望遠鏡で、三日月を見、金星を見、土星をみた。
持ち主からして、全く何から何まで初体験なので、大感激。
74歳の老夫婦が、二人とも子どものような歓声を上げてはしゃいでおられた。
それを傍目で見ているのは嬉しい。
星には、老人をして、そのような無邪気な喜びに我を忘れさせる魔力がある。
そういえば、私も我を忘れたまんま今日まできたようだ。
かそやかに聞こえる潮騒に包まれて、しばし、快いような複雑なような、
何とも言い難い、そう、苦笑いに似た感慨にひたっていた。