山口日記

その日を記し、その日を残し、来るべき日を見据え、来るべき日を迎えるために。

海へ

2009年02月03日 | 日記
再び職場を変えることを決断。今回は精神的なダメージを隠しきれない。第一に人間関係に失敗した。紹介からの入社と言うことで期待させたのか煙たがられたのか特別視されていることは分かっていたが、それよりも私が心をとざしていたことが原因だろう。極限まで下がった給料で“がまん”したと考える私は、極端に言うとあなたたちとは違うんですと言わんばかりの言動をとっていたのだろう。冷静に見極めようという視点も、どこか覚めた態度になっていたのだろう。反省する点は多々ある。もっともショックで私を苦しめたのはオペレーション能力の低さだった。ケアレスミスが多くそれに気付くまでにも時間がかかった。ブランクのせいだと思っていたけれど、短時間で詰め込んだものは短時間で失われ、年齢とともに覚えも悪くなることを実感した。というよりも覚えが悪いことを改めて思い出した。この何年かで傲慢になり単純作業やルーチンの難しさと大切さを忘れてしまっていた。こんなことも出来ない人間に何ができるのか、このままでは本当にだめな人間のままではないかと言う不安を感じ、さらに回りから蔑視されるプレッシャーが悪循環に拍車をかけ、何をす
るにもオロオロする日々が続いた。私のフラストレーションは次第に外に向かい、自分を守ろうと環境に文句を言うようになっていった。実際に改善しなければならない環境要因も多々あるけれど、ケアレスミスを多発しオロオロしている私に改善できるはずもなかった。また挑戦して失敗するのではなく、不注意から来るミスであることがなおさら自分を攻め憤りを感じた。意地でも改善すればいいじゃないか。何度も何度も自分を叱咤激励したけれど、オロオロは悪循環をやめず、環境に飲み込まれ、陰口まで言うようになってしまった。そう、この陰口と言うのが今回私を最も苦しめた環境要因だった。店内では誰かが誰かの陰口を言うことで連日賑わっていた。敵の敵は味方とでもいえばいいのか。まともなことを言っても私のケアレスミスを拾い上げて陰口を言っているところも、連日陰口を言いながら表面上つじつまを合わせるところもたくさん見た。もう中学生以来の人間不信に陥るところだった。でもそれが思い出させてくれたこともあった。その人間不信こそがペンションの夢への原点だった。逃げ場所を作りたかった。またもう一度努力するまでの休憩所であり準備室で
ある場所。海へ行こう。ここには手の届くところに海がある。

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