今年も 「ひろかずのブログ」をお読みいただき、ありがとうございました
ずいぶん昔に買った本、『社会学(加藤秀俊著)』(中公新書)を書棚に見つけました。
学生時代、社会学を専攻したので、懐かしさで買った本のようです。
久しぶりで読んでみました。
社会学は専攻したとは言うものの単位を取っただけで、特に社会学を熱心に学んだという意味ではありません。
でも、勉強しなかった学生とはいえ著者の加藤氏の名前ぐらいは覚えています。
加藤氏は、「社会学という学問は、極言すれば、故郷の学なのである」と書いておられます。
私も退職後「ひろかずのブログ」で「加古川地方」の歴史を中心に歩き回っています。
加藤氏は民俗学者の宮本氏を以下のように『社会学』で紹介しています。
社会学は「ふるさで勉強する学問」
・・・・宮本常一は山口県周防大島で生まれ、育った人物である。その郷土愛はごく自然で、強烈だった。
祖父からきいた子守歌もずっと記憶していたし、苦労しながら、はたらきつづけた父親からは農作業から漁業まで手ほどきをうけ、教えをうけたことがらもことごとく鮮明におぼえていた。
17歳で故郷をはなれて大阪にゆき、さらに東京にでたが、この民俗学者はつつねにみずからを「離郷」した人間ではなく「出稼ぎ」にでている人間だと考えていた。
じぶんの「居場所」は一生周防大島なのだ、といって、いくら忙しくても、かならず毎月いちどは周防大島の自宅で数日をすごし、村のしごとをしていた。
「郷土を研究するのではなく、郷土で勉強する」ことをみずからの生き方だと信じてその生涯をすごしたのである。・・・・・(『社会学』より)
<お礼とお詫び>
「ひろかずのブログ」5000号を超えてしまいました。「今何号あたりを走っているのか?」わかりません。
今年も「ひろかずのブログ」に、おつきあい下さいましてありがとうございました。
きょうは12月8日、ご用納めの日です。このブログも人並みに来年の1月5日までお休みとします。
2024年1月5日(金)から再開しますのでよろしくお願いします。
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