団平さんのこと:余話二題
この辺で「三宅周太郎さんのこと」を追えますが、最後に余話を二つばかり付け加えておきます。
その1:「豊沢団平生誕之地」の碑は残っていた
たしかに団平さんの碑があったことを覚えています。
場所も覚えています。
だれかが、「むかし団平さんという人いて、その人はここで生まれたんや・・・」と教えてくれたからです。
いつ・だれに聞いたかすっかり忘れました。
その碑は小さな碑でした。
文楽の研究家の「三宅周太郎さんのこと」を連載しながら、気になっていました。
21日(月)の午後、その場所に出かけることにしました。
場所は、加古川中央公民館の玄関から寺家町商店街への道があますが、商店街の道の10㍍ぐらい手前の左(西側)です。
「もう50年以上前に見た小さな石碑ですから、もうないだろう・・・」とダメ元で出かけたのです。
が、なんとあったではありませんか。感激でした。
今は駐車場になっており少しだけ移動しているようでした。フェンス沿いにありました。
団平さんの影を見つけました。
はっきりと「豊沢団平生誕之地」(写真)と読めます。
その2:幻の「団平羊羹」のこと
団平について思い出がもう一つあります。
小学生の時でした。たしか「団平羊羹」がありました。
味は忘れたが、「ダンペイ」という言葉の不思議な響きが残っています。
もちろん、その当時は「ダンペイ」が人の名前だとは知りませんでした。
今も団平羊羹は製造されているのでしょうか。
あったら、団平羊羹を食べながら、『一の糸(有吉佐和子)』を、もう一度読み返したい・・・
*写真:「豊沢団平生誕之地」の碑