昨日公式より
「福森直也選手 清水エスパルスへ完全移籍のお知らせ」
がリリースされました。
【コメント】
「この度、清水エスパルスに完全移籍することになりました。
4年半応援し続けて下さったサポーターの皆様に、直接挨拶できずに出て行くことになり申し訳ありません。
トリニータには本当に感謝しかありません。
このチームでプロ生活をスタートさせてもらい、J3降格、J3優勝、J1昇格と色々なことを経験させていただきました。
中身の濃い4年半だったので、一緒に戦ってきた選手やサポーターとの別れもその分寂しいです。
J3に落ちても、J1に上がっても変わらず応援してくれた皆様の前で、もっともっと活躍する姿をお見せしたかったのですが、この道を選びました。
チームは変わりますが、活躍が皆様に届くように精一杯頑張ります。
4年半本当にありがとうございました」
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なんとなく、なんとなくですが試合に出れない状況から「もしかしたら」という気持ちがなかったわけではありません。
でも実際に完全移籍の文字を見ると寂しさでいっぱいです。
私が最初にフックに会ったのは2015年1月20日トリニータの練習場(スポパ) でした。
初々しさでいっぱいのフックの笑顔。
この笑顔は彼がトリニータに在籍した4年半、全く変わることはありませんでした。
体がきつかった日もあったでしょう、気分の乗らない日もあったでしょう。
それでもいつも最高の笑顔で接してくれました。
(2015-1-20 撮影 本人には許可済み)
フックのデビュー戦はトリニータに入団した同じ年。
2015年3月8日開幕(アウェー)讃岐戦
スタメンでした。
しかし緊張からかパフォーマンスは精彩を欠き、次節からの出場機会がなくなりこの年は2試合のみの出場となりました。
2015年 大分トリニータはJ2からJ3に降格。
そんな先の見えない中、契約更新をしてくれたのがフックでした。
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「2016年」
1年でJ2に戻らなければクラブが消滅してしまうかもしれないという恐怖の中、大分トリニータJ3時代が始まりました。
しかしフックは試合に出ることはできません。
そんな中、彼は自分自身でサッカー人生を切り開いていったのです。
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5月16日 第9節(ホーム) F東U-23戦 3-0 勝利
この日の私のブログから抜粋
【もし、この男のこのクロス(シュート?)がなければ勝敗はどちらに転んだのかわからない、それくらいこの試合のターニングポイントとなった気迫溢れるプレーでした。
前半から後半の10分まで、レイチェルのシュート以外ピリっとしないボール回しで時間だけが過ぎていきます。
そんな中、突然攻撃のスイッチを入れてくれたのが今季初スタメンのフックでした。
ドームの中にどよめきが起こり、選手に勢いが出てきました。
このプレーの1分後、ダニエルの幻のゴール。
その3分後に「翼」のJ初ゴールが生まれ、さらに14分後に今度は正真正銘、ダニエルのゴール。
さらに、その1分後に清本のダメ押しゴールと3点が量産されました。
もちろん翼、ダニ、清本のゴールは素晴らしいものですが、私個人としてはフックにMOMをあげたいです。
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試合後のフックのコメントです。
『自分の人生を賭ける気持ちで試合に臨んだ』
フックの試合にかける気持ちを感じた一蹴りでした。
J3優勝・J2昇格を目標にかかげ開幕から3連勝したものの、その後の4試合は0勝1分3敗と散々な成績で選手も積極的になれない中、この試合で勝ったことは本当に大きかったのです。
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それから3試合後、地震で流れた第5節(ホーム)福島戦(6月5日)でプロ初ゴール(決勝点)を決めるのです
その時のブログです。
【昨年の讃岐との開幕戦でスタメンに起用されました。
ベテランでも硬くなる開幕戦です。
新人のフックが硬くなるのは無理もない事でした。
結果は散々でした。
スタメンから外される事が多くなりました。
今年になってもそれは変わりませんでした。
それでも腐らずに一生懸命練習している姿には、いつも嫁と感心していました。
第9節 F東U23戦。
巡ってきたチャンスに
『自分の人生を賭ける気持ちで試合に臨んだ』という試合後のコメントには泣けました。
そして昨日の プロ初のゴール。
フックの弾けるような笑顔が見れて最高の1日でした。
「フック プロ初ゴール おめでとう!」】
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第9節F東戦で勝ったトリニータは1敗を挟んで5試合を4勝1分と右肩上がりに順位を上げていきました。
フックは自身の手でスタメンを勝ち取り24試合に出場。
そしてJ3優勝。
(2016-11-29 スポパ撮影 許可済み)
「2017年」
J2に帰ってきたトリニータの初戦は強豪福岡。
ウェリとのマッチアップのフック。
ホーム開幕戦でゴールを決めた伊佐とフック。
スポパでのフック。
この年は38試合に出場し不動のCBとなります。
「2018年」
のりとフック。
最終ラインを阿吽の呼吸で守る2人は試合前に必ず行う「勝利のルーティーン」があります。
ガッチリ2人で握手して
去り際にのりがフックの肩をポンポンと叩くのです。
この光景を見るのがたまらく好きでした。
7月のファン感謝デー。
フックが選手を代表して最後に挨拶をし、その中で入籍報告をしました。
その瞬間、後ろの仲間から一斉に祝福の水がかけられ水浸しになりました。
フックは全く知らなかったようで
「サプライズですが、この一体感があれば必ずJ1昇格ができると思っています」とコメント。
8月29日 フック誕生日。
トリニータは誕生日の選手に水を掛けて祝福します。
この日はフックの誕生日。
当然ながら頭からザブザブかけられて「水も滴る」どころか「水浸しのイイ男」状態になっています。
選手からも愛されていたのがよくわかります。
そして「J1昇格」。
涙を流して喜んだフック。
「2019年」
ファン感謝デーで喜ばせてくれたフック。
バツゲームも笑顔で受け入れてくれました。
6月に撮影したフック。
J3に降格、J3優勝、J1昇格と私達サポも選手も目の回るような濃い4年半でした。
特にJ3の苦しい時を一緒に戦ってくれたことは生涯忘れません。
スポパに行ってもいない寂しさはありますが、11月23日の「日本平」でバチバチに戦えることを楽しみにしています。
4年半 苦楽を共にした戦友に感謝!
フック ありがとう!
清水サポの皆さんフックをよろしくお願いします。