a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

五年目の婚約:『憧れのウェディング』を見る

2014年01月25日 | 映画
憧れのウェディング・ベル [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル


 少し前に見た映画(DVD)の紹介。

 この映画、出演の俳優が好きだったので見てみた。はっきり言って期待していなかったのだが、思ったより楽しめた映画だった。

 この映画のストーリーは、婚約者が他の場所で仕事(正確にはフェローの職だった?)をみつけ、それに男性パートナーがくっついてゆくという話である。

 男性目線で見たラブコメを、女性が理解できるように作った映画、といえなくもないように思える。で、それが設定に現れているのではないだろうか。

 以下は余談。

 映画の設定に関連して、

 昔々、私が外国語に興味を持ち始めた頃、NHKのラジオ英会話のトピックが、東海岸に住むカップルが、妻の仕事の転勤で夫も一緒に西海岸に移ってゆくという話だった。個人的には、現在の米の現実においてこうしたことがどれぐらい起きているのだろうか? と疑問に思った。

 私が知っている外国である仏の話をすると…、と言っても、限られた話だが。

 留学中に知り合った友人は、トルコ出身で政治的亡命で仏に滞在していたのだが(私の滞在中に帰化申請が通っていた)、その彼は自信はパリの学生だったのだが、妻が地方都市に職が見つかったので、いっしょにその年に移り住んでいた。

 あとは、私の親しい仏人の友人の両親は、ともに定職を持っていた(持っている)のだが、父親が公務員で、赴任地が変わるたびに一緒についていっていたようである。ちなみに海外領土などの赴任も含めて(現在はタヒチに赴任中で、母親はパリの職を辞してor休職して、タヒチに一緒に住んでいるらしい。でも、タヒチに移り住めるのならば、結構な確率でそうした選択をするのではないかと思う)。ということで、この例は例外かもしれない。

 あとは、留学から帰った年に、日仏学院で仏語で行われていたアラブの歴史の講義の先生が、恋人の日本人の仏赴任が切れたので、一緒に日本に移ってきた人だった。それほど親しい仲ではなかったのだが、その先生、仏では新聞記者で、日本ではいくつかの大学などで講義も持っていたようである。

 サンプルが狭い上に例外的な例ばかりなので、一般化はできないが、しかし、カップルで女性の職について男がついて行くというのは、感覚では少ないようである。が、他方で、私のように狭い人間関係の身でありながら、上のような人にあることを考えると、日本以上にそうしたことがあるのかもしれない。と思ったりもする。

 まあ、男性・女性というジェンダーバイアスだけではなく、ついている職の労働市場の流動性がどれぐらいあるのか? ということ方が大きいのだと思うけれど。


 と、映画の紹介になっていないが、そういったことも考えながら見ると楽しめるのでhないかと思った。

 それにしても邦題はもう少し考えてもいいのではないかと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。