エコでピースな市民のひろば

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羊たちの沈黙(3)

2015年01月09日 | 環境日誌
映画「羊たちの沈黙」の
クラリス・スターリングから始まった
“スターリングエンジン”
の話題を続けます。

さて
スターリングエンジンは
簡単に言うと気体の
“膨張と収縮”のエネルギーを
回転動力に利用した
極めてシンプルな構造です。


上図のように
容器の一端を熱し続け
反対側は冷やし続けることにします。
容器の中には
「ディスプレーサピストン」
というものを置きます。
ピストンといっても
容器とピストン壁の間には隙間があります。
このピストンを右や左に動かすと
ピストンとケースとの隙間を通って気体は
左や右に移動します。

上図ではディスプレーサを
フライホィールに取り付けたクランクで
動かすようにします。
そうするとエンジンは自力で動き続けます。
ディスプレーサと出力ピストンの動きには
タイミングのズレ(位相差)があります。

実験用のミニチュアで
ディスプレーサとメインピストンの
関係が分かりますね。


ところで
1816年スコットランドで
開発されたこのエンジンは
未来のエンジン
とも言われています。

それは
以下のような特長があるからです。

●音が静か
車やバイクのエンジンは爆発音のため
消音マフラーや遮音材などが必要ですが
スターリングエンジンは爆発音が
発生しないのできわめて静かです。

●高効率
爆発を行わずスムーズに気体を変化させるので
原理的に非常に熱効率の高いエンジンです。
熱効率はディーゼルエンジン並み
とも言われています。

●クリーン
スターリングエンジンは
燃料を使う場合でも爆発によって発生する
有害成分は発生しません。

●自由な熱源
スターリングエンジンは
温度差を作り出せば動くので
バイオマスなどのあらゆる可燃物
たとえば地熱や太陽熱など
色々な熱源の利用が可能です。


2008年に放送されたニュース映像を
YouTubeからご紹介します。
YouTube◎NHKおはよう日本(10:23)↓



スターリングエンジンについて
長々と紹介させてもらいましたが
何を言いたいのかは
つまりこういうことなんです。
↓↓↓
電気事業法が改正となり
“10kW未満のスターリングエンジン発電” が
太陽光発電・風力発電・燃料電池に続いて
規制緩和され一般用電気工作物となりました。
(平成26年11月5日 公布・施行 )。
いよいよ家庭でも
スターリングエンジン発電の期待が高まります。


●リンク/経産省HP↓↓↓



スターリングエンジンで発電を!

まもなく始まります。

◎感謝




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