熱燗や もう一本は ご仏前
(あつかんや もういっぽんは ごぶつぜん)
13263 【季語】 熱燗 【季節】 三冬
熱燗を 耳朶擦って 催促す
(あつかんを みみたぶさすって さいそくす)
13264 【季語】 熱燗 【季節】 三冬
小春日や 掃除機の音 鳴り止まず
(こはるびや そうじきのおと なりやまず)
13265 【季語】 小春日 【季節】 初冬
三日振り 小春の川に 鯉溢る
(みっかぶり こはるのかわに こいあふる)
13266 【季語】 小春 【季節】 初冬
拝みたし 毎日毎日 初日の出
(おがみたし まいにちまいにち はつひので)
13267 【季語】 初日の出 【季節】 新年
焼きそばの 玉葱微塵 融け落ちて
(やきそばの たまねぎみじん とけおちて)
13268 【季語】 玉葱 【季節】 三夏
吹き溜まる 落葉の音も 濁りがち
(ふきたまる おちばのおとも にごりがち)
13269 【季語】 落葉 【季節】 三冬
百合白し 雌蕊の花粉 そこそこに
(ゆりしろし めしべのかふん そこそこに)
13270 【季語】 百合 【季節】 初夏
吉祥草 一輪一輪 別の顔
(きちじょうそう いちりんいちりん べつのかお)
13271 【季語】 吉祥草 【季節】 晩秋
寒木瓜や 淡き花色 しのび色
(かんぼけや あわきはないろ しのびいろ)
13272 【季語】 寒木瓜 【季節】 晩冬