大掃除 準備するとて 掃除しぬ
(おおそうじ じゅんびするとて そうじしぬ)
13207 【季語】 (年末)大掃除 【季節】 仲冬
冬の朝陽 上るにつれて 元気出る
(ふゆのあさひ のぼるにつれて げんきでる)
13208 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬
韓ドラに 恋人増えて 冬旱
(かんどらに こいびとふえて ふゆひでり)
13209 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
山茶花や 寒椿やと 覗き見る
(さざんかや かんつばきやと のぞきみる)
13210 【季語】 山茶花 【季節】 初冬
初雪の ニュースのありて 冬らしき
(はつゆきの にゅーすのありて ふゆらしき)
13211 【季語】 初雪 【季節】 初冬
寒暁や ひんがしの空 白々と
(かんぎょうや ひんがしのそら しらじらと)
13212 【季語】 寒暁 【季節】 三冬
海からの 日の出の見たき 冬の朝
(うみからの ひのでのみたき ふゆのあさ)
13213 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬
ネットサーフィン 天使探しの 冬の暮れ
(ねっとさーふぃん てんしさがしの ふゆのくれ)
13214 【季語】 冬の暮れ 【季節】 三冬
隙のある 人生ゆえの 隙間風
(すきのある じんせいゆえの すきまかぜ)
13215 【季語】 隙間風 【季節】 三冬
明日あるを 信じきり飲む 寝酒かな
(あすあるを しんじきりのむ ねざけかな)
13216 【季語】 寝酒 【季節】 三冬
マスクして 放射能やら どうなるの
(ますくして ほうしゃのうやら どうなるの)
13217 【季語】 マスク 【季節】 三冬
一羽では 見ること減りし 寒雀
(いちわでは みることへりし かんすずめ)
13218 【季語】 寒雀 【季節】 晩冬
あれはもう 冬鶯と 信じてる
(あれはもう ふゆうぐいすと しんじてる)
13219 【季語】 冬鶯 【季節】 三冬
皹の 悩みなつかし 我が両手
(あかぎれの なやみなつかし わがりょうて)
13220 【季語】 皹 【季節】 晩冬
水洟は あれど青洟 なき世かな
(みずばなは あれどあおばな なきよかな)
13221 【季語】 水洟 【季節】 三冬
御歳暮は 柚胡椒から 生七味
(おせいぼは ゆずこしょうから なましちみ)
13222 【季語】 御歳暮 【季節】 仲冬
遠山の 紅葉の色も くすみたり
(とおやまの もみじのいろも くすみたり)
13223 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
掌に ふわりと落葉 赤子の手
(てのひらに ふわりとおちば あかごのて)
13224 【季語】 落葉 【季節】 三冬
されるより 冬の挨拶 するが益し
(されるより ふゆのあいさつ するがまし)
13225 【季語】 冬 【季節】 三冬
吹き溜まり 積もりし紅葉 サクサクと
(ふきだまり つもりしもみじ さくさくと)
13226 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
冬の朝 体操よりも 犬談義
(ふゆのあさ たいそうよりも いぬだんぎ)
13227 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬
どぶ川に 写りし紅葉も 揺れて燃ゆ
(どぶがわに うつりしもみじも ゆれてもゆ)
13228 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
相似形 鴨の親子の 足使い
(そうじけい かものおやこの あしづかい)
13229 【季語】 鴨 【季節】 三冬
鴨見てりゃ 鴉がアホと 啼くばかり
(かもみてりゃ からすがあほと なくばかり)
13230 【季語】 鴨 【季節】 三冬
花水木 紅葉の色の 朱険し
(はなみずき もみじのいろの あかけわし)
13231 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
目の前を 落葉が通る 哀れさよ
(めのまえを おちばがとおる あわれさよ)
13232 【季語】 落葉 【季節】 三冬
小振りなり 盆栽育ち 花キャベツ
(こぶりなり ぼんさいそだち はなきゃべつ)
13233 【季語】 花キャベツ 【季節】 三冬
見ぬが良し 吾亦紅らし 枯れ姿
(みぬがよし われもこうらし かれすがた)
13234 【季語】 枯れる 【季節】 三冬
幼き日 花摘み取りし 枇杷の花
(おさなきひ はなつみとりし びわのはな)
13235 【季語】 枇杷の花 【季節】 仲冬
鴨鳴いて アヒルが浮かぶ 川の端
(かもないて あひるがうかぶ かわのはた)
13236 【季語】 鴨 【季節】 三冬
金無き日 アブサン引っかけ 走りし冬
(かねなきひ あぶさんひっかけ はしりしふゆ)
13237 【季語】 冬 【季節】 三冬
千鳥足 行き交う人の 羨まし
(ちどりあし いきかうひとの うらやまし)
13238 【季語】 千鳥足 【季節】 三冬
裏門で 団栗拾う 女学生
(うらもんで どんぐりひろう じょがくせい)
13239 【季語】 団栗 【季節】 晩秋
金網を 破りし枝にも 冬紅葉
(かなあみを やぶりしえだにも ふゆもみじ)
13240 【季語】 冬紅葉 【季節】 初冬
石段の 手摺冷たく 首引っ込む
(いしだんの てすりつめたく くびひっこむ)
13241 【季語】 冷たし 【季節】 三冬
クリスマス ポインセチアの 赤合わず
(くりすます ぽいんせちあの あかあわず)
13242 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬
塀の上 昼寝の蛙像 臍ある冬
(へいのうえ ひるねのかえる へそあるふゆ)
13243 【季語】 冬 【季節】 三冬
乾杯を 重ね重ねて 忘年会
(かんぱいを かさねかさねて ぼうねんかい)
13244 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬
聞こえ来る ちあきなおみの 唄に冬
(きこえくる ちあきなおみの うたにふゆ)
13245 【季語】 冬 【季節】 三冬